清涼感と笑顔があふれる癒やし系美少女
この美少女に注目
山口まゆ『下忍 赤い影』(10月4日公開)
今後ますますの活躍が期待される若手女優の素顔に迫る本企画。今回は映画『下忍 赤い影』で、ヒロインの静姫を演じた山口まゆさんを徹底解剖! 事前に募集したファンからの質問にもお答えいただきました。
PROFILE プロフィール
生年月日: 2000年11月20日
出身: 東京都
身長: 157cm
血液型: A型
趣味・特技: 映画鑑賞、読書
芸歴:小学4年生から子役として活動。テレビドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち」でドラマデビュー。主な映画出演作に、『くちびるに歌を』、『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』、『僕に、会いたかった』など。テレビドラマ「コウノドリ」シリーズでは中学生の妊婦という難役を熱演し、大きな話題に。2020年1月に映画『太陽の家』の公開が控える。
PRIVATE 素顔に迫る一問一答
Q:【読者質問】今までお仕事してきた中で一番大変だった役、もしくは役づくりはなんですか?
テレビドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」で精神的に病んだ役のときに、髪をバッサバサに切ったり、いろいろ自分を窮地に追い込みました。最近では一番ツラかったというか、大変な役でした。ただそこから世界が開けていって、いまものすごく楽しくお芝居させてもらっているので、何ごとも追い込んでみるのは面白いことだと思います。
Q:チャームポイント、逆にあまり気に入っていないパーツは?
気に入っていないパーツとしては、口が小さいことです。チャームポイントは、なんでしょう? よく笑うので、笑顔です。
Q:長所と短所は?
いい意味でも悪い意味でも、人やその場の空気に流されやすいところです。だからいい意味にとられたときには、それは長所になるのかなと思います。短所は……いっぱいありますけど、頭で考えすぎるところです。
Q:好きな男性のタイプは?
尊敬できる人がいいです。
Q:理想のデートは?
家で映画を観たいです。
Q:好きな映画は?
邦画だったら、『ぐるりのこと。』がすごく好きです。洋画はあり過ぎて決められないんですけど、最近観たなかで一番スカッとして印象的だったのは『ジャンゴ 繋がれざる者』です。
Q:目標とする女優さん、好きな俳優さんは?
たくさんいますが、いま思い浮かんだのはウィノナ・ライダーさん。『17歳のカルテ』が大好きです!
Q:女優としての目標は?
私はお芝居が好きなんだなと実感しているので、これからもいろいろなお芝居に挑戦していきたいです。
Q:好きなファッションは?
古着がすごく好きです。洋服屋さんを見るのも好きで、1人でプラッと行きますね。ヴィンテージや1点ものを見て、買うか買わないか悩む瞬間が楽しいです。
Q:オーディションで心掛けていることは?
オーディションはすごく緊張するので苦手なんですけど(苦笑)、自己紹介のときと芝居をするときの差を持たせたいと思っています。そして人と同じことはせず、課題に対応していくことでしょうか(照)。
Q:子役を経験していて良かった、と思うことは?
子役と言えるほどではなくエキストラ程度でしたけど、そのときに通っていたスクールのお芝居の先生方には本当に感謝したいです。楽しいことをいっぱい教わって、それがいま身になっていると思います。いい経験をさせてもらいました。
INTERVIEW インタビュー
Q:初の時代劇、大変だったことや新鮮だったことは?
時代背景が自分にとって未知の世界。そのお姫さまのキャラクターを創り上げることは、すごく大変でした。いままで私は役に寄せていくことが多かったんですけど、今回は形から入ってみようと。たとえばお姫さまの衣装や佇まいを先に意識して、そこから内面や感情をセリフに乗せていけたらと思いました。新たな挑戦でもあったのでドキドキもしましたが楽しくて、やりがいがありました。
Q:何か参考にした作品やお姫さまは?
黒澤明監督の作品(『隠し砦の三悪人』)など、監督からいただいたDVDを観たり、「幕末のお姫さま」という資料本を事前に読んだりしました。
Q:静姫について、ご自身との共通点や共感する点、憧れる点は?
共通点は、無邪気にはしゃげるところでしょうか。台本を読んだときに、何もツッコミどころのない、ただお堅いだけのお姫さまでは人間味がないと感じました。お屋敷で育ったお姫さまが、竜(寛 一 郎)にさらわれることによっていろんな世界を見たり、幼さがところどころ見えたら、より人間らしくなると思い、それを心掛けていました。そのはしゃいだ部分は、ちょっと自分に近しい気もします。逆に竜たちをまとめたり、自分の意見をバシッと言えたりするところは自分にはないので尊敬します。
Q:台本を読んだ最初の印象はしっかり者?
監督からもかなり強めなお姫さまがいいと言われ、最初の衣装合わせのときは眉も吊り上げて、強さが前面に出ていたんです。内面が形やセリフ負けしないように、お芝居でも強さを見せつつ弱さも出せたら、ギャップや人間味が生まれるから、その方向でいこうと監督とお話ししました。あとは寛 一 郎さんとのバランスを大事にしました。
Q:お二人の掛け合い、楽しませていただきました。
しっかりしているけど世間知らずな静姫と、外の世界に詳しいけれど決断力や行動力に欠けている竜。補い合える関係で、すごく相性の良い二人に出来上がったのではないかと思います。
Q:寛 一 郎さん、結木滉星さんとの共演はいかがでしたか?
寛 一 郎さんは自然体な方で、竜に似た部分をお持ちなのかなと感じました。ちょっとラフで気だるい感じが竜と重なりました。静姫として、竜にここは突っ込んでいかなければいけない、ここは引いていこうとか、そういうお芝居の楽しみ方もできたので、新鮮で楽しかったです。結木さんと絡むときはアクションシーンが多かったのですが、アクションがすごくカッコよかったです。
Q:アクションも見応えがありました。
私はほぼ見ているだけだったんですけど、静姫としての私のためにやってることが、すごく贅沢な気がして。これは一生ない経験なのではないかと思い、楽しませてもらいました。特にクライマックスの5分の長回しは、すごく見応えがあります。私も撮影現場にいましたが、撮り終わった瞬間に、みんなが拍手したくらいです。
Q:いずれご自身でもアクションに挑戦したいですか?
“身体の不思議”みたいな、反射能力に興味があります。撮影現場でもアクション監修の坂口拓さんが、ウェイブ(戦闘術“ゼロレンジコンバット”のベースになる肩甲骨を回す身体操作)の話をみんなに教えてくれていました。人体のここを突けば、力が入らなくなるとか、すごく面白かったです。それに普段から脚を高く上げたりすることが好きなので、お芝居でもいつかやってみたいです。
Q:紅一点の撮影現場だったかと思いますが、撮影時の思い出は?
お芝居の中とはいえ、お姫さまとしていられて居心地が良かったです(笑)。メインキャラクターの4人(竜、静姫、尚、勝海舟)が鉢合わせちゃうシーンも、面白いですよね。それぞれのキャラクターが個性的ですし、4人がいい塩梅に絡んでいて楽しめると思います。
Q:もし竜のような頼もしい旅の相棒がいたら、どこへ行きたいですか?
ボディガードがいれば、なんでもできますよね。竜が先導していろんなところに連れて行って欲しいです。竜の守ってくれるところも好きですが、忍者の世界とかいろんなことを教えて欲しいので。だから私が行き先を決めるのではなく、逆に竜について行きたいですね。迷惑にならなければ。何があっても助けてくれると信じているので。ウフフッ。
Q:今回の撮影をとおして勉強になったことは?
普段のお芝居では自然に見えることがすごく大事で、ナチュラルさを求めてしまいます。ただ今回は、時代劇らしいセリフの言い回しがカッコいいんです。普段の口調とは違う言葉遣いを、あえてカッコつけて言ってみる。映画の中でしかできない、普段なら恥ずかしいと思うこともいろいろトライさせてもらって、すごく勉強になりました。
(取材・文:柴田メグミ 写真:日吉永遠)
MOVIE INFO インフォメーション
『下忍 赤い影』
鳥羽・伏見の戦いの裏側で展開する諜報(ちょうほう)戦を描く忍者アクション連作の第1作。忍者組織の最下層に位置する下忍の末裔(まつえい)である主人公が戦いに挑む。監督を『猫侍』シリーズなどの山口義高、アクション監修を山口監督作『デメキン』でもアクションを担当した坂口拓が務める。『君がまた走り出すとき』などの寛 一 郎がアクション演技に挑戦した。
(C) 2019「下忍」製作委員会
映画『下忍 赤い影』は10月4日(金)よりシネマート新宿・心斎橋にて公開