アバター、スター・ウォーズ、マーベルまで!フロリダディズニーがスゴいことに
今週のクローズアップ
四つのテーマパークから成るウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(米フロリダ)では、『美女と野獣』をはじめとしたクラシックディズニーの世界が再現されているのはもちろん、『アバター』(2009)の美しき惑星パンドラ、そして『スター・ウォーズ』の銀河系の片隅にある惑星バトゥーまでもが壮大なスケールでテーマランド化! 実際に映画の世界に迷い込んでしまったような気分になれる、魅惑のフロリダディズニーをご紹介します。(取材・文:編集部・市川遥)
1. ディズニー・ハリウッド・スタジオ
映画にまつわるアトラクションやショー、ハリウッド全盛期の雰囲気が楽しめるパーク「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」には、『スター・ウォーズ』のテーマランド「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」が昨年8月末にオープンしたばかり。
東京ドーム1.2個分以上の広さを誇る「ギャラクシーズ・エッジ」はエリア全体が銀河系の片隅にある惑星バトゥーという設定で精巧に作り込まれており、レジスタンスとファースト・オーダーの野営地、宇宙船基地、活気あふれる市場といった12以上の施設で埋め尽くされています。そのため“街歩き”をするだけでとにかく楽しいんです!
例えばこれは銀河各地から集められた珍獣を扱う「クリーチャー・ストール」という露店で、真ん中のケージには人懐っこい顔をしたロスキャットが! さらには、あのミレニアム・ファルコンを操縦できちゃう「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」、レジスタンスの一員としてファースト・オーダーと壮絶なバトルを繰り広げる「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」という没入感たっぷりのアトラクションもあり、「はるか彼方の銀河系を訪れてみたい!」という人々の夢はここで叶うのです。
2. ディズニー・アニマルキングダム
世界中の野生動物や鳥たちが暮らすパーク「ディズニー・アニマルキングダム」には、『アバター』のテーマランド「パンドラ:ザ・ワールド・オブ・アバター」があります。ジェームズ・キャメロン監督も参画して作り上げたこのテーマランドは、威風堂々と天空に浮かぶ山々から神秘的に発光する植物まで、映画で観た惑星パンドラそのものです。
最先端技術を使った3Dライド「アバター・フライト・オブ・パッセージ」では、空を舞う動物マウンテン・バンシーと絆を結び、彼らの背に乗って美しきパンドラ上空を飛び回るというまさかの体験も可能です。3Dメガネを掛けて一人一台のライドにまたがるスタイルなのですが、滑空時に吹き付ける風や太ももにバンシーの息遣いまで感じられるリアルさで「ジェイク(サム・ワーシントン)はこんなにも素晴らしい経験をしていたのね……!」とあまりの爽快感に感動すら覚えるほど!
もう一つのアトラクション「ナヴィ・リバー・ジャーニー」では、葦舟に乗ってゆったりと、神秘的に光り輝く熱帯雨林の川を冒険することができます。
「ディズニー・アニマルキングダム」には、映画ファンにうれしいミュージカル&ショーもたくさんあります。「ファインディング・ニモ:ザ・ミュージカル」はピクサー映画『ファインディング・ニモ』をぎゅっと40分に凝縮したミュージカルです。映画の感動はそのままに、パフォーマーたちの圧巻の生歌とパペットさばき&特殊効果の数々で、ニモたちが暮らす海の中に実際にいるかのような気分に。
「フェスティバル・オブ・ザ・ライオン・キング」は、おなじみのキャラクターたちと50人以上のエンターテイナーによるアクロバティックなショー。もちろん「愛を感じて」「サークル・オブ・ライフ」「ハクナ・マタタ」といった『ライオン・キング』の名曲の数々も網羅しています。
ピクサー映画『カールじいさんの空飛ぶ家』が題材の「カールじいさんの空飛ぶ家:ア・グレート・バード・アドベンチャー」は、ラッセル少年と犬のダグが案内するバードショーです。映画では伝説の鳥ケヴィンと仲良くなったラッセルの前に、芸達者な本物の鳥たちが次々と現れます。
3. マジックキングダム・パーク
ディズニー映画の物語やファンタジーをテーマにしたパーク「マジックキングダム・パーク」には、クラシックディズニーの世界が広がる「エンチャンテッド・フォレスト」が。 『美女と野獣』のお城、ベルの村やコテージ、『リトル・マーメイド/人魚姫』のアリエルの洞窟やエリック王子のお城が目の前に!
野獣が住む魔法にかけられたお城の中のレストラン「ビー・アワ・ゲスト・レストラン」も細部まで作り込まれており、『美女と野獣』のシーンそのままなゴージャスなダイニングで食事をすることができます。
村一番のハンサム、ガストンの酒場「ガストンズ・タバーン」も! その前にはガストンから村人たちに贈られたガストンの噴水もあります。
ゲスト参加型のアトラクション「エンチャンテッド・テール・ウィズ・ベル」では、モーリスのコテージから魔法の鏡を通り抜け、野獣の図書館で美しいベルたちと映画の登場人物にふんしてお芝居に参加することができます。
映画の登場人物に成り切った子供たちはみんなうれしそう!
貝殻型のライドに乗って『リトル・マーメイド/人魚姫』の物語を体験できる「アンダー・ザ・シー:ジャーニー・オブ・リトル・マーメイド」は、エリック王子のお城とアリエルの洞窟からスタート。
いよいよ海の中に入っていく場面はワクワク! カラフルな海中の世界に心躍ります。
「マジックキングダム・パーク」は休憩エリアもすごい! 王国の旗とランタンが飾られた城下町として『塔の上のラプンツェル』の世界が再現されています。日が暮れてくるとランタンに明かりがともり、一層幻想的に。
視線を上に上げれば、ラプンツェルの高い塔も!
トイレまでかわいく、内部はラプンツェルが描いたイラストでいっぱいになっています。
4. エプコット
近未来都市と世界文化をテーマに世界各国の建築物が並ぶパーク「エプコット」は、現時点でも『アナと雪の女王』初のアトラクション「フローズン・エバー・アフター」(ノルウェー館)などがありますが、よりディズニーらしく進化中。
『美女と野獣』を“知られざるヒーロー”にフィーチャーして再構成した新作アニメーション映画「美女と野獣:シング・アロング」(14分)が1月17日からフランス館で上映されるほか、イギリス館には『メリー・ポピンズ』をテーマにした初のアトラクションも誕生予定です。
今年の夏にはピクサー映画『レミーのおいしいレストラン』のライドアトラクション「レミーのおいしいレストラン:ジ・アドベンチャー」がフランス館にオープン。ゲストはねずみのシェフ・レミーと共に、ねずみの目線でレストラン「グストー」のキッチンを冒険できるというアトラクションです。
さらに『モアナと伝説の海』をテーマに、魔法の水と出会い遊ぶことができる「モアナと伝説の海:ジャーニー・オブ・ウォーター」や、ディズニー初となる後ろ向き発進からの360度回転などユニークな動きのコースター「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」も誕生予定。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」は名前の通りマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が題材で、ザンダー星にある財宝について学ぶために招かれたゲストでしたが、ひょんなことからガーディアンズの面々と銀河を股に掛けた冒険に出る……というストーリーのアトラクションになることが発表されています。