長く続いた囁く者たちとの対決が最終局面に!
今週のウォーキング・デッド
「ウォーキング・デッド」シーズン10の最終話になるはずだった第16話がついに放送! 長く続いた“囁く者”のドラマがクライマックスを迎える! 来年放送の追加6エピソードへの前振りも、たっぷり詰め込まれてる!(平沢薫)
※ご注意 なおこのコンテンツは「ウォーキング・デッド」シーズン10について、後半の「もう観ちゃった方向け」はネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。
今週のウォーキング・デッド~シーズン10第16話
<これから観る方向け:ネタバレなし>待ちに待った第16話がついに登場!“囁く者”との戦いがクライマックスを迎える!
待ちに待った第16話がついに放送! この放送を待っている間に、今後の「ウォーキング・デッド」について重要な情報が発表され、シーズン10には来年放送の6エピソードが追加されることに。そして、このシリーズが次のシーズン11で完結することも発表された。完結するのは寂しいが、完結を公表したということは、つまり「このシリーズは、ファンの納得のいく見事なエンディングを用意している」という宣言でもある。となれば、ここで改めて背筋を伸ばし、この物語を最後までしっかり見届けずにはいられない。
その完結に向けて、シーズン10の一区切りとなるのが、今回の第16話。監督は、ここ数年、重要エピソードといえば担当するこの人、グレッグ・ニコテロ。本作の特殊効果担当でもある彼が、今回もウォーカーたちの刺激的なビジュアルの見せ場をしっかり作ってくれている。そして、“囁く者”との重大な決戦には、サプライズと感動の両方が待っている。
<もう観ちゃった方向け:ネタバレあり>“囁く者”のドラマの完結ぶりが圧巻!今後に向けての前振りも十分!
シーズン10は来年6話が追加されることが発表済みだが、今回の第16話でひとつの区切りがついた。ついに、長く続いた壮大なストーリー、“囁く者”のドラマが完結したのだ。シーズン9第6話で初登場して以来、振り返れば長い道のりだった。
長く続いたストーリーにふさわしく、最後の“盛り上がり”と“完結感”が見事。まず、ウォーカーの群の人数はシリーズ史上最多の膨大さで、画面の端までウォーカーが埋め尽くす映像は圧巻。そして、今や“囁く者”のリーダーとなったベータ(ライアン・ハースト)との決戦は、ニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)とダリル(ノーマン・リーダス)の連携プレイというサプライズ付き。さらに、ウォーカーの大群の結末シーンが、キャロル(メリッサ・マクブライド)の苦悩の日々の(ひとまずの)終わりに重なるという、ドラマ構成の妙味。“囁く者”を、物理的にも心理的にも一掃して、見事な大団円を見せてくれた。
そんな中にも、胸を熱くするドラマはたっぷり。はぐれ者同士のニーガンとリディア(キャサディ・マクリンシー)の心が通い合う。リディアと彼女の母アルファ(サマンサ・モートン)を殺したキャロルが、新たな関係を築く。
また、細かいネタとしては、これまであまり出番のなかった『ファンタスティック・ビースト』シリーズのダン・フォグラー演じるルークが、ちゃんと活躍するのもうれしいところ。王国で開催されたフェアで出会ったジュールズ(アレックス・スギャンバティ)とは、一緒に危険な任務に参加して手を握り合う間柄に。また、彼の発案でウォーカーたちを音楽で誘導するが、その時に使う曲がトーキング・ヘッズの「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」というのも、元は音楽教師のルークにふさわしい。
そして、今後に向けてのネタ振りもたっぷり。まず、マギー(ローレン・コーハン)が帰還。彼女が連れてきた両手でカマを使う覆面の男のキャラも気になる。そして、洞窟で行方不明になったコニー(ローレン・リドルフ)も生きていた。彼女が目を開けると、そこにかつてミショーン(ダナイ・グリラ)が一緒に彼の島に行ったバージル(ケヴィン・キャロル)がいて、2人の今後の動きも気になる。
それにもまして、今後のストーリーの中心になりそうなのが、ユージーン(ジョシュ・マクダーミット)たち一行を取り囲んだ、そろいのユニフォームで武装した人々。彼らはどんな人々なのか。味方なのか、敵なのか。そして、ユージーンは無線相手のステファニーに会えるのか? 今から次のエピソードが見たくなる!