めちゃカッコいい！『初恋』強烈キャラ【まとめ】

2020年2月1日

　三池崇史監督がドラマ「ケータイ捜査官7」（2008）で見いだした窪田正孝とタッグを組んだダークロマンス『初恋』。異例の全米先行公開を経て、2月28日よりついに日本で公開される。劇中にずらりと登場するクセ強めで一人一人が生きているキャラクターを、カッコいいビジュアルと共にまとめて紹介する。

葛城レオ役：窪田正孝

　主人公のレオは、天涯孤独ながら天性の才能を持つプロボクサー。格下の相手にKO負けを喫し、試合後に受けた診察で余命わずかだと宣告される。現実を受け入れられずにさまよう中、歌舞伎町で助けを求める少女モニカと出会い、黒社会の抗争に巻き込まれるという人生で最も濃厚な一夜を過ごすことになる。

　窪田は「挑戦してみたかった」という念願のボクサー役。三池監督とは「ケータイ捜査官7」のオーディションが初対面だった。「現場で監督が演出する1カット1カットがとにかく面白くて、その魅力に、その空間にしがみついて役を生きていたいと当時感じたのを思い出しました。再び、三池ワールドに帰ってくる機会をもらえて本当に嬉しかったです」「もう一度、面と向かって監督とセッションできたのは本当に幸せな時間でした」と撮影を振り返っている。

モニカ役：小西桜子

　ヒロインのモニカは父親に借金を背負わされ、ヤクザに身売りされた少女。偶然出会ったレオと逃避行をする中で、徐々に生きることに対して前向きになっていく。

　小西は1998年3月29日生まれ、埼玉県出身の21歳。女優を志して進路を模索していた矢先の2018年にスカウトされ、事務所無所属のままオーディションに参加した。本格的な演技経験がほとんどない中で、3,000人の中から大抜てきされた新星だ。出演が決まったときは、腰を抜かすくらい驚いたという。「モニカは普通の女の子ではないので演じる上での不安もありましたが、『だからこそお芝居に正解はないし、失敗もないんだよ』という監督の言葉に支えられました」と演技について語っている。

権藤役：内野聖陽

　権藤は、オールドスタイルの武闘派ヤクザで出所したばかり。時代の変化や組の弱体化を気にしながらも、ブレることなく己を貫いて日本刀を手に抗争へ乗り込んでいく。

　「今の時代では生きにくい昔気質の任侠の男、権藤で出演出来たこと、とてもうれしく毎回撮影現場に行くのがとても幸せでした。なぜなら、三池さんは、映画を深く愛し、スタッフを愛し、出演者を愛しながら、様々な苦境と闘うユーモアたっぷりの監督だったからです」と内野。「初恋という題名からこんな映画ができると誰が想像したでしょう」と枠に収まり切らない作品に彼自身も魅了されているようだ。