大人気アニメ「魔道祖師」って?主人公の宿命が沼すぎる!
提供:WOWOW
すでに多くの人を魅了している中国アニメ「魔道祖師」が、9月より日本で初放送される。現地では瞬く間に人気を博し、配信開始からわずか3日で視聴回数4,000万超え! その人気はアジア全域に及び、同じ原作のドラマ版「陳情令」は日本でもヒットした。ファンを虜にしてしまう秘密は、ドハマりしてしまう奥深い世界観と、想像力をかき立てられる登場人物たちの宿命的な関係にあった。まさに沼のように底知れない本作の魅力に徹底的に迫りたい。
どんどんハマる最強時代劇
まず、この作品の魅力を語る上で欠かせないのが世界観。原作となった同名ウェブ小説の持ち味を反映した、耽美的なムードと歴史スペクタクル要素との絡みが絶妙で、見るものを沼へと誘い込む。舞台は、魔物を祓う修行者と呼ばれる者たちが活躍し、五大世家という5つの勢力によって世の秩序が保たれていた時代。鬼道を極めた主人公は、他の修行者たちを圧倒する実力で名をあげながらも、その度を越した力から人々に恐れられ、憎まれ、やがて盟友の手によって身を亡ぼす結末を迎えた......物語はそれから13年後。彼は禁断の呪術により世によみがえる。そして運命に導かれるように、かつて心を通わせたはずの仲間たちと再会し、奇妙な事件に再び立ち向かっていくことになる。そのなかで、13年前の忌まわしい出来事の真実が徐々に明らかになっていく。
壮大なスケールの作品だが、ち密な舞台設定をはじめ、物語の組み立てや人間関係など、隅々までこだわりがちりばめられたことで視聴者はその物語の奥行に想像力をかき立てられ、考察したくなり、どんどん深みにハマってしまう。ストーリーの圧倒的な面白さに心を掴まれるのに加え、過去の謎を紐解いていくミステリー的な味わいに知的好奇心をくすぐられるからだ。
魅力あふれるキャラクター!
物語を動かしていくキャラクターたちにもそれぞれ魅力がある。死からよみがえった主人公・魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、強大な力をもって恐れられた事実とは裏腹に、明るくてやんちゃな楽観主義者。人懐っこい笑顔の一方で、鬼道の達人として月明りの下で横笛を鳴らし死者を操る姿は倒錯的な美しさをまとう。
そして生前の彼と強い絆で結ばれ、唯一無二の親友といえる存在だったのが藍忘機(ラン・ワンジー)。魏無羨とは正反対のストイックで寡黙な男だが、厳しい言葉の裏には優しさを隠している。魏無羨と藍忘機、対照的な2人のブロマンスは多くの女性を虜にする。
もう一人のキーパーソンとなるのが、魏無羨の義兄弟である江澄(ジャン・チョン)。彼は同じ家の者である魏無羨に劣等感を抱きながらも、そばであれこれ彼を気にかけていた。ほかにも修行者たちやその関係者ら物語を盛り上げるキャラクターが続々登場し、時には意味ありげに、時には軽快にやり取りを繰り広げる。ストーリーの主軸はシリアスでありながら、クスッと笑えるシーンも多く、魅力的な登場人物たちが緩急の効いた演出を際立たせている。
宿命的な関係…
13年前、なぜ魏無羨は死に、そして今よみがえり、再び怪事件に立ち向かうことになるのか。すべての物語の始まりは、彼らの少年時代の出会いにまで遡る。魏無羨、藍忘機、江澄は、かつて同じ場所で学んだいわば同級生のような関係だった。自由奔放な魏無羨は禁欲主義の優等生・藍忘機をからかっては激怒させ、始めこそ噛み合わない2人だったが、ともに数々の出来事を乗り越えていく中で得難い絆で結ばれていった。片や魏無羨と兄弟同然に生きていた江澄は、魏無羨に手を焼きながらも仲間としてそばにいる間柄だったが、ある理由から魏無羨を死に追いやるほどの激情を抱き、13年経ったいまなお彼を強く憎んでいる。
過去にいったい何があったのか。魏無羨が死に至った13年前の出来事の真相と絡み合っていく因縁深い彼らの関係は、本作最大の見どころと言える。それぞれの信条、抱く苦悩、互いへの信頼と疑念、そして後悔……各キャラクターたちの心にさまざまな感情が入り乱てれうずまく様子には、観る者の胸を熱くさせる強大なエモーションがほとばしっている。
美麗アニメに魅了される
ち密な設定が紡ぐ物語や、魅力に満ちたキャラクターを支えるのは、美麗なアニメーションに他ならない。水墨画を意識して表現された背景美術に、仙術を華やかに立体化した華麗なる武闘シーン。そうしたハッとさせられるような美しい描写の数々と古典楽器を用いた情緒的な音楽は高く評価され、中国の漫画・アニメーションにおいて最大のコンペティションである金龍賞のアニメシリーズ最優秀賞を2年連続で受賞するなど質の高さは折り紙付き。ファンを魅了してやまないこのアニメ「魔道祖師」はいよいよ日本で放送される。夢中になってしまう人が続出する気配だ! (編集部・小山美咲)
アニメ「魔道祖師」(字幕版)はWOWOWプライムにて9月9日より毎週水曜深夜1時から放送 ※2話ずつ放送(第1話無料放送)
前塵(ぜんじん)編全15話・羨雲(せんうん)編全8話の計23話
9月5日午後1時35分から第1話先行無料放送
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