ラブコメの女王たちはいま…
今週のクローズアップ
クリスマスまであとわずか! 人肌恋しくなる季節がやってきました。そんな季節に観たくなる、30代の女性から支持の高い王道のラブコメディーを一気に紹介しつつ、“ラブコメの女王”と称されたあの人たちの現在に迫ります。(編集部・梅山富美子)
キュートな魅力に首ったけ!キャメロン・ディアス
『マスク』(1994)のヒロインで注目を浴びたキャメロンは、25歳のころ『メリーに首ったけ』(1998)で天真爛漫なメリーを演じ、世界中をトリコに。ほかにも、『クリスティーナの好きなコト』(2002)、『ベガスの恋に勝つルール』(2008)などラブコメ作品への出演が印象深いですが、『イン・ハー・シューズ』(2005)では難読症のコンプレックスを持つ女性、『私の中のあなた』(2009)では娘に訴えられる母親など難しいキャラクターを熱演するなど、演技派としての一面も。
私生活では、歌手のジャスティン・ティンバーレイク、元メジャー・リーガーのアレックス・ロドリゲスなど華やかな交際歴を持つキャメロン。2015年にロックバンド、グッド・シャーロットのベンジー・マッデンと結婚してからは私生活を大切にしたいと語り、『ANNIE/アニー』(2014)以降、引退に近い形で女優業から遠ざかっています。現在47歳のキャメロンが、いつかまたスクリーンでキュートな笑顔を振りまく姿をみせてくれることを期待しています。
クリスマスにオススメの1本『ホリデイ』
恋に傷ついた2人の女性アマンダ(キャメロン)とアイリス(ケイト・ウィンスレット)が、クリスマス休暇に、お互いの家を交換することから始まる新しい恋の物語。寒い冬、温かい飲み物を飲みながら観たくなる1本です。
ラブコメの女王といったらこの人!メグ・ライアン
男女の友情と恋愛について描いた恋愛映画の金字塔『恋人たちの予感』(1989)のサリー役で知られるメグ・ライアン。当時27歳だったメグの親しみやすいキュートな笑顔と、少し高めな女性らしい声に魅了された人は多いはず。『めぐり逢えたら』(1993)、『ユー・ガット・メール』(1998)ではトム・ハンクスと共演し、すれ違う男女を好演。“ラブコメの女王”の名を欲しいままにしました。
メグは、1991年に俳優のデニス・クエイドと結婚し、翌年には息子を出産。2001年には離婚しており、中国から養子を2006年に迎えています。先日、長年交際し、婚約に至ったミュージシャンのジョン・メレンキャンプ(68)と破局したことが話題になりました。2015年に初監督作『涙のメッセンジャー 14歳の約束』(日本劇場未公開)に出演して以降、映画への出演がないメグ。まだ58歳ということで、今後の活躍を期待したいところ。なお、27歳になる息子のジャック・クエイドは俳優としてドラマ「ザ・ボーイズ」に出演したりと活躍中です。
クリスマスにオススメの1本『ニューヨークの恋人』(2001)
ニューヨークを舞台にした本作は、キャリアウーマンのケイト(メグ)の前に、100年以上前のニューヨークの貴族レオポルド(ヒュー・ジャックマン)が現れるというおとぎ話のような物語が展開。39歳とは思えないメグの少女のような美貌とキュートさに驚かされるロマンティック・コメディーです。
美しさと豪快な笑顔のギャップ!ジュリア・ロバーツ
ジュリアふんするコールガールが、実業家(リチャード・ギア)に見初められるというシンデレラ・ストーリー『プリティ・ウーマン』(1990)が世界中で大ヒット。約30年前(!)の作品ですが、いつ観ても色あせない名作として知られています。また、キャメロン・ディアスと共演した『ベスト・フレンズ・ウェディング』(1997)は、ラブロマンス要素だけでなく女性同士の友情も深く描かれており、いまだに高い支持を受けています。
実話を基にした『エリン・ブロコビッチ』(2000)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、名実共に大スターとなったジュリア。私生活では恋多き女性として知られ、歌手で俳優のライル・ラヴェットと1993年に結婚するも2年後に離婚。2002年に撮影監督のダニエル・モダーと再婚し、3児の母となりました。近年は『ワンダー 君は太陽』『ベン・イズ・バック』など10代の子を持つ等身大の母親役などが好評で、映画のイメージが強いですが、ドラマにも出演。昨年配信された「ホームカミング」(Amazon Prime Video)では主演を務めるなど精力的に活動中です。
クリスマスにオススメの1本『ノッティングヒルの恋人』(1999)
ハリウッド女優(ジュリア)と、旅行書専門店の店主(ヒュー・グラント)が出会った瞬間に恋に落ちる本作。英ロンドン西部のノッティングヒルでロマンティックすぎる2人の恋が展開します。会見のシーンは何度観ても感動的です!
コメディエンヌっぷりを発揮!サンドラ・ブロック
『デンジャラス・ビューティー』『トゥー・ウィークス・ノーティス 』『ウルトラ I LOVE YOU!』などコメディー要素の強いラブロマンス作品への出演が多いサンドラ・ブロック。『あなたは私の婿になる』(2009)では、嫌味な上司だが、実は孤独でユーモアあふれる女性だった……とギャップのある人物を演じて全米で大ヒット。歌に踊りにと、全力のサンドラを楽しむことができます。
サンドラは、テレビ司会者のジェシー・ジェームズと2005年に結婚するも、彼の浮気が原因で離婚しています。『しあわせの隠れ場所』(2009)でアカデミー賞主演女優賞を受賞した矢先だったこともあり、アカデミー賞を受賞すると別れるというジンクスにサンドラももれなく……と噂が立ったことも。その後、2015年に写真家ブライアン・ランドールと交際が発覚。2010年と2015年に養子を迎えしあわせな日々を送っている様子です。なお、今年5月に『スピード』(1994)の共演者であるキアヌ・リーヴスが、テレビ番組に出演してサンドラに好意を寄せていたと明かし、当時2人が両思いだったことがわかって、ファンを喜ばせたことも記憶に新しいです。
クリスマスにオススメの1本『あなたが寝てる間に…』(1995)
サンドラが奥手女子を好演した本作は、ずっと片思いしていた相手が記憶喪失になり、ひょんなことから彼の婚約者だと勘違いされてしまうロマンティック・コメディー。恋愛映画でありながら、家族の温かさ、なにか前に一歩踏み出す勇気をもらえる1本です!
等身大の魅力!ドリュー・バリモア
ドリュー・バリモアといえば『ウェディング・シンガー』(1998)、『50回目のファースト・キス』(2004)でアダム・サンドラーと共演。完璧な美男美女の恋愛ではない、2人の人間味あふれる演技は多くの人の共感と感動を生みました。また、『50回目のファースト・キス』をベースにした山田孝之と長澤まさみ共演の『50回目のファーストキス』が昨年公開されるなど、15年以上経った現在でも多くのファンを持つ作品となっています。
1歳になる前から芸能活動をスタートさせているドリュー。7歳のときに出演した『E.T.』で一躍有名になりましたが、9歳で喫煙と飲酒、10代前半で薬物に手を出すなど荒んだ生活を送っていたそう。さらに実の母親を訴える裁判、結婚と離婚を3度経験、二児の母となるなど波瀾万丈。仕事面では、2017年からはゾンビ・コメディー「サンタクラリータ・ダイエット」(Netflix)に出演。プロデュース業にも力を入れており、本作のプロデューサーとしても名を連ねています。
クリスマスにオススメの1本『ラブソングができるまで』(2007)
元ポップスターと作家志望の女性が恋に落ちる本作は、歌が2人の心の距離を近づけていく姿を描きます。ドリューの歌声や、相手役のヒュー・グラント(ラブコメのキング!)のダメ男っぷりと、ポップスター時代の振り切った演技で笑顔になれること間違いなし!
笑顔がキュートすぎ!レネー・ゼルウィガー
『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズで人気を不動のものにしたレネー・ゼルウィガー。ブリジットのイメージが強いレネーですが、『かけひきは、恋のはじまり』『恋は邪魔者』といった大人の恋愛コメディーでキュートな魅力を振りまいており、まさに“ロマコメの女王”にふさわしい1人として知られています。
2000年に『ふたりの男とひとりの女』で共演したジム・キャリーと婚約したことはあまり知られていないレネー。ミュージシャンのケニー・チェズニーと2005年にスピード結婚と離婚したことや、整形疑惑などで世間を賑わせる時期もあり、2010年ごろからはスクリーンから遠ざかっていました。しかし、2016年あたりから活動を再開。日本で2020年3月6日に公開される『ジュディ 虹の彼方に』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、完全復活を遂げているようです。
クリスマスにオススメの1本『ザ・エージェント』
トム・クルーズふんするスポーツ・エージェントのジェリーが、挫折を味わいながらも成長していく青春物語。ジェリーに好意を寄せるシングル・マザーのドロシー(レネー)のいじらしい恋に、自然と笑顔になってしまうはずです!