ベネチア映画祭【番外編】“リド島”はこんな場所!ざっくり現地レポート
今週のクローズアップ
現地時間の8月28日から9月7日に開催された第76回ベネチア国際映画祭に行ってきました。会場であるベネチアのリド島はざっくり言うと「カプチーノとピザは日本より安い。ピザはまじで大きい」場所でした。このように、リド島がどんな場所なのか主観まる出しでお伝えします。カプチーノの泡のようにふわっと温かい目で読んでください。(編集部・海江田宗)
■ベネチアのリド島へ
最寄りの空港は「マルコ・ポーロ国際空港」です。日本からだと羽田空港か成田国際空港を出発し、ドバイやパリで乗り継ぐなどの行き方があるのですが、予算や様々な事情を鑑みて中国の北京とドイツのフランクフルトで乗り換える便で行きました(断じてフランクフルトでビールを飲みたかったという理由ではありません)。
乗り換えの待ち時間もふくめて約19時間半かかり、バキバキの体でたどり着いた「マルコ・ポーロ国際空港」は海に面しています。
到着ロビーから徒歩で3分の距離に船着き場があり、そこから様々な場所へ船を使って移動します。
空港から乗り合いの船に揺られること約1時間。プラスチックの硬い椅子に耐えているとリド島に到着します。
■映画祭で盛り上がるリド島!
船着き場からすでに映画祭の盛り上がりを感じます。コンペ作品の最高賞に金獅子賞が贈られるベネチア映画祭らしく、ライオンの像がありました。
リド島はサン・マルコ広場やゴンドラなどで世界的な観光地として有名な「水の都・ベネチア」の本島から船で約30分の距離にあります。
現地の方によると映画祭ではないシーズンのリド島はとても静か。そのため“よき田舎感”を感じる場所が随所にありました。
地元の八百屋さん。野菜が大きいです。
懐かしさを感じるゲームセンター。1周20秒くらいの小さなゴーカート場も併設されていました。
ピンボールも置かれていました。
そんな場所に突如現れるのが巨大な映画祭関連の建物です。こちらはメイン会場である「パラッツォ・デル・シネマ」。授賞式やコンペ作品の公式上映、レッドカーペットイベントなどが行われます。
「パラッツォ・デル・シネマ」の中はこんな感じです。スクリーンには白いカーテンがかけられていて、上映時間になると開きます。
こちらは「パラッツォ・デル・カジノ」。監督・キャストが登場する公式会見や公式のフォトコール(写真撮影)などが実施されます。
記者用のプレスルームがあり、関係者が利用できるキッズコーナー(中は撮影不可)もありました。
映画祭の会場の中に入るには警察の方による荷物チェックを受ける必要があります。
馬も警備にあたりつつ、ゲストと交流します。
■リド島で見つけたあれこれ
リド島、いやむしろこれはイタリア全体なのかもしれないですが、ジェラートが美味しいです。
映画祭の会場の中にもジェラート屋さんがあり、たくさんの人が並びます。
イチオシはヨーグルト味です。男性1人で食べていても違和感がないくらいいろんな人が食べています。
夜には海沿いにクラブのような場所も出現してお酒や音楽を楽しめます。
会場内にはベネチア映画祭のスポンサー「CAMPARI(カンパリ)」によるバーもあります。音楽が爆音でした。
誰も気づかなそうなポストもありました。まだ使われているのかは不明です。
あとはリド島で食べたピザのごく一部です。価格はお店にもよりますが大きなピザが1枚だいたい10ユーロ前後です。主食にした結果、野菜不足による口内炎に苦しみました。
リド島は歩けばすぐにピザ屋さんにぶつかるピザ屋さんの激戦区でした。
1人1枚提供され、ナイフとフォークを使って食べます。「早く食べないと冷めちゃう!」と急いで食べると熱々ピザで口の中を火傷します。注意が必要です。
ピザ屋さんではびっくりするほど低いトイレにも遭遇しました。
そして個人的に最も気になったのが、映画祭の会場のすぐ近くの公園の横にあった、この水道です。海外で水道から水を飲むとお腹が痛くなると言われ滞在中はミネラルウォーターで過ごしていましたが、たまにこの蛇口からペットボトルに水を入れている人たちが……。
もしや湧き水なのかと同じようにペットボトルに入れて飲んでみましたが見事にお腹が痛くなりました。個人差があるのかもしれません。
以上、取材の合間に歩いたリド島はこんな感じでした。
金獅子賞はジョーカー!第76回ベネチア国際映画祭の授賞式などについてはこちらをご覧ください
最後の写真は帰国の際にフランクフルト空港で飲んだビールの写真です。本当に美味しかったです。