まなざしに射抜かれる!素顔はナチュラルな“国宝級イケメン”神尾楓珠
イケメン発掘調査隊
『樹海村』神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)【第153回:イケメン調査隊】
インタビュー
Q:もともと、ホラー映画はお好きでしたか?
特に苦手意識はありません。好きなのは……それこそ小さい頃に観たのですが、ホラーといえば清水(崇)監督。作品なら『呪怨』というイメージがありました。だから、話をいただいたときはうれしかったですね。それでなんとなく清水監督は恐い人なのかな? と思っていたのですが、お会いしてみたら全然まったく、そんなことはなくて。気さくで、とてもしゃべりやすい方でした。撮影現場でも、もちろんカメラのタイミングなどはありましたが、かなり自由にやらせていただきましたね。
Q:演じた阿久津輝は、「イケメン」と言われる役ですよね?
一応、そうです(笑)。でも田舎に暮らす普通の男の子なので、等身大で演じようと思っていました。大事にしたのは、それぞれの関係性です。工藤遥ちゃん演じる輝の妻である美優と、鳴(山口まゆ)に対しての関係性はちゃんと区別できるように。清水さんにそう言われ、意識していました。鳴の恋人である真二郎(倉悠貴)を含む4人の間には複雑な人間関係があって、でも4人で仲がいい空気感は大事にしたいなと。
Q:撮影現場の雰囲気はどのようなものでしたか?
4人は同世代だったのですが、倉が……不思議なことを言う人で。ちょっと天然、いや天然風なだけかもしれないですけど(笑)、それをみんなで笑ったりしていました。まゆちゃんや、鳴の妹を演じた(山田)杏奈ちゃんは年下なんですけどしっかりした人で、倉がいちばんの末っ子のようでした。
Q:実際に夜の樹海でロケをされたんですよね?
そうなんです。撮影現場にはライトもあって明るくなっていますが、ちょっと離れるともう真っ暗で。そこで待機したりするんです。それで深夜まで撮影し、そのまま帰宅したある日。本当ならお清めの塩を振らなきゃいけなかったんですけど、眠くてそれどころじゃなくて。そのままベッドに直行したら、金縛りに遭ったんです。霊感はないのですが、何年か前に3回ほど経験していて。最近はなかったのでビックリしました。なにか……現場から持って帰ってきたのかもしれないですね。確かに寝る前、寝室の横にあるリビングに誰かがいるような気がしていたんですけど。
Q:完成した映画を観た感想は?
撮影現場で感じたものとは全然違う怖さがあるというか、映像になるとよりリアルで、怖さが増したようでした。全編ず~っと不気味で、休まるところがないんです。印象に残ったのは倉のシーンで、あそこでいちばんゾッとしました。なぜか、あとあとまでその感覚を引きずりましたね……。
一問一答 PRIVATE
Q:好きな映画は?
『おおかみこどもの雨と雪』。全部が好きです。初めて観たのはたぶん中学生の頃でしたが、号泣して。もう少し大人になってから観ると、主人公である花の生き様にぐっときました。人間って、どんなところでもがんばれば生きていけるんだなと思って。母親の強さみたいなものを強く感じました。
Q:アニメ作品が好きなのでしょうか?
基本、8割はアニメを観ます。もともと好きでしたが、この仕事を始めたから特に、実写の映像作品をフラットな状態で観られなくなってしまったんです。知り合いが出ていたりすると入り込めなくて。アニメの方が、その世界観に入り易いんですよね。
Q:目標にする俳優は?
この人! という目標はないかもしれません。でも憧れは吉井和哉さん。伯母の影響です。たくさんのCDを渡され、「聴いてごらん」と言われて。一通り聴いたなかで、THE YELLOW MONKEY にぐっときました。男として、やはりあの色気には憧れます。
Q:格好いいと思うのはどんな人ですか?
落ち着いていて、余裕がある人。でもお茶目なところもある、大人ですね。女の人の場合は明るい感じの、女性らしい方がいいです。
Q:人に心惹かれるのは、どんな瞬間ですか?
女性なら、ベタですけど笑顔じゃないですか。心の底からなんでも楽しめる人って素敵だと思います。僕はそれがうまくできなくて。
Q:理想のデートは?
運転が好きなので、ドライブがいいです。運転は気分転換になりますね。音楽をかけたり、歌ったりもします。
Q:カラオケは好きですか?
好きです。友だちと行くのが楽しい。「なにか歌って」と言われたら、「L'Arc~en~Ciel」の曲を歌います。難しいけど、歌っていて楽しいんです。
Q:すると今後、音楽活動をする可能性も?
ないですないです(笑)。歌うのは好きですけど別にうまくない、人並みなので。
Q:サッカーが特技?
高1までやっていました。ポジションはいろいろで。小学生のときはフォワード、中学ではサイドバック、最終的に高校ではトップ下。足は速い方でしたが、テクニシャンという訳ではありません(笑)。今も高校の時の友だちと、半年にいちどくらいですけど、フットサルをやったりします。
Q:よく遊ぶのは俳優仲間より、地元の友だちが多いですか?
同じ業界の人が多いです。
Q:俳優の萩原利久さんと仲がいいそうですね?
はい、タイプは全然違うんですけど。正反対なのが、お互いに心地いいというか。芝居のアプローチも真逆で、話を聞いても全然参考にならないんですけど(笑)。
Q:お休みが一日あったら?
たぶんずっとアニメを観ていると思います。2~3日あったら外に出ようと思うでしょうけど、一日だったら家にいますね。
Q:旅行に行くなら?
車で行ける範囲がいい。いままで車でいちばん遠くに行ったのが岐阜の下呂温泉だったので、まとまった休みがとれたらもうちょっと先まで行ってみたいです。
Q:いまハマっていることは?
外出自粛期間中にゲームにハマって。こないだまでやっていたんですけど、もう止めようと思ってデータを全部消しました。だからいまは、ハマっていることがないんです。いままでゲームをやってこなかったので、その反動ですごいハマっていたんですけど、時間がもったいない、その前に戻りたい! と思って。
Q:いま挑戦してみたいことは?
ゲームにハマる以前は特に趣味もなくて。物事にハマりにくいのだと思います。サッカーをやっていたときも、サッカーしかやってませんでした。いまは芝居をやっているから、それ意外に興味がないという感じです。
Q:お芝居の面白さとはなんですか?
ふだんなら出ない感情が出て、自分自身の新しい発見につながったりする。それが楽しいです。ふだんの僕はこんな感じで、あまり感情を表に出しません。芝居じゃないと、出さない。それで芝居になると、ああこういう表現もできるんだ! という発見があったりします。それでいて、自分がどこまでできるのか? という挑戦でもある。そういうところが楽しいと思っているんです。
取材・文:浅見祥子 写真:高野広美
インフォメーション MOVIE INFO
『樹海村』
実在の心霊スポットをモチーフにした『犬鳴村』に続く「恐怖の村」シリーズ第2弾。自殺の名所などさまざまな都市伝説が飛び交う富士の樹海を舞台に、あまりに強力な呪いゆえ封印された奇妙な箱をめぐる恐怖を描く。『犬鳴村』に続き『呪怨』シリーズなどの清水崇が監督、保坂大輔が清水監督と共同で脚本を担当。『ミスミソウ』などの山田杏奈と『下忍 赤い影』などの山口まゆが主演を務め、『私がモテてどうすんだ』などの神尾楓珠のほか、安達祐実、原日出子、國村隼らが共演する。
神尾楓珠プロフィール
生年月日:1999年1月21日
出身地:東京都
身長:174cm
血液型:O型
趣味・特技:サッカー、カラオケ
芸歴:2019年「左ききのエレン」で連続ドラマ初主演を果たし、「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」で注目を浴びる。「鈍色の箱の中で」「ギルティ ~この恋は罪ですか?~」「いいね!光源氏くん」など話題のドラマや、映画『私がモテてどうすんだ』『ビューティフルドリーマー』に出演。『樹海村』が2月5日に公開、『裏アカ』が4月2日に公開される。
映画『樹海村』は2月5日公開
(C) 2021「樹海村」製作委員会