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ビッグニュース!ついにあのキャラが登場!

今週のマンダロリアン

 シーズン2も折り返しに入った第5話では、なんとあの登場人物についての新事実が明らかに。そして噂のキャラも登場! 今回もまた見逃せない!!(平沢薫)

※ご注意:このコンテンツは、「マンダロリアン」シーズン2についてネタバレが含まれる内容となります。後半の「もう観ちゃった方向け」はご注意ください。

今週のマンダロリアン(シーズン2)連載:第5回

<これから観る方向け:ネタバレなし>「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」の監督が本領発揮!

マンダロリアン
(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 全8話のシーズンも後半戦に突入。チャプター13「ジェダイ」(シーズン2第5話)の監督は、アニメシリーズ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」「スター・ウォーズ 反乱者たち」「スター・ウォーズ レジスタンス」の製作総指揮や総監督を務め、本作でも製作総指揮を手掛ける、デイヴ・フィローニだ。

 彼はアニメ監督出身で、実写版を監督するのはこのシリーズが初めて。今回は、シーズン1の第1話「マンダロリアン 」、第5話「ガンファイター」に続く3回目だが、実写版監督が慣れてきて、このエピソードで本領発揮。アニメ同様に細部まで作り込まれた異世界アニメに負けないスピード感のバトルなど、演出の見どころが満載。また、ザ・チャイルドのキュートさも久々に悶絶モノで、クリーチャー系をキュートに描く技にも、この監督のセンスが感じられる。

 そして、ストーリー面でもビッグニュースあり。なんと、あのキャラクターについて、新たな事実が明らかになる! 

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<もう観ちゃった方向け:ネタバレあり>アニメ通りのアソーカ・タノに感涙!

マンダロリアン
マイケル・ビーン渋いっ!(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 深緑色の霧に覆われた樹木の惑星、その宵闇を切り裂く、白く輝くライトセーバー。画面の微妙な色調から、風に吹かれてなびく衣服の裾の形まで、きっちり作り込まれている。今回は、デイヴ・フィローニ監督がアニメで培ってきた視覚的演出力を惜しみなく投入した、ヴィジュアル堪能エピソードだ

 また、今回のキャストが連想させる作品も、きっとフィローニ監督の趣味。まず、マンドー(ペドロ・パスカル)と対決するガンマンを演じたのは『ターミネーター』『エイリアン2』でカイル・リースを演じたマイケル・ビーン。そして彼を雇う女性監督官役、女優でスタントウーマンのディアナ・リー・イノサントは、名付け親があのブルース・リー。彼女の父親ダン・イノサントはブルース・リーが始めた武術、截拳道の後継者なのだ。このキャスティングは、監督の好きな映画へのリスペクトに違いない。

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めちゃんこ強いディアナ・リー・イノサント。(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 そして、一番の大ネタは、アソーカ・タノ(ロザリオ・ドーソン)の初登場。フィローニ監督によりアニメ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」で生み出されて人気を集め、アニメ「スター・ウォーズ 反乱者たち」でも活躍したこの人気キャラが、初めて実写で登場生みの親フィローニの演出なのだから当然とはいえ、その姿は、まさにアニメの人物がそのまま実写になったよう。暴れん坊だったアソーカも、「反乱者たち」で成長した姿を見せてくれたが、こんなにも優美で強靭な大人の女性になったとは。

 念のためざっくり説明すると、アソーカは、後にダース・ベイダーになるアナキン・スカイウォーカーが、まだジェダイだった頃の弟子。最初は反発し合っていた2人だが、固い信頼で結ばれた師弟関係を築く。彼女はその後、組織ジェダイ・オーダーに不信を抱いて組織を離脱するが、その後も反乱勢力の一員として活動。「反乱者たち」にはダース・ベイダーになってしまったアナキンと戦うシーンもある。

 そんな過去を持つアソーカだから、彼女のセリフがアナキンを連想させる瞬間が2度もある。一つはザ・チャイルドの訓練を断るときの負の感情には最高のジェダイも勝てなかったという言葉。もちろん、このジェダイとはアナキンのことだろう。

 そしてもう一つは、マンドーにフォースについて説明するときの生命体が作り出すエネルギーの場という言葉。これは『スター・ウォーズ/新たなる希望』でオビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)がルーク(マーク・ハミル)にフォースを語ったときの言葉とまったく同じ。しかし、アソーカの師匠はオビ=ワンではなくアナキン。つまり、オビ=ワンの言葉が弟子のアナキンに伝わり、それが彼の弟子のアソーカに伝わり、今も彼女の胸の中にあるということだろう。この2つのセリフから、アナキンの運命が思い出され、さらに今後も受け継がれていくジェダイの教えにも思いが馳せられて、思わず胸が熱くなる。

 ちなみに、アソーカが女性監督官に「スローン大提督はどこだ?」と聞くが、これは彼女がスローン大提督と一緒に行方不明になった、「反乱者たち」の主人公エズラを探しているから。彼女はかつてエズラに救われたことがあり、「反乱者たち」最終話でエズラを探すための旅に出たのだ。

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アソーカは『もののけ姫』のサンがモデルといわれるだけあり、オマージュと思しきシーンが多数!(C)2020 Lucasfilm Ltd.

 また、アソーカに欠かせないお約束も登場。マンドーが森に入ると樹の上に小さなフクロウのような鳥が止まっているが、これは「反乱者たち」シーズン2からアソーカを見守っているコンヴォア種族のモライ。このジェダイ寺院の壁画に描かれていた不思議な存在が、今もアソーカを見守っているようだ。

 このアソーカ・タノが大ネタだったせいか、今回は旧作とのリンクは少なめ。マンドーが敵の装備について話す時に言う、HK-87暗殺ドロイドはビデオゲーム 「Star Wars: Knights of the Old Republic」のHK-47ドロイドを、A-350ブラスター・ライフルは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のA-300ブラスター・ライフルを連想させるもの。また「クローン・ウォーズ」「反乱者たち」によく出てきて、本作第4話「楽園」にも登場した猫のような生物、ロズ=キャットが本作の路地にもいる。

 そして、今回最後の大事件は、ザ・チャイルドの名前と過去が明らかになったこと。名前はグローグー。そして彼は、クローン戦争末期、帝国が勃興するまでジェダイ聖堂にいた。ということは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でジェダイ聖堂が映し出されたとき、あの建物内のどこかにいたのでは!? そして誰かが連れ出したから『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でのアナキンのジェダイ聖堂の大虐殺を回避できたことになる。それを予期して彼を連れ出したのが誰なのか、かなり気になる。

 とりあえず、次の目的地は惑星タイソンのジェダイ寺院に決定。しかし前回、マンドーの船には追跡装置が仕込まれている。モフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)は、いったいどんな攻撃を仕掛けてくるのか。またも次回が待ちきれない!

10月30日(金)よりディズニープラスにて独占配信中 (毎週金曜日17:00に新エピソードが配信:全8話)

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