これぞスター・ウォーズだ!「マンダロリアン」を見逃せないワケ
提供:ディズニープラス
『スター・ウォーズ』好きなら見ないともったいない! 会心のドラマが、動画配信 サービス「Disney+ (ディズニープラス)」で配信中の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」だ。このシリーズで描かれるのは、初期の『スター・ウォーズ』と同じく、広大な宇宙で繰り広げられる胸躍る冒険の旅と絆の物語。まさにジョージ・ルーカスの魂を受け継ぐ痛快アドベンチャーなのだ。(文・平沢薫)
ルーカスの魂が宿っている!
「マンダロリアン」が描く時代は、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の5年後。銀河皇帝は倒れたもののまだ帝国軍の残党が暗躍する銀河の辺境で、戦闘集団〈マンダロリアン〉の教義に従って生きる賞金稼ぎが、まだ言葉を発することもできない幼子ザ・チャイルドと出会う。その幼児はフォースの力を秘めており、彼を利用しようとする元帝国軍司令官に追われていたーー。
こうして始まる「マンダロリアン」は、シリーズ本来の魅力である、王道のストーリー展開と痛快な冒険活劇が、往年の『スター・ウォーズ』ファンから絶賛で迎えられ、配信中のシーズン2が始まる前からシーズン3が決定する超人気シリーズとなった。辺境の惑星の広大な乾いた荒野、まばらに家屋が集まる宿場町、無口で凄腕のガンファイター……この世界観は西部劇そのもの。そして、自分の信じる道を貫き通すストイックな主人公は時代劇の侍のようだ。「マンダロリアン」は、こうした西部劇や時代劇への敬意に満ちている。このリスペクトは、もともとジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』を生み出した時に抱いていたもの。"ジェダイ"という造語の語源こそ「時代劇」なのは有名な話だ。
『アイアンマン』の監督で、シリーズの製作を率いるジョン・ファヴローは、このドラマの中心となる、凄腕の寡黙な男と、いたいけな幼児という組合せは、日本の「子連れ狼」から影響を受けたと告白している。さらに、音楽を手がけたルートヴィッヒ・ヨーランソン(『ブラックパンサー』など)も、本作のために西部劇音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの音楽を聴き漁ったという。
自らのビジョンを実現するために新たな技術を用いた点もルーカスと同じ。本作は、360度に背景が映し出されたセットの前で俳優の演技を撮影するという、新たなシステムを開発している。こうした初期『スター・ウォーズ』のルーツに立ち返り、ジョージ・ルーカスの魂を継承して新たに創り出されているのが「マンダロリアン」なのだ。
本家シリーズの名スタッフが集結!
当然ながら、ファヴローをはじめとしたクリエイター陣も、みんなが『スター・ウォーズ』の大ファン。さらに、視覚効果を担うスタッフたちには『スター・ウォーズ』ファンなら納得の顔ぶれがそろった。みんな、本家シリーズでジョージ・ルーカスと仕事をした経験を持っているのだ。
特殊視覚効果の名手ジョン・ノールは、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の特別編からこのシリーズに関わり、ルーカス自身が監督した『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』からの新三部作に参加してきた人物。そして、本作の視覚効果監修で中心を担ったリチャード・ブラフも、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に参加した人物だ。
さらに、特撮工房ILMでアニメーション監修などを務めるハル・ヒッケル、プロダクションデザイナーのダグ・チャンも、ルーカスが監督した『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に参加している。「マンダロリアン」は、スタッフ面でも『スター・ウォーズ』直系なのだ。
知っているほど面白い!壮大なストーリー!
本作が描くのは、映画本編やスピンオフシリーズと同じ時間軸上の出来事。それも、舞台は『ジェダイの帰還』からたった5年後なので、世界観は旧三部作と同じ。前日譚(たん)ともいえる「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」といったアニメーションシリーズともつながっていて、それらの作品内の出来事が語られたり、シリーズおなじみのキャラクターが登場したりする。すべての『スター・ウォーズ』作品と合わせて、ひとつの壮大なストーリーとして楽しむこともできるのだ。
ジャワなどの種族や、Xウイング、AT-STなど、見慣れた機体も続々と登場。さらに、ジャバ・ザ・ハットが話していたハット語や、ハン・ソロがミレニアム・ファルコンを手に入れた賭けゲームのサバック、さらには、ルークが『新たなる希望』でジャワ族から買おうとして返品した故障していたドロイドなど、細かなネタをさりげなくおさえている。『スター・ウォーズ』を知っていれば知っているほど楽しめる作品になっているのだ。
キャラクター愛が本物!
ダース・ベイダーが映画史に残る悪役になったように、個性的なキャラクターの創造も『スター・ウォーズ』の得意技。本作でも、絶対に顔を明かさない仮面の主人公をはじめ、フォースの力を秘めた赤ん坊、腕っぷし自慢の女性戦士など、ユニークなキャラクターが続々と登場するが、何より愛を感じるのは、これまで注目を浴びていなかったサブキャラが「カッコいい!」と思わずにはいられない設定で登場することだ。
例えば、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でボバ・フェットの背後に突っ立っていた暗殺ドロイドIGシリーズが、本作のシーズン1後半で胸が熱くなる大活躍。さらに、これまで野蛮に描かれていたタトゥイーンの原住民タスケン・レイダーたちが、シーズン2では別の側面を見せる。思い返せば、『ジェダイの帰還』で巨大で獰猛なランコアが倒された時に、傍らにはその死を悼む飼育係がいた。ほんの少ししか登場しないクリーチャーたちの人生を感じさせる描写も、本家『スター・ウォーズ』直系なのだ。
「マンダロリアン」には、こうしたジョージ・ルーカスの志、本家スタッフによる匠の技、壮大なストーリー、そして懐かしのキャラクターといった、どれをとっても『スター・ウォーズ』ファンなら見ないともったいない要素がたっぷりと詰め込まれている。しかも、現在進行中のシーズン2には、圧倒的な人気を誇るキャラクター、ボバ・フェットや、アニメ「クローン・ウォーズ」シリーズで大人気を集めたアナキンの弟子、アソーカ・タノまで登場。旧三部作やアニメーションシリーズの後、彼らはどんな人生を送ってきたのか? シリーズファンなら確かめたくてしょうがないはず。最終話に向けてさらなる盛り上がりを見せている。
「マンダロリアン」シーズン2はディズニープラスで独占配信中
「マンダロリアン」公式サイト
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