実写『ムーラン』キャストはこの人たち!
今週のクローズアップ
日本で2019年の実写洋画興行収入第1位となる120億円超えの大ヒットを記録した『アラジン』のディズニーが、新たに名作アニメを実写化した『ムーラン』が4月17日より日本で公開されます。古代中国の伝説を題材にした本作のメインキャストたちを紹介していきます。(編集部・海江田宗)
オーディションを勝ち抜いた長身美女がムーラン役!
ディズニーが世界5大陸で行った厳しいオーディションを勝ち抜いてムーラン役にキャスティングされたのは『ドラゴン・キングダム』『ザ・レジェンド』などに出演していたリウ・イーフェイです。「マーシャルアーツの心得と英会話のスキルがあり、スターの資質も持ち合わせていた」という理由で抜てきされました。
自身の公式Instagramでは手足がすらりと長い、スタイル抜群の姿を投稿することもあるリウ・イーフェイ。本作では剣を扱った激しいアクションなどにも挑んでおり、すでに公開されている予告編で見せる強さ、美しさ、透明感などを兼ね備えた姿はまさにアジアン・ビューティーです。
愛する家族のために性別を偽って国家の命運をかけた戦いに身を投じ、本当の自分と偽りの自分の間で葛藤することとなるムーラン。リウ・イーフェイはどのように演じきり、世界中で愛されてきたヒロインにどう息を吹き込むのでしょうか。
中国が誇る名女優が強烈な敵役!
昨年開催された第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に『ジョーカー』と並んで出品されていたロウ・イエ監督の映画『サタデー・フィクション』。その作品でレッドカーペットに登場するや、世界中のファンから歓声を浴びていた中国が誇る世界的スターがコン・リーです。実写版『ムーラン』では敵の側近である魔女・シャンニャン役を務めています。
予告編で自らの姿を変える怪しげな魔術を披露したり、剣を手で受け止めたりもするシャンニャンは「本当の姿を知られたらどんな罰が待っていることか」とムーランに対して意味深に、かつ上品に警告しています。
アニメ版では描かれなかった実写版オリジナルの新キャラクターであるシャンニャン、そして数々の映画を成功に導いてきた実績を持つコン・リーが、今作にどんな魔法をかけるのか気になります。
ジェット・リーとドニー・イェンの圧倒的アクション!
中国の皇帝という役どころでアクションスターのジェット・リーが参加しています。海外ニュースサイトAsiaOneによるとジェット・リーは一度オファーを断ったものの、娘さんに説得されて出演を決めたそう。もしジェット・リーの娘さんにお会いする機会がある方は、必ずこの件についてお礼を述べるべきです。
キャスト発表時、皇帝という役柄から今作でのアクションはないと思われていましたが、最近になってプロデューサーのジェイソン・リードがEmpire誌のインタビューで「ジェット・リーは史上最も優れた武術太極拳の使い手の一人です。僕たちの映画の皇帝は、ただ玉座に座って巻物を読むだけじゃありませんよ」とジェット・リーファンのテンションをぶち上げる発言をしており、期待せずにはいられません。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも参加していた香港の伝説的アクション俳優ドニー・イェンは予告編で、ムーランに「ファ・ジュンです。ファ家の息子です」と自己紹介されて少し怪訝そうな顔をしていました。
予告編での登場時間は短かったものの、その存在感は圧倒的。予告編の再生を途中で止めてながめてしまうほどでした。ムーランを導くキャラクターとしてどのようにムーランたちを鍛えるのかはもちろん、「宇宙最強」と称されるドニー・イェンが披露するアクションにも注目したいです。
メガホンを取ったのは『クジラの島の少女』の監督
メガホンを取ったのは映画『クジラの島の少女』で評価されたニュージーランド出身の女性監督ニキ・カーロ。サンダンス映画祭でワールドシネマ部門の観客賞を受賞した同作では、女として生まれたためにアイデンティティーの喪失を味わいながら成長した少女が、悩み苦しみながらも少しずつ自分を探していく様を丁寧に描きました。カーロ監督がメガホンを取ったことにより、アクションだけでなく、ムーランの内側を掘り下げた描写なども見応え十分なものになることが予想されます。
1998年に公開されたアニメ版『ムーラン』の楽曲に魅了された人も少なくないと思います。ムーランの“本当の想い”が込められた名曲「リフレクション」は予告編に使用されていてすでに鳥肌ものでしたが、ほかの楽曲はどうなっているのか、新たな楽曲もあるのか。昨年の『アラジン』では「ホール・ニュー・ワールド」「フレンド・ライク・ミー」で観客を虜にしたディズニーなだけにワクワクが止まりません。
映画『ムーラン』は4月17日より全国公開