誰を信じればいいのか?予期せぬ出来事の数々
今週のウォーキング・デッド
ついに衝撃的な出来事が発生! まさかこういう展開になるとは! さらにリディアとガンマにもショッキングな体験が!(平沢薫)
※ご注意 なおこのコンテンツは「ウォーキング・デッド」シーズン10について、後半の「もう観ちゃった方向け」はネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。
今週のウォーキング・デッド~シーズン10第7話
<これから観る方向け:ネタバレなし>今回はセディクの物語「目を開けろ」がキーワード
今回はかなり衝撃的な出来事が起きる。エピソードタイトルの原題「目を開けろ(Open Your Eyes)」は、前エピソードで医師セディク(アヴィ・ナッシュ)が夢の中で聞いた言葉。そこからも予想できるように、今回はセディクの物語が描かれる。彼の子供を生んだロジータ(クリスチャン・セラトス)との愛情あふれるシーンもあるので、2人のファンは見逃さないように。
そして、若い女性キャラ2人、囁く者のリーダー、アルファ(サマンサ・モートン)の娘リディア(キャサディ・マクリンシー)と、今はアルファに娘のように扱われているガンマ(ゾーラ・バーチ)にも、大きな出来事が起きる。そのせいで、2人は何か大胆な行動に走りそうな予感が。
ちなみに監督は、本シーズンの第4話「孤独との戦い」も手がけた元出演者、マイケル・カドリッツ。彼は、シーズン4から9までユージーン(ジョシュ・マクダーミット)と同行する軍人タイプのキャラ、エイブラハムを演じていた人物。今回はセディクの心情をドラマチックに描いている。
<もう観ちゃった方向け:ネタバレあり>ショックすぎる!まさかダンテが囁く者だったとは!
これは衝撃的すぎる! なんと、今シーズン第1話から登場した新キャラ、医師ダンテ(フアン・ハビエル・カルデナス)が、囁く者の一員だったとは! アレクサンドリアの人々の多くが謎の病気に倒れたのも、ダンテが、汚染された飲料水の蛇口の表示の「飲めない」を「飲める」に変えたせいだった。囁く者たちの攻撃は、こうした目に見えない攻撃なのだ。やはりこの敵は、これまでの敵とはまったく違う。ダンテはさらに人々に害をなしていくだろう。こんな敵にはどうやったら立ち向かえるのか?
しかし、だとすると、リディアとダンテは囁く者だったときにお互いのことを知らなかったのかという疑問が湧く。そのあたりの事情は、これから描かれるのかも。
また、ダンテの正体がわかったことで、彼と一緒に働いていた医師セディクが、囁く者たちが仲間を殺したときの恐怖をいつまでも忘れられず、不安定な精神状態に陥った理由も判明した。その殺害のとき、セディクにその光景を見せるため「目を開けろ」と言った囁く者が、ダンテだったのだ。いつも近くにいる同僚が、極限の恐怖を味わった瞬間に聞いた声と同じ声をしているのだから、セディクがその経験を何度も思い出してしまうのも当然だった。
さらに今回は、リディアとガンマにも心情を大きく揺るがす出来事が起きる。
まず、囁く者のリーダー、アルファの娘リディアは、アレクサンドリアから出ていってしまう。その原因となったのはキャロル(メリッサ・マクブライド)。彼女は、アルファが囁く者たちに「娘リディアを殺した」と嘘をついていることを知り、それが嘘だと証明してアルファによる洗脳を解こうと考えて、リディアを囁く者たちのところに連れて行こうとする。
しかしその途中で、ガンマがアーロン(ロス・マーカンド)を襲っているところに遭遇し、ガンマはリディアが生きているのを見てショックを受けてその場を去る。そのガンマの行動を見たリディアは、キャロルの目的を知り、キャロルに「あなたはわたしを利用しようとした。母と同じだ」と言い放つ。そして「わたしはどちらの側にもつかない」と宣言し、一人で去っていくのだ。
一方、その場を去ったガンマも、一人で泣きじゃくる。それは、その前にアルファが彼女に「アーロンは嘘をついてお前を洗脳しようとしている」と言ったのに、「嘘をついて洗脳」していたのはアーロンではなく、アルファだったことを知ったからだろう。
今回の出来事を経て、リディアとガンマはどんな行動をするのか。また、今回は登場しなかった、囁く者に加わったニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)、オーシャンサイドに向かったミショーン(ダナイ・グリラ)、ユージーンの無線の相手はどう動くのか。次回はいよいよシーズン前半の最終話だ!