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アベンジャーズその後…新章から謎だらけのスタート!

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 『アベンジャーズ/エンドゲーム』で壮大なサーガの幕を閉じたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が、最新作「ワンダヴィジョン」シリーズで新たなフェーズの幕を開ける。ディズニーの動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で15日(金)からスタートし、初回は第1話と第2話が同時配信された。いままでのマーベル作品の中では異質にして斬新! なによりも謎が謎を呼ぶドラマから一時も目が離せなくなる。

衝撃展開!『アベンジャーズ』その後が…郊外の平和な住宅地の謎

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平和な郊外の生活…しかしこの夫婦、どこかおかしい

 「ワンダヴィジョン」は、『エンドゲーム』後の世界を舞台に、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフエリザベス・オルセン)と、ヴィジョンポール・ベタニー)の物語を描くドラマシリーズ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の戦いで死んだはずのヴィジョンがなぜ生存しているのか、愛する者を失ったはずのワンダはどんな日々を送っているのか。多くの謎をはらんだ作品として配信前から話題を呼んでいた。

 本作の大きな特徴のひとつが、MCU作品で初めて採用されたシットコム形式だろう。マーベルヒーローのイメージを使用したおなじみのイントロ映像に興奮する間もなく、そこに広がるのは、閑静な住宅街ウエストビュー。平和な郊外の一軒家に引っ越してきたワンダとヴィジョンが、自分たちの能力を隠しながら私生活のトラブルを解決していくさまが、観客の笑い声や拍手を交えて描かれる。

 毎話、1950年代から異なる年代設定が採用されており、第1話と2話は、モノクロ映像やクラシックなオープニングアニメーション、陽気な音楽にいたるまで、「奥様は魔女」のような名作シットコムを見ているかのようだ。過去のMCU作品のどれとも違う斬新な描写に面食らう一方で、上司夫妻の突然の訪問や、ご近所付き合いに奔走するワンダとヴィジョンの姿は実にコミカル。彼らの能力をネタにしたジョークも満載で、より笑いを誘う。

ワンダとヴィジョンの輝く笑顔…夫婦生活エンジョイの謎

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こんなにこやかなワンダとヴィジョンが見られる日が来るとは…

 『アベンジャーズ』シリーズにおけるワンダは、強力なテレキネシス能力と心理操作能力を兼ね備えながら、自らのパワーに苦悩し、政府に追われ、双子のピエトロだけでなくヴィジョンまで失うなど、アベンジャーズ屈指の過酷な運命をたどってきた。しかし本作では、それがまるで幻だったかのように輝く笑顔を見せ、時には魔法に頼りながら、ヴィジョンとの夫婦生活をエンジョイしている。

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ヴィジョンと敵対することになった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』より過酷な運命を背負ったヒーロー、スカーレット・ウィッチ

 また、人造人間として生まれ、常にクールだったヴィジョンも、少し気弱であわてんぼうな夫の役割をしっかりとこなす。劇中では、陽気な歌まで披露してみせるなど、これまで見せたことのないコミカルな一面はファン必見だ。

 本作では、本物のシットコムと同じように、スタジオに実際に観客を入れた撮影も行われたという。リアルタイムで収録された、エリザベス・オルセンとポール・ベタニーによるユーモアたっぷりの絶妙な掛け合いには、知名度より才能を重視する、マーベルのキャスティング力をあらためて思い知らされる。

スターク・インダストリーズのCM?…テレビのなかにいるかのような謎

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ドラマ内CMにも注目! セリフにもキーワードが隠されている?

 まさに、ドラマのような理想的な夫婦生活を送るワンダとヴィジョンだが、自分たちがいつ結婚したのかも知らず、指輪もはめていない。にこやかな町の住人たちの態度も、どこかが変だ。隣人のアグネスは常に顔にはりついた様な笑みを浮かべ、自宅を訪れた上司夫妻との会話はかみ合わず、『キャプテン・マーベル』に登場した女の子モニカ・ランボー(テヨナ・パリス)は町の住人として成長した姿を見せる。

 さらに、シットコムの合間に挟まれるコマーシャル(!)には、トニー・スタークの「スターク・インダストリーズ」や、悪の組織「ヒドラ」など、MCUの重要ワードが次々に登場。そして、モノクロの世界に突如として現れる赤い色のアイテム。平和な日常の裏に隠されたほころびが、徐々に顔をのぞかせる。さらに、この奇妙な世界を監視する謎の人物まで登場。テレビのなかのような世界はいったい何なのか。謎は深まるばかりだ。

 振り返れば、魅力的なヒーローの物語をベースに、政治スリラーやコメディーなど、あらゆるジャンルに挑戦してきたMCUが、往年のシットコムの再現に挑んだとしても不思議ではない。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、これまで数々の仕掛けで観客を魅力してきただけに、さらに予想外の展開が待ち受けていることは間違いないだろう。

 「ワンダヴィジョン」をもって、およそ1年以上ぶりにマーベル・スタジオが再始動したことはファンには、たまらなくうれしい。毎週金曜日に更新される同作に続いて、新たなシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(3月19日配信予定)、「ロキ」(5月配信予定)も控えており、数か月にわたってディズニープラスでマーベルの新作が観られることになる。(編集部・入倉功一)

「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで毎週金曜配信
ディズニープラス公式サイト
(C) 2021 Marvel

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