映画『ワンピース』アツい名場面ベスト7【ネタバレあり】
提供:WOWOW
国民的人気アニメ「ONE PIECE」の劇場版全14作が6月19日と20日、WOWOWにて一挙放送されます。昨年公開されて興行収入55.5億円のビッグヒットを飛ばした最新作『ONE PIECE STAMPEDE』もテレビ初放送されるとあって、ファンの期待も大いに高まっているところ。
「ONE PIECE」の魅力は多々ありますが、劇場版といえば体が芯から熱くなるほどのエキサイティングなシーンと思わず目頭が熱くなる感動シーンが印象的です。そこで今回は映画『ワンピース』アツい名場面ベスト7を選んでみました。これを読んで一挙放送に備えましょう! ランキングはつけられないので、順不同でお送りします!(大山くまお)
とにかく泣ける!チョッパーとDr.ヒルルクの絆
『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜』(2008)
シリーズ9作目、泣ける「ONE PIECE」映画といえばコレ。チョッパーが「麦わらの一味」に加わるまでの過程を描いた感動作です。
人間に追われて傷ついたチョッパーを保護したヤブ医者、Dr.ヒルルク。仲良く暮らしていた二人ですが、自分の死期を察したヒルルクはチョッパーを拒絶します。このシーンだけでも泣けますが、それでもチョッパーがヒルルクのために命がけでキノコ「アミウダケ」を採ってきたり、ヒルルクに土下座して頼まれたDr.くれはがチョッパーに医術の真理を涙ながらに説いたりするシーンなど、泣けるシーンが連打連撃されます。
ヤブ医者ヒルルクの最後の仕事、それは「奇跡の桜」を咲かせてドラム王国の人々の心を救うことでした。しかし、たった一人で卑劣な国王ワポルが仕掛けた罠の中に飛び込んだヒルルクは、病人がいないと知ると笑いながら安堵して爆薬をあおって自爆します。「まったく、いい人生だった!」と叫びながら。駆けつけたチョッパーをワポルに仕える守備隊長ドルトンが涙ながらに止めるシーンも泣けましたね。
そしてラストシーン、ヒルルクの遺志を受け継いだくれはが、降りしきる雪を鮮やかなピンクに染めて巨大な桜を演出します。まさに「冬に咲く、奇跡の桜」。ヒルルクのことを思い出し、咆哮するように嗚咽するチョッパー。文句なく胸がアツくなって、目頭もアツくなる名シーンでした。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
Dr.くれは「さあ、行っといで、バカ息子」
ルフィたちと王女ビビとの別れの決めポーズ
『ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』(2007)
シリーズ8作目は屈指の人気を誇る「アラバスタ編」を映画化したものです。平和を愛する可憐なアラバスタ王国の王女、ネフェルタリ・ビビと彼女と深い信頼で結ばれたルフィたち「麦わらの一味」の冒険を描きます。一人で責任を背負い込もうとしていたビビに、仲間の大切さを教えたのはルフィたちでした。力を合わせて王国乗っ取りをたくらむクロコダイルを撃退することに成功しますが、別れのときがやってきます。
ビビはこれまでのようにルフィたちと旅を続けるか、王女として王国にとどまるか選択を迫られますが……。ビビが出した答えは、国にとどまることでした。出航するルフィたちにビビは「もう一度、仲間と呼んでくれますか」と呼びかけますが、王女と海賊という禁断の関係のため、海軍の前では返事ができません。そこでルフィたちは全員で高らかに左腕を掲げます。そこには、ともに戦ったときに腕につけた「×印」がありました。何も語らず、いつまでも仲間だと伝えるラストシーンは「仲間」の大切さを掲げる「ONE PIECE」を象徴する名シーンだと言えるでしょう。これも文句なく胸がアツくなる名シーンでした。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
ネフェルタリ・ビビ「私はここに残るけど……いつかまた会えたら、もう一度、仲間と呼んでくれますか!?」
悪役ゼットの圧倒的な魅力
『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』(2012)
映画「ONE PIECE」のお楽しみといえば、ルフィたちの前にたちはだかるオリジナルキャラクターの登場だったりします。なにせ強者揃いの「麦わらの一味」と戦うのですから、生半可な敵では務まりません。その点、シリーズ12作目に登場した全ての海賊の抹殺をたくらむNEO海軍大将ゼットは、とてつもなく強く、最高にカッコよくて、最後まで信念を貫き通した、魅力あふれる“至高の敵”でした。なにせ、オープニングからゼットが口ずさむ歌で始まるのですから、もはや“主役”といっても差し支えないでしょう。それにしても「ONE PIECE」ってカッコいいジジイやババア(失礼)がたくさん登場しますよね。
クライマックスはルフィとゼットの壮絶などつきあい! ルフィが「海賊王に俺はなる!」とシリーズ随一の決めセリフを叫べば、ゼットは「俺の名はゼットだ!」と叫んで一歩も引きません。最後は紙一重でルフィが勝利しますが、そこへ黄猿が率いる海兵の軍団が現れます。「お前たちに最後の稽古をつけてやる!」と単身突撃するゼット! 名曲「海導」に乗せて描かれるゼット最後の戦い。そして、死。涙にくれるビンズとアインに青キジがかける言葉で涙腺崩壊間違いありません。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
青キジ「泣くな! 男が自分の人生に一本筋を通していったんだ。カッコいいじゃねえか」
ケレン味あふれる殴り込みシーン
『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』(2009)
原作者の尾田栄一郎が「奇跡」とまで言った作品、それが「FILM」シリーズの始まりを高らかに告げる『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』です。シンプルなストーリーとケレン味あふれるアクションの連発でファンを魅了し、興行収入48億円というケタ違いの記録を叩き出しました。映画「ONE PIECE」はこの『STRONG WORLD』でもう一度始まったと言っても過言ではありません。
カッコいい場面はたくさんありますが、ここではルフィたちがさらわれたナミを奪還するため、金獅子のシキの王宮に乗り込むシーンを挙げたいと思います。雪が降る中、揃いのスーツで決めた「麦わらの一味」が廊下を静かに歩いていくシーンですでに鳥肌。ふすまを蹴破ってシキの前に迫ると、たった8人で何百人もの海賊を相手に暴れまくります。ルフィがウソップとチョッパーに指示を出したり、ゾロとサンジがルフィのサポートにまわるなど、「麦わらの一味」の結束がクールに描かれていたところもアツくなりますね。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
ルフィ「バカだな。ナミは犠牲になりに来たんじゃねえよ。先陣きって、ここへ戦いに来ただけだ!」
とにかくゴージャス!圧巻のミュージカルシーン
『ONE PIECE FILM GOLD』(2016)
前作から3年半のインターバルを置いたシリーズ第13作。期待をパンパンに膨ませて劇場に駆けつけたファンの前で繰り広げられたのは、「ショウタイム!」のかけ声でドラムのジャングルビートに導かれて始まったウルトラゴージャスなミュージカルシーン! 鳥肌を立たせながら思わず「待ってたかいがあった!」とため息を漏らしたファンも少なくなかったと思います。劇中曲「GOLD & JIVE ~ SILVER OCEAN」の作詞作曲は尾田栄一郎の推薦で決まったシンガーソングライターの小島麻由美、歌っているのはテゾーロ役の山路和弘とカリーナ役の満島ひかりです。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
テゾーロ&カリーナ「GOLD&JIVE 何もかも忘れて、ただ楽しむのさ!」
弱くたって戦える!
『ONE PIECE ワンピース オマツリ男爵と秘密の島』(2005)
シリーズ第6作、映画「ONE PIECE」随一の異色作を手がけたのは『サマーウォーズ』や『未来のミライ』で知られる細田守監督です。「ONE PIECE」の根幹とも言える「友情・仲間」を引き裂くのがオマツリ男爵の最大の目的でした。ひとりずつ仲間を失い、さらにオマツリ男爵に返り討ちにされ、失意のどん底に叩き落とされるルフィ。これほどまでに生気を失ったルフィを見たことがありません。
ダークで重苦しい展開が続きますが、ルフィを救ったのが、かつて仲間をすべて失い、泣きながらオマツリ男爵に許しを乞うた海賊とは名ばかりの小男ブリーフと、家族しか仲間がいないお茶の間海賊団船長のお茶の間パパでした。オマツリ男爵にあざ笑われますが、ルフィは彼らを仲間として認め、力を合わせて戦います。すごい能力がなくたって、強くなくたって、一緒に戦うことはできるのです。「ONE PIECE」らしくはないかもしれませんが、間違いなく胸がアツくなる瞬間のある作品だと思います。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
ブリーフ「男爵、てめえ、ふざけんなよ。どんなやつからも仲間を奪えると思ったら大間違いだ。俺は今、そいつの仲間だ!」
これぞ到達点!最高&最強のオールスターお祭り映画
『ONE PIECE STAMPEDE』(2019)
最強にして最高、「熱狂」を絵に描いてスクリーンに叩きつけまくったような作品がシリーズ最新作『ONE PIECE STAMPEDE』! 登場キャラクター総数200名以上という夢のオールスター映画です。史上最強の敵、ダグラス・バレットを相手に、海軍、革命軍、最悪の世代がルフィたちと共闘するというあり得ないストーリー展開に、アツくなるシーンは挙げるとキリがありません。ゾロとイッショウの激闘、巨大過ぎる敵に立ち向かって命がけでルフィを助けるウソップの姿、スモーカーとトラファルガー・ローとハンコックとサボとバギーがルフィと共闘するクライマックスと鳥肌立ちっぱなしです。
しかし、なんといっても胸がアツくなるのは、ラストシーンです。ルフィたちの前に立ちはだかった黄猿でしたが、それを「火拳」が阻みます。放ったのはルフィの義兄、革命軍のサボ。でも、その隣にいたのは……! ここから先はぜひ自分の目で確かめてみてください! 「ONE PIECE」ファンならアツくなること間違いなし! 本作を「ONE PIECE」史上ナンバーワン作品に挙げるファンも多いのはよくわかります。
「ONE PIECE」のアツくなる名言
ゴール・D・ロジャー「そりゃ、俺の息子だな」
『ONE PIECE STAMPEDE』独占初放送!劇場版「ワンピース」全14作品一挙放送
WOWOWにて6月19日(金)、20日(土)
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