クリストファー・ノーラン最新作!『TENET テネット』キャストはこの人たち
今週のクローズアップ
『ダークナイト』シリーズや『インセプション』『ダンケルク』と数々のヒット作を生み出してきたクリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』が、9月18日に公開される。アッと驚く演出で観るものを魅了するノーランが新作で挑んだのは、“時間”。そんな本作のキャストについて紹介する。(編集部・梅山富美子)
主人公を演じるのはこの人!ジョン・デヴィッド・ワシントン
主人公の名もなき男を演じるのが、名優デンゼル・ワシントンの息子であるジョン・デヴィッド・ワシントン。父デンゼル主演、スパイク・リー監督の『マルコムX』(1992)に端役で出演したこともあるが、本格的に俳優として作品に出演し始めたのは、ここ3年ほど。リー監督の『ブラック・クランズマン』(2018)では、黒人であることを隠して白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバーに応募する黒人刑事を熱演した。
現在36歳のジョンは、アメリカンフットボール選手として活躍した経験もあり、『TENET』では、その身体能力を生かした迫力あるアクションを披露。2世俳優という枠に捉われない未知の魅力を持ち、大作への出演が続いている。年を重ね、より深い演技を見せてくれることを期待したい。
相棒役はロバート・パティンソン
主人公の相棒役を務めるのは、『トワイライト』シリーズで世界中のティーンをトリコにしたロバート・パティンソン。若きバットマン=ブルース・ウェインを演じるDC映画『ザ・バットマン(原題) / The Batman』が控えるなど、いま世界で最も注目を浴びている俳優の一人だ。
『トワイライト~初恋~』(2008)から12年。当時はアイドル的な人気を博し、クリステン・スチュワートとの恋愛についてばかり報じられたこともあったが、近年は俳優としての評価も高まっている。現在34歳と、俳優として脂の乗った彼に注目したい。
190センチの長身美女!エリザベス・デビッキ
謎多き本作に出演する金髪美女のエリザベス・デビッキは、フランス生まれ、オーストラリア育ちの29歳。彫刻のような整った顔立ちと身長190センチと抜群のスタイルが目を引く。ノーラン監督作への出演で、世界的にブレイクする可能性が高い。
これまで、『華麗なるギャツビー』『コードネーム U.N.C.L.E.』などに出演。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)では、黄金の惑星・ソヴリンの指導者アイーシャを演じた。全身金色のアイーシャは、美しいけれど人間離れした恐ろしさを持ち合わせており、独特な雰囲気をまとうエリザベスにぴったりな役だった。また、『ピーターラビット』(2018)では声優を務めている。
『キック・アス』主人公が30歳に!アーロン・テイラー=ジョンソン
10代のころから俳優として活躍し、『キック・アス』(2010)の主人公などで知られるアーロン・テイラー=ジョンソン。これまで、作品によってさまざまな顔を見せ、唯一無二の存在感を示してきた。そんなアーロンが30代となり、最初に公開される作品が本作。円熟味が増す彼の演技を堪能したい。
『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(2008)では、主人公が恋する正統派イケメン、『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(2009)では、若き日の孤独なジョン・レノンと、10代のころから演技派として多くの人を魅了。『GODZILLA ゴジラ』(2014)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)といったハリウッド大作では、心に抱えた葛藤を繊細に表現。物語に深みを持たせる役割を担った。今後は、『キングスマン』の新作『キングスマン:ファースト・エージェント』の公開が控えている。
ハリポタ女優!クレマンス・ポエジー
ローラ役のクレマンス・ポエジーは、フランス出身の女優。本作の予告編では、白衣を身にまとい、ジョン演じる主人公に「第三次大戦を防ぐのよ」と説明する場面も。物語の鍵を握る、謎に包まれた“テネット”についてどこまで知っているのか、主人公にどんな影響を与える人物なのか気になるところだ。
『ハリー・ポッター』シリーズのフラー役などで知られるクレマンスは、1982年生まれの37歳。『127時間』(2010)、『あしたは最高のはじまり』(2016)など映画やドラマにコンスタントに出演してきた。私生活について多くを語ることはないが、2016年ごろに第1子を出産し、昨年10月には第2子を妊娠していることが明らかに。
絶対的な存在感!マイケル・ケイン
これまで、映画『ダークナイト』シリーズのアルフレッド役、『インセプション』(2010)、『インターステラー』(2014)の教授役、『ダンケルク』(2017)では声の出演を果たすなど、ノーラン作品に欠かせない人物といっても過言ではないマイケル・ケイン。作品に重厚感を与え、これまで絶対的な存在感を示してきた彼の、『TENET』の演技を楽しみにしたい。
今年87歳となったマイケル。驚くべきは、今後『グランド・イリュージョン』シリーズの最新作を含め、待機作が4作控えているということ。年齢を重ねるごとに、彼だけが持つチャーミングで優美な魅力が増していることが、第一線で活躍し続ける理由なのかもしれない。
今年還暦!ケネス・ブラナー
『ダンケルク』に続き、ノーラン監督の作品に出演するケネス・ブラナー。『ダンケルク』では、敵に追い詰められながらも、冷静に防波堤で指揮を執り続けるボルトン中佐を好演したが、本作ではひげをたくわえ、どこか険しい表情も浮かべている。
イギリスの名優であり監督としても名高いケネスは今年12月に還暦を迎える。日本では、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)の魔法使いギルドロイ・ロックハート役、『オリエント急行殺人事件』(監督・主演/2017)の名探偵エルキュール・ポアロ役などでなじみ深い人も多いはず。また、ディズニーの実写映画『シンデレラ』(2015)で監督を担うなど、監督としての評価も高い。
インドの実力派女優、ディンプル・カパディア
ディンプル・カパディアは、本作にスーザン役で登場。インドで女優として活動する彼女は、わずか15歳のとき出演したラージ・カプール監督作『ボビー』(1973)で一躍インドのトップスターとなった。同年にインドのスター俳優ラジェシュ・カーンナと結婚して女優業から身を引いたが、1983年に離婚して以降は、再び表舞台に復帰している。
ほかにも豪華キャストがいっぱい!
本作には、『チャイルド・プレイ』シリーズのチャッキー/チャールズ・リー・レイ役で知られるブラッド・ドゥーリフの娘であるフィオナ・ドゥーリフ、『イエスタデイ』のヒメーシュ・パテル、『リミットレス』のアンドリュー・ハワード、『ハンガー・ゲーム』シリーズのカメラマン、カスター役などのウェス・チャサムなども出演する。