映画『るろうに剣心』あの人も出ていた!シリーズ・キャストを順番に総ざらい
今週のクローズアップ
佐藤健が主演を務め、和月伸宏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズの最終章がこの夏、2部作で公開される。過去には綾野剛、窪田正孝、永野芽郁、土屋太鳳ら今をときめく顔ぶれも出演していた本シリーズ。最新作の公開を前に、第1作からまとめて紹介する。(編集部・中山雄一朗)
『るろうに剣心』(2012)
幕末から明治になり、かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられた剣客・緋村剣心(佐藤)は、不殺(ころさず)の誓いのもと流浪人となっていた。旅の途中、剣心は街で父の残した道場を切り盛りする神谷薫(武井咲)を助けたことから、神谷道場に居候することに。一方、街では“抜刀斎”を名乗る何者かによる人斬り事件が発生していた……。
ただ人を殺すことだけを求めている人斬り・鵜堂刃衛を吉川晃司、新型アヘンの密売をたくらむ悪徳商人・武田観柳を香川照之が演じたほか、観柳の手下・外印役で綾野剛、剣心の頬にある十字傷の一つを付けた若き侍・清里明良役で窪田正孝、謎の病で道場に運ばれる娘・三条燕役で永野芽郁も出演していた。
『るろ剣』シリーズ最大の魅力といえば、今までにない新感覚のアクションシーン。香港映画界でも活躍する谷垣健治をアクション監督に迎え、佐藤ら自らアクションに挑戦している。
『るろうに剣心 京都大火編』(2014)
薫をはじめ、相楽左之助(青木崇高)、高荷恵(蒼井優)ら神谷道場の仲間たちと平穏な日々を送っていた剣心だったが、ある日、かつて剣心の後継者として“影の人斬り役”を任された男・志々雄真実(藤原竜也)が日本征服をもくろみ、京都で暗躍していることを聞かされる。多くの人々が犠牲になる姿を目の当たりにした剣心は、薫に別れを告げ、京都に向かう。
志々雄役で藤原竜也、その部下である瀬田宗次郎役で神木隆之介、志々雄の女・駒形由美役で高橋メアリージュン、打倒・剣心に執念を燃やす四乃森蒼紫役で伊勢谷友介らが参戦。蒼紫を慕う巻町操役で、朝ドラ「まれ」で注目される前の土屋太鳳がアクションシーンを披露しているのも注目だ。
『るろうに剣心 伝説の最期編』(2014)
志々雄に連れ去られた薫を助けるため、海に飛び込んだ剣心は、師匠の比古清十郎(福山雅治)に助けられる。今の自分では志々雄を倒せないと悟った剣心は、清十郎に奥義の伝授を懇願する。一方、剣心が生きていると知った志々雄は政府に圧力をかけ、剣心を打ち首にするよう命じる。
原作の「京都編」を実写化した2部作の後編。剣心の師匠・比古清十郎役で福山雅治が出演。クライマックスの志々雄VS剣心たちによる圧巻のバトルシーンや、ハマリ役と絶賛された神木隆之介をはじめとする脇役たちの演技も見もの。
『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』(2021)
シリーズ最終章は先日、新田真剣佑が演じることが発表されたシリーズ最恐の敵・雪代縁(えにし)との戦いを描く『The Final』(2021年4月23日公開)と、剣心の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る『The Beginning』(2021年6月4日公開)の2作。
志々雄が企てた日本転覆の計画を阻止するため、かつてない死闘を繰り広げた剣心たちは、神谷道場で平和に暮らしていた。しかし、突如何者かによって東京中心部へ相次ぎ攻撃が開始され、剣心とその仲間の命に危険が及ぶ。果たして誰の仕業なのか? 何のために? それは、今まで明かされたことのない剣心の過去に大きく関係し、決して消えることのない十字傷の謎へとつながっていく。
ベースとなるのは原作の最終章でもある「人誅(じんちゅう)編」で、佐藤も「剣心にとって間違いなく一番重要なエピソードです」と語る今回の2部作。『The Final』と『The Beginning』で異なる時代の剣心を佐藤はどのように演じ分けるのか。日本を代表するアクションスター、千葉真一を父に持つ真剣佑とのバトルシーンにも期待が高まる。
2021年7月14日追記:『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』の公開は2021年に変更