2020年もアメコミ映画が豊作!注目作品を先取り
今週のクローズアップ
2019年も残りわずか。今年のアメコミ映画は『アクアマン』から始まり、『スパイダーマン:スパイダーバース』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『ジョーカー』など、1年を通して注目作が公開されました。きたる2020年もアメコミ映画が目白押し! ここでは、来年公開予定(日本・全米含む)のアメコミ映画をまとめてご紹介します。(編集部:倉本拓弥)
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』3月20日 日本公開
トップバッターを飾るのは、DC映画『スーサイド・スクワッド』(2016)に登場した人気キャラクター、ハーレイ・クインの単独映画。「バーズ・オブ・プレイ」という人気コミックを原作に、ハーレイをはじめ、ブラックキャナリー、ハントレス、レニー・モントーヤといった女性キャラクターの活躍を描きます。先日公開された予告編には、恋人のジョーカーと破局したハーレイが新たな一歩を踏み出そうとする姿が収められており、失恋で髪をバッサリ切った彼女のド派手なアクションもふんだんに盛り込まれています。
『スーサイド・スクワッド』に引き続き、マーゴット・ロビーがハーレイ・クインを演じるほか、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、メアリー・エリザベス・ウィンステッドといった顔ぶれが集結。さらに、悪役ブラック・マスクを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズなどのユアン・マクレガー。中国出身の気鋭監督キャシー・ヤンが手掛けるハーレイ・クインの新たな冒険に胸が高鳴ります!
『ブラック・ウィドウ』5月1日 日米同時公開
『アベンジャーズ/エンドゲーム』が大ヒットを記録したマーベル・スタジオが展開するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。2019年でフェーズ3が完結し、2020年からはフェーズ4に突入! 新たなフェーズの幕開けを飾るのは、『アイアンマン2』に初登場し、今やアベンジャーズの中心メンバーでお馴染みのブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ。待望の単独映画は、アベンジャーズのメンバーが対立した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』後を舞台に、彼女の知られざる物語が描かれます。
スカーレット・ヨハンソンが再びナターシャにふんする単独映画は、“ロシア版キャプテン・アメリカ”ともいうべきレッド・ガーディアン(「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のデヴィッド・ハーバー)や、原作コミックで高い人気を誇るタスクマスターが登場。さらには、ナターシャの妹分とされるエレーナ(フローレンス・ピュー)の参戦も決定しており、ブラック・ウィドウに関する新事実が続々と判明するかも? 彼女の持ち味ともいえるスタイリッシュなアクションにも期待です。
『ワンダーウーマン 1984(原題) / Wonder Woman 1984』6月5日 全米公開
『ジャスティス・リーグ』での活躍も記憶に新しいDCヒーロー・ワンダーウーマン(ガル・ガドット)がスクリーンに帰ってきます。前作『ワンダーウーマン』のメガホンを取ったパティ・ジェンキンス監督が続役する新作は、タイトルにもなっている1984年が舞台となる模様です。
ワンダーウーマンはもちろん、彼女と恋に落ちたスティーブ・トレバー(クリス・パイン)の再登場が決定しています。また、クリステン・ウィグが演じる悪役チーターや、ペドロ・パスカルふんする強敵マックスウェル・ロードなど新キャラも魅力的。ハーレイ・クインやブラック・ウィドウなど、2020年は女性キャラクターがより一層活躍する年になりそうです!
『モービウス(原題) / Morbius』7月31日 全米公開
米ソニー・ピクチャーズが『スパイダーマン』シリーズの新たなスピンオフとして、「モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア」を映画化。1971年にコミック初登場を果たしたモービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイアは、特殊な血液疾患を患った科学者マイケル・モービウスが、治療のために吸血コウモリを用いた人体実験を行った結果、変貌した姿です。スパイダーマンのヴィランである一方で、モービウスがヒーローとして描かれるコミックも存在するキャラクターなのです。
映画でモービウスを演じるのは、俳優ジャレッド・レトー。『スーサイド・スクワッド』でジョーカー役を務めた人物であり、DCとマーベル両社のキャラクターを演じることになります。その他、ドラマ「ドクター・フー」のマット・スミス、『ワイルド・スピード』シリーズのタイリース・ギブソン、『パシフィック・リム:アップライジング』のアドリア・アルホナといった実力派キャストが集結。米ソニーは、『スパイダーマン』に関して独自のユニバース形成を目指していることから、他の『スパイダーマン』作品との関連性も気になるところです。
『ジ・エターナルズ(原題) / The Eternals』11月6日 全米公開
ブラック・ウィドウの単独映画と同じく、MCUフェーズ4にラインナップされているのが『ジ・エターナルズ(原題)』。宇宙種族セレスティアルズが人類を作り出す過程で生み出した種族エターナルズの活躍を描く本作は、新ヒーローが多数登場。しかも、各ヒーローを演じる役者が超豪華! 『マレフィセント2』のアンジェリーナ・ジョリー、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン&キット・ハリントン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソク、『フリーダ』のサルマ・ハエックなど、国際色豊かなキャストが名を連ねています。
またMCUの特徴といえば、他作品とのつながり。原作コミックでは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などに登場した最強の敵サノスがエターナルズの末裔(まつえい)という設定でしたが、映画では果たして? 今後のMCUに深く関わってきそうな新たなヒーロー集団の活躍に注目です。
『ヴェノム』続編 10月2日 全米公開予定
スパイダーマンの宿敵ヴェノムをメインに据え、世界累計興行収入8億5,608万5,151ドル(約942億円・1ドル110円計算、数字は Box Office Mojo 調べ)の大ヒットを記録した『ヴェノム』。続編は、前作を手掛けたルーベン・フライシャーに代わり、俳優・監督として活躍するアンディ・サーキスがメガホンを取ることに。何と言っても、注目はヴェノムと対峙する敵。ついに今回、地球外生命体シンビオートが連続殺人鬼クリータス・キャサディに寄生した敵カーネイジが満を持して登場! 原作コミックでは、ヴェノムがスパイダーマンと共闘して戦うほどの手強さで、最凶ヴィランといっても過言ではありません。
さらに、続編には悪役がもう一人! コミックでカーネイジと手を組んだシュリークというキャラクターも登場するとのこと。シュリーク役には『007 スペクター』のナオミ・ハリスが出演交渉に入っており、クリータス/カーネイジ役のウディ・ハレルソンとの“最凶コンビ”結成も夢ではありません。全米公開日の正式発表はありませんが、米ソニー・ピクチャーズが2020年10月2日に「タイトル未定のマーベル映画の続編」を公開すると明かしており、『ヴェノム』続編が最有力であると言われています。
ちなみにマーベル・スタジオ関連では、『キャプテン・アメリカ』シリーズに登場した人気キャラクター二人を主人公とするドラマシリーズ「ザ・ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー(原題) / The Falcon and The Winter Soldier」が、2020年秋に米ディズニーの動画配信サービス「Disney+」で配信予定となっています。マーベル・スタジオが製作するドラマシリーズは、今後のMCU映画につながると言われており、映画に匹敵する壮大な世界観が期待できそうです。