実写映画『約束のネバーランド』はココに注目!
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大ヒット漫画を実写化する映画『約束のネバーランド』が、12月18日に公開される。ここでは映画を観る前に知っておきたい点や、映画の注目ポイントを紹介したい。(編集部・小山美咲)
原作は「週刊少年ジャンプ」の大ヒット漫画!
『約束のネバーランド』は、自分たちが鬼の食料として育てられていることを知った子供たちが決死の脱出に挑む姿を描くサスペンス。原作は「週刊少年ジャンプ」にて2016年より連載された、白井カイウ(原作)・出水ぽすか(作画)による大ヒット漫画。「このマンガがすごい!2018」(宝島社)オトコ編1位や、第63回小学館漫画賞少年向け部門を受賞するなど、高い評価を受け、全世界における累計発行部数は2,500万部超え! 今年6月についに最終回を迎えたことは大きな話題を呼んだ。
そして、来年1月からはテレビアニメ第2期の放送が決定しているほか、ハリウッドでの実写化企画が進行中。そのなかで、今年12月に公開を迎える実写映画への注目も高まっている。
映画が描くストーリーは…
物語の舞台は「グレイス=フィールドハウス」という施設。ママと呼ばれるイザベラのもと、幸せに暮らしていた子供たちは、里親に引き取られる年齢になり外の世界で生活することを望んでいた。だがある日、主人公のエマは、自分たちが実際には鬼に献上する食料となる“食用児”として育てられてきたことを知り、ハウスからの決死の脱獄を決意する。
映画版では、原作と異なり、子供たちが“出荷”される年齢が12歳から16歳に変更されている。
実写キャストに豪華俳優陣が集結
「グレイス=フィールドハウス」で暮らす主人公・エマを演じたのは、先日二十歳の誕生日を迎えた浜辺美波。青春映画のヒロインはもちろん、振り切った演技でコメディエンヌとしての実力も発揮してきた浜辺が、15歳のエマを表現する。エマと共に施設で暮らすレイ役は、『万引き家族』で息子役を務め脚光を浴びた城桧吏。ノーマン役は、特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」に出演した板垣李光人が務める。原作をベースに、それぞれ特徴的なキャラクタービジュアルを再現している。
さらに、本作で重要な役割を担う、子供たちの母親代わり“ママ”のイザベラ役は北川景子。イザベラの補佐であるシスターのクローネを渡辺直美が演じる。監督は『ROOKIES』シリーズ、『僕だけがいない街』などの平川雄一朗。撮影は2019年8月~9月に東京都内のほか、長野県、山梨県、福島県など各地で行われた。
実写映画の期待ポイントは?
まず、作品世界が実写映像としてどのように表現されるかが注目される。一見するとまるで幸せを絵に描いたような楽園「グレイス=フィールドハウス」の様子と、その幻想を打ち破る脅威として登場する鬼。対照的なそれらが、それぞれどう描かれるのか。予告編からその一端をうかがい知ることができるが、映画で明らかになるその全貌に期待がふくらむ。
また、ママとエマたちの緊迫した頭脳戦および心理戦の描写も気になるところ。食用児を育てる飼育監だった“ママ”北川景子と、ママの支配を逃れハウス(=農園)からの脱出を試みる“エマ”浜辺美波が対峙する姿は本作の胆になるだろう。浜辺はこれまでも共演経験のある北川を「憧れの女優」と語っていたが、本作では役を通じてその北川に立ち向かうことになった。
そして、ハウスの子供にはメインの3人以外にもキーとなるキャラクターがいる。可愛くて個性豊かな子供たちがたくさん登場するなかで、年長組のエマ・レイ・ノーマンを中心に出来上がる子供たちの輪と、それぞれの役割、魅力にも注目したい。
(C) 白井カイウ・出水ぽすか/集英社 (C) 2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会