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リアルなヒーローたちが子供たちに届けた夢

まほの別府ブルーバード劇場日記

 全3回に渡ってお伝えしている、別府ブルーバード劇場で行われた第3回Beppuブルーバード映画祭。最終回は、映画のヒーローたちが子供たちに夢を届けたお話を紹介したいと思います!(森田真帆)

あしながおじさん現る

別府ブルーバード劇場
大分のご当地怪獣のブゴンとたわむれる子どもたち

 きっかけは映画祭直前、ある方から届いた一通のメールでした。「Beppuブルーバード映画祭のチケットを買いたいと言っている人がいるから紹介したい」というメッセージ。聞けばご自身は遠方に住んでいるから行けないけれど、チケットをまとめて買って映画祭に貢献したいと言ってくださっているのだそう。とってもありがたいお言葉ですが、ご本人が来られないのにただチケットを買っていただくのはあまりにも申し訳なく、その方とお話をさせていただくことになりました。その結果、購入いただいたチケットで別府市にある児童養護施設「Plaza Puer 光の園」の職員の皆さん、そして子供たちをご招待することになったのです。施設長の松永忠さんは、以前映画『隣る人』の上映で児童虐待についてお話くださった方。私たちは、映画祭のチケットを持って施設に向かいました。

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映画祭に子供たちがやってきた!

別府ブルーバード劇場
俳優さんたちの粋な計らいで子どもたちは大喜び!

 施設の職員さんによると、その週末は施設のイベントがあり日曜日しか来られる日はないとのこと。ちょうど日曜の午前中は、歴代『ウルトラマン』『仮面ライダー』俳優として知られる高野八誠さん、吉岡毅志さん、青柳尊哉さん、須賀貴匡さんが出演している映画『HE-LOW THE SECOND』の上映の日。イベントが終了した後に、会場の外にはたくさんの子供たちの姿が。「光の園の方ですか?」と職員さんに声を掛けると、一緒にいた子供たちが「はーい!」と返事をしてくれました。劇場では居酒屋のオーナーさんが投げ銭タピオカジュース屋さんをしてくれていたのですが、タピオカジュースを片手にニコニコ! 実はこの日、ヒーローたちによるサイン会があったのですが、子供たちは夕飯の時間があってもう帰らなければならないとのこと。でもそんな子供たちにヒーローたちからサプライズプレゼントが渡されました。

ヒーローたちが子供たちを笑顔に!

別府ブルーバード劇場
ご当地怪獣のブゴンと握手!

 もう帰らなければならないという子供たちの話をしたところ、楽屋にいたヒーローたちは「もう一回、映画館に子供たちを連れてこよう」と子供たちにサプライズでサイン会をすることに! さっきまでヒーローたちが舞台あいさつをしていた劇場にやってきた子供たちが舞台に上がると、ヒーローたちが突然登場。目の前に現れた俳優さんたちにびっくりしながらも、子供たちはうれしそうに握手をしたり、お話をしたり、1人ずつオリジナルグッズがプレゼントをもらったり、一緒に記念撮影をしたりしました。もちろん、大分のご当地怪獣のブゴンとも

 今までこの別府ブルーバード劇場では多くのイベントをしてきました。多くのゲストの方々が劇場に来てくださって、お客様も本当にたくさん来てくれて本当にうれしかった。でも、この日の子供たちの笑顔は特別でした。キラキラ輝いていたし、俳優さんたちのパワーも感じました。別府ブルーバード劇場は、初代館主が子供たちが楽しめる施設をということで作った場所。映画も、映画に出ている俳優たちも、子供たちをこんなにハッピーにできる。小さなことかもしれないけれど、こんな風に子供たちに幸せを運びたいと感じました。どんなことができるかは未知数ですが、今年もまたこんなイベントができるといいなと思っています。

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