実写映画『キャッツ』吹き替え声優キャスト【まとめ】
今週のクローズアップ
大ヒットミュージカルを『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督が実写映画化する『キャッツ』(2020年1月24日公開)。11月中旬、都内で日本語吹き替え版制作発表会が行われ、豪華な声優陣が発表された。(編集部・中山雄一朗)
ヴィクトリア役:葵わかな(フランチェスカ・ヘイワード)
英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル、フランチェスカ・ヘイワードが演じる主人公の白猫ヴィクトリア役は、女優の葵わかな。2017年にNHKの連続テレビ小説「わろてんか」のヒロインに抜てきされ、2019年「ロミオ&ジュリエット」でミュージカルに初挑戦した。
本作では、ミュージカル「キャッツ」の作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと人気歌手テイラー・スウィフトが書き下ろした新曲「Beautiful Ghosts」も歌唱。「吹き替えは初めての挑戦になるので、すごく緊張した気持ちもあったのですが、映画版オリジナルで作られた楽曲もあるので、この曲を自分の声で歌えるのかと思うと本当にうれしく思いました」
マンカストラップ役:山崎育三郎(ロビー・フェアチャイルド)
ヴィクトリアを秘密の世界へ導く、猫たちのリーダー・マンカストラップの声は、ミュージカル俳優の山崎育三郎。「僕自身トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』の大ファンで、トム・フーパー監督が作ったこの『キャッツ』という作品に携われることを心からうれしく思っております」
アフレコは頭にマイクを着けて、ブースの中で体を動かしながら声を出す特殊な方法がとられたそう。「これがすごく空間を感じやすく表現できるので、今回の収録の仕方は初めての経験だったんですけど、大画面を通してどういうふうに自分の表現が伝わっていくのか楽しみなところもあります」
グリザベラ役:高橋あず美(ジェニファー・ハドソン)
名曲「Memory」を歌い上げるグリザベラ役には、歌手として活動する高橋あず美が抜てき。昨年、米ニューヨークでストリートライブを行い、ビヨンセの「Listen」を圧倒的な歌唱力でカバーする様子をTwitterにアップし、注目を浴びたシンデレラガールだ。
グリザベラを演じる『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンはずっと憧れの存在だったという。「その方の吹き替えとして『Memory』を歌わせてもらうということは、わたしにとって本当に夢なので、すごくプレッシャーもあるんですけど、彼女と同じくらいの気持ちで皆さんにお届けできたらいいなと思っています」
バストファージョーンズ役:秋山竜次/ロバート(ジェームズ・コーデン)
リッチでふとっちょなバストファージョーンズ役を務めるのは、ロバートの秋山竜次。秋山はこれまでも『グリンチ』(ブリクルバウム役)や『夜は短し歩けよ乙女』(パンツ総番長役)などのアニメーション映画で声優を務めた経験がある。
「やっぱり猫をやるわけですから、猫のライフスタイルに合わせるというか。基本的に魚を食べましたし、お偉いさんだとかいろんな人の足元にすり寄っていったり、今日の朝もフリスキー・モンプチ(キャットフード)を食べてきました。あえて腹を壊して、ゴロゴロゴロゴロ言わせてみたり。やっぱその辺から入りましたね」
ミストフェリーズ役:森崎ウィン(ローリー・デヴィッドソン)
マジックが得意なミストフェリーズの声を担当するのは、映画『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たした森崎ウィン。俳優業の傍ら、ダンスボーカルユニット・PRIZMAXのボーカルとしても活動している。「とにかくキャッツは大好きで、ミュージカル版もLAで見ていたんですけど、今は頂いた資料とかを聴いて、見て、とにかく練習をするということをやっております」
スキンブルシャンクス役:大貫勇輔(スティーヴン・マクレイ)
働き者で、鉄道を愛するスキンブルシャンクス役は、ダンサーで俳優の大貫勇輔。7月期に放送されたフジテレビ系ドラマ「ルパンの娘」では、深田恭子ふんするヒロインに思いを寄せる円城寺輝役で毎回、ミュージカルシーンを披露して、話題を呼んだ。
吹き替え初挑戦となる大貫は、同じく舞台で活躍する山崎との共演を喜んだ。「元々はダンサーだったんですけど、実は育三郎さんと共演した舞台がきっかけで、俳優の世界に足を踏み入れたいと思ったので、こういうふうに共演できることを本当にうれしく思います」
オールドデュトロノミー役:大竹しのぶ(ジュディ・デンチ)
ミュージカル版では男性キャストが演じていた偉大な長老、オールドデュトロノミーの声を担当するのは大竹しのぶ。「(予告編を観て)本当に素晴らしすぎて、この世界にわたしが入っていけるのだろうかとすごく不安になってしまって、しかも大好きな尊敬するジュディ・デンチがやった役で……。ジュディがやった役をわたしが声だけとはいえ演じられる喜びをすごく感じています」
ラム・タム・タガー役:藤原聡/Official髭男dism(ジェイソン・デルーロ)
さらに、人気沸騰中のバンド・Official髭男dismのボーカル・ピアノを担当する藤原聡が、アメリカの人気歌手ジェイソン・デルーロがふんする自由奔放でワイルドな猫ラム・タム・タガー役で声優デビューを果たすことが新たに発表された。
「ジェイソン・デルーロの歌の持ち味を取り込んだ上でアウトプットするのが、最初はすごく難しかったです。でも、一緒に作って下さった収録スタッフの皆さんのおかげで、自分なりに、表情豊かに歌うことができたんじゃないかなと思います」
そのほかのキャスト【1月7日更新】
マキャヴィティ役:山寺宏一(イドリス・エルバ)
ガス役:宝田明(イアン・マッケラン)
ジェニエニドッツ役:浦嶋りんこ(レベル・ウィルソン)
ボンバルリーナ役:RIRI(テイラー・スウィフト)
マンゴジェリー役:宮野真守(ダニー・コリンズ)
ランペルティーザ役:沢城みゆき(ニーヴ・モーガン)
グロールタイガー役:山路和弘(レイ・ウィンストン)
カッサンドラ役:朴路美
※カッコ内はオリジナルキャスト