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謎の他殺体…その真実に涙!

 あるアパートで起きた火事の焼け跡から他殺体が発見される。それは職場の先輩だった……。目を背けたくなるような社会の闇をあぶり出しながらも、希望を見出していく人たちの姿を描く「連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」が、WOWOWで3月7日より放送開始する。ショッキングな事件に隠された真実に、涙せずにいられないストーリーの魅力に迫る。

他殺体が見つかる…

「パレートの誤算」

 嘱託として市役所の社会福祉課で働く聡美(橋本愛)は、決して高くない給与のなか、節約しながら日々を送っていた。本当は都市開発の仕事に就きたかった聡美は、ときにやるせなさを覚えながらも、正規職員になることを諦めずにいる。実家の母からは「元気でいてくれればそれでいい」と言われているが、その言葉さえ重くのしかかった。

 そんななか、突然、ケースワーカーの仕事を命じられる。生活保護の利用者の家を回り、自立を促すという仕事に不安を抱く聡美だったが、職場の先輩であるベテランの山川(和田正人)には「やりがいのある仕事だ」と励まされる。

 聡美はケースワーカーの仕事に熱心に勤しむ山川の姿勢に背中を押され、迷いを抱えながらも、同僚の小野寺(増田貴久)とともに利用者たちと向き合っていく。ところが後日、利用者たちが住むアパートが火事になり、その現場から山川が他殺体として発見される……。

 この物語の面白さは、等身大の市の職員の日常をリアルに描きながらも、ミステリーとして先の読めない展開に引き込まれていくことだ。

事件の裏に生活保護の不正受給?

 多くの利用者からも信頼を寄せられていた山川が殺された理由を聡美が探っていくことで彼女はさまざまな社会の闇と向き合うことになるのだが、そもそもなぜ聡美は事件を追うのだろうか。

「パレートの誤算」

 実は、山川が殺害された直前、最後に電話をした相手が聡美であり、携帯電話には山川からの留守番メッセージが残されていた。また、焼けたアパートに住んでいた利用者のなかで火事後に連絡が取れなくなった金田良太(那須雄登美 少年ジャニーズJr.)は、聡美の高校時代の知り合いだった。聡美は、導かれるように山川殺害事件にのめりこんでいく。

「パレートの誤算」

 真相に迫るなかで、山川が何らかの不正に関わっていたのではないかという疑念が聡美のなかでふくらんでいく。ある利用者の女性(松本まりか)と特別に時間を共にしていたという情報も入り、それまで知ることのなかった山川の一面に困惑することも。そしてたどりつく貧困ビジネスの存在。闇社会の人間たちが生活保護を悪用し不正に受給するという、福祉や市政、医療をも取り巻く圧倒的な悪が存在したのだ。

その真相に涙!

 「きれいごとを一生懸命やるのが自分たちの仕事、その先に未来が見えるはずだ」と語っていた山川。なぜ殺されたのか……その真実の先に待ち受ける結末は、衝撃的ながらも切ない人間模様を映し出していく。

「パレートの誤算」

 未熟だがまっすぐで、人の心を動かす聡美の純粋さには、感情移入せずにはいられない。人と人が向き合いながらそれぞれが自分の道を見つめる姿は、誰もが居場所を求めてもがいているという物語のメッセージでもある。見終わった後には、ひたむきに生きる市井の人々の生命力の強さに涙がこぼれてしまうだろう。(編集部・小山美咲)

「連続ドラマW パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件」はWOWOWにて3月7日より毎週土曜夜10時放送(全5話)※第1話無料放送

公式サイトはコチラ

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