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演技派かつ抜群の歌唱力!英イケメン俳優タロン・エジャトン特集

『ロケットマン』
初来日も果たしたタロン・エジャトン! -(c) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

 昨今、世界的な活躍が目覚ましい英国出身の俳優たち。ここ日本でも、英国俳優ブーム真っただ中であるが、とりわけ好青年として人気を博しているのがタロン・エジャトンだ。映画『キングスマン』(2014)で彗星のごとく現れたタロンは、現在、最も引く手あまたの人気俳優の一人として、ハリウッドから熱視線を浴びている。新作映画『ロケットマン』(8月23日全国公開)でも主演を務めるタロンの、これまでのキャリアとその素顔に迫ってみよう!(文・構成:zash)

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名門演劇学校で演技を磨く

タロン・エジャトン
爽やかな笑顔! -Rich Fury / Getty Images

 タロン・エジャトン(本名:タロン・デヴィッド・エジャトン)は、イギリス・マージーサイド州バーケンヘッドにてウェールズ系の血を引く家庭に生まれる。“タロン”というあまり耳にしない個性的な名前だが、これはウェールズ語で“雷”を意味する“タラン(Taran)”を、彼の母親がスペルミスしたことで誕生した名前なのである。

 そんなタロン少年は、ウェールズのアングルシー島に位置する世界で最も長い一語の地名としても知られている村(スランヴァイルプールグウインゲルゴウゲールウクウィールンドロブウリスランダスイハオゴゴゴッ)で育ち、自らを生粋のウェールズ人であると語るほど、ウェールズ愛に溢れている。

 その後タロンは、演劇学校の名門・王立演劇学校(RADA)で演技を学ぶ。アラン・リックマンアンソニー・ホプキンスマイケル・ガンボンら名優たちを輩出してきた同校で演技力に磨きをかけたタロンは、この時期、周囲からの勧めもあり、歌唱コンクールにも出場。見事、優勝を勝ち取るほどの非凡な才能を見せ、後のキャリアにも大きな影響を及ぼすこととなった。

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『キングスマン』で一躍注目の的に!

『キングスマン』
『キングスマン』シリーズで大ブレイク! -『キングスマン:ゴールデン・サークル』より -Twentieth Century Fox Film Corporation / Photofest / ゲッティ イメージズ

 2012年に俳優デビューを飾ったタロンは、翌年にイギリスの人気テレビシリーズ「オックスフォードミステリー ルイス警部」にゲスト出演を果たし、2014年には平和主義者のヴェラ・ブリテンの自叙伝を原作とする映画『戦場からのラブレター』で初の大役を獲得。アリシア・ヴィカンダーキット・ハリントンといった若手有望株が出演する同作で、タロンはアリシア演じるヴェラの弟で、第一次世界大戦に徴兵されるエドワードを熱演。人間味あふれる演技で、注目を集めた。

 そして同年、人気コミック「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」を原作とするスパイ映画『キングスマン』の主演に抜てきされ、一躍人気俳優の仲間入りを果たす。タロンが演じるエグジーは、かつてキングスマンだった父を持つものの、うだつの上がらない若者で、ある時、父に命を救われたハリーによって、次期キングスマン候補としてスカウトされるという役どころ。訓練を受けるうちに逞しく成長していき、ラストで一流のエージェントへと変貌する姿が非常に小気味よく、スパイ映画の新たなヒーローを作り上げた。

 続編となる『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)にも出演したタロンは、コリン・ファースマーク・ストロングといった英国を代表する名優たちに見劣りしない圧倒的な存在感を発揮している。

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負け犬キャラを演じることに長けた実力派俳優

『イーグル・ジャンプ』
スキージャンプのイギリス記録保持者を熱演! -『イーグル・ジャンプ』-Twentieth Century Fox Film Corporation/Photofest/

 『キングスマン』ではアメコミ風のアクションが印象的で、悪ガキのような表情が際立つタロンだが、実在の人物を演じることでもその実力を遺憾なく発揮。映画『イーグル・ジャンプ』(2016・劇場未公開)では、スキージャンプのイギリス記録保持者マイケル・エドワーズを冴えない雰囲気を全面に出しながら好演している。

 成功への階段を一歩一歩駆けあがっていくその姿は、『キングスマン』で演じたエグジーと重なる部分でもあり、負け犬キャラの青年が世間を見返すような成功を収めるまでの過程を演じることに長けた俳優でもあるのだ。

タロンの真骨頂!エルトン・ジョン役

『ロケットマン』
エルトンの名曲を熱唱! -映画『ロケットマン』より -(c) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

 新作映画『ロケットマン』でも、タロンの魅力が大いに発揮されている。同作は、歴史上最も偉大なシンガーの一人にも数えられるエルトン・ジョンの半生を、彼のヒットソングでつづった伝記映画。エルトンを演じるタロンは、劇中で抜群の歌唱力を披露し、エルトン本人に「タロンほど、僕の歌をうまく歌える人はいない」と言わしめたほどだ。

 2016年のアニメ映画『SING/シング』でもその歌声に注目が集まったが、再びタロンの歌声が日本中を魅了することは間違いない。並外れた音楽の才能で、スターへの階段を上がっていく姿を体現した演技は、まさにタロンの真骨頂と言えるだろう。第72回カンヌ国際映画祭でプレミア上映された際には、約4分間にもおよぶスタンディングオベーションが巻き起こり、思わず感極まって涙を流してしまったタロンの姿も記憶に新しい。それだけ渾身の演技を披露したという自信があるからこその涙だったのだろう。

 『ロケットマン』のほかにも、2019年はタロンの新作が続々と日本上陸を果たす。Netflixオリジナルシリーズ「ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス」(8月30日より全世界独占配信)に声優として参加したほか、「ムーミン谷のなかまたち」(NHK BS4Kで放送中)の英語版ではムーミントロールの声を担当している。また、アクション映画『フッド:ザ・ビギニング』(10月18日全国公開)では、伝説のヒーロー、ロビン・フッド役に挑戦している。人気と演技力、さらには歌唱力も備えた俳優タロン・エジャトン。英国俳優ブームの先頭を切って走る彼の活躍から、今後も目が離せない!

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