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斎藤工の来館に照館長乙女モードの巻!

まほの別府ブルーバード劇場日記

 別府ブルーバード劇場、89歳の現役館主、照ちゃんこと岡村照館長に長生きの秘訣を聞くと、自分の好きなことをし続けること!と満面の笑顔が返ってきます。そんな照ちゃんにとってもう一つの長生きの秘訣は、ときめきを忘れないこと。いくつになってもカッコいい役者さんは照ちゃんの胸をときめかせてくれるのですが、中でも照ちゃんが愛してやまない役者さんが俳優の斎藤工さん。せっかくの館主50周年にもかかわらず、新型コロナウィルス感染拡大の影響でイベントの開催も難しいので、斎藤さんの特集上映をすることにしました!

出演作が目白押し!まとめて一気上映

ブルーバード劇場

 今回の斎藤工映画祭で上映された作品は全部で6作品。斎藤さんが吹き替えを担当した『もったいないキッチン』、『MANRIKI』、『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』の4本はコロナの影響で、ブルーバードでの上映スケジュールを再調整していた作品。ここに岩井俊二監督がコロナ禍で製作した斎藤主演の『8日で死んだ怪獣の12日の物語 -劇場版-』の上映が決定し、別府ブルーバード劇場での斎藤工関連作品は気づけばなんと5本になっていたのです。せっかく上映するなら、照ちゃんが大好きな斎藤工さんを1日中観られるような特集上映にしよう! ということで、館主就任50周年記念興行・斎藤工祭りが開催決定となったのです。

 上映作品が決定した時点で、斎藤工さんご本人に「こんなお祭りをすることになりました」というご報告をしたところ、9月25日から公開されるショートフィルム作品『ATEOTD』と同時上映『でぃすたんす』もぜひ一緒に! というめちゃくちゃうれしいご連絡が! しかもしかも「本人が、舞台あいさつに行くと言っています」とさらにうれしすぎるご連絡までいただきました。照ちゃん、めっちゃ喜ぶぞ~~~! そのお電話をいただいた瞬間から、どんな風に伝えるかが楽しみで仕方ありませんでした。

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照ちゃ~ん、工くんが来るぞ~!

ブルーバード劇場

 別府ブルーバード劇場にはたくさんのゲストの方がいらっしゃいます。もちろん、照館長は役者さんも監督さんも、訪れてきてくれるだけでとってもハッピーで、いつもとってもうれしそうです。でも斎藤工さんは89歳の照ちゃんがめっちゃ乙女になる人! 好きなタイプを聞くと必ず斎藤工と答え、「見ているだけで胸がドキドキする!」といつも言っています。39歳で旦那様が亡くなった照ちゃんにとって、50年目の恋心です。ちなみに以前、工くんがあるバラエティ番組にゲスト出演して女芸人さんとキスしたことがあったのですが、照ちゃんはそのことがだいぶショックだったらしく「もう、長いことしよったわ! あれはもうキスというより、接吻やわ!」と思い出して話すたびに、大興奮です。ちなみに私は照ちゃんの中で、キス=軽いチュー、接吻=本気の長いキッスという定義があったことを、その時初めて知りました。

 そんな斎藤工さんが大好きな照ちゃんに、どうやってくることを伝えようか。ぜひたくさんの方に照ちゃんが驚いて喜ぶ顔を見ていただきたいので、その日は別府ブルーバード劇場のインスタライブを決行! 放送中、照ちゃんに「実は、斎藤工さんがブルーバードにくることになりました~!」といきなり告げると、乙女のような声で「え~! うれしい~!」と大喜び。3月から別府ブルーバード劇場はシニアのお客様が激減。決して楽ではない経営状況だったからこそ、喜びもひとしおだったのでしょう。本当にうれしそうで、こちらまで涙が出てきちゃいました。

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ついに大好きな工くんがやってきた!

ブルーバード劇場

 今回の来館では、なんと3回もトークショーをしてくれた斎藤さん。というのも、最初は2回だけの予定だったのでチケットを発売したらなんと59秒で完売! チケットが取れなかった方のために3回もトークショーをしてくれたのです。そして、さらにラッキーなことに、その日から劇場は全席解放オッケーに! 実は、イベントを開催することは、たくさんの方が来ていただけるとても大切な機会ですが、座席が半分というのは劇場にとってすごく悔しいことです。だからこそ、この機会に劇場が満席になるということは本当にありがたいことだったんです。満席の劇場の中、作品を一番後ろで立ち見していた斎藤さんも「やっぱり劇場のスクリーンで観ると全然違いますね」と感慨深げ。コロナ禍での撮影に挑戦した大切な映画をかけることができて、私たちもすごくうれしかったです。

 当日、優しい笑顔で真っ先に「照さ~ん」と声を掛けてくれた斎藤さん。久しぶりに再会した照ちゃんは「1日が夢のように終わっちゃったわぁ」と振り返っていました。その後も、写真を眺めては「大変なことはたくさんあるけど、また映画に幸せにしてもらったなぁ」と幸せそうな笑顔を浮かべていました。

ブルーバード劇場
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