あのマギーがより強くなって帰って来た!
今週のウォーキング・デッド
「ウォーキング・デッド」シーズン10の追加エピソードがついに放送開始! 最初のエピソードでは、しばらくコミュニティーから離れていたマギーが、その間に何をしていたのかが明らかになる!(平沢薫)
※ご注意 なおこのコンテンツは「ウォーキング・デッド」シーズン10について、後半の「もう観ちゃった方向け」はネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。
今週のウォーキング・デッド~シーズン10第17話
<これから観る方向け:ネタバレなし>ついにマギーが本格復帰!新たな仲間も登場!
シーズン10は、もともと全16話だったが、追加エピソード計6話の製作が決定。シリーズの最終シーズンとなるシーズン11に先駆けて放送されることになった。その内容については、クリエイターのアンジェラ・カンが「登場人物たちを深く掘り下げるドラマになる」と発言したと米Insiderが報じている。
その言葉通り、今回はマギー(ローレン・コーハン)に焦点を当てる。シーズン9第5話を最後にコミュニティー「ヒルトップ」からいなくなっていたマギーは、前話、シーズン10第16話で復帰したが、彼女がこれまで何をしていたのかが判明。そして、彼女の夫グレン(スティーヴン・ユァン)を殺したニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)と再会することになる。
さらに彼女の同行者として、新キャラが2人登場。前話にも登場したフードをかぶった仮面の男の名前はイライジャ。演じるのは、テレビドラマ「コブラ会」シーズン3やジェラルド・バトラー主演映画『グリーンランド(原題) / Greenland』(2020)のオケア・エメ・アクワリ。もう1人の男コールにふんするのはテレビドラマ「CREEPSHOW/クリープショー」や映画『ホワイト・スペース』(2018)のジェームズ・デヴォッティ。彼らがどんな性格なのかも楽しみ。
<もう観ちゃった方向け:ネタバレあり>マギーがさらに強くなった!息子の帽子が泣ける!
マギーが帰って来た! しかも以前より強くなって! “キャラクターを深く掘り下げる”というクリエイターの発言通り、まず印象的なのは、マギーの強さと積極性だ。
それも彼女が語る、不在だった間の出来事を聞くと納得。彼女が、シーズン8第12話に登場した風車の設計図を持っていた女性ジョージー(ジェイン・アトキンソン)と合流したことは作中で語られていたが、今回、彼女たちとずっと一緒ではなかったことがわかった。しかも彼女たちと別行動になった後、自分が住んでいた町が崩壊。その際に何があったのかとダリル(ノーマン・リーダス)に聞かれても「また、今度」としか言えないような過酷な体験をしている。これらの経験が、マギーをより強靭(きょうじん)にしたのに違いない。
余談だが、今回は不在時のマギーについてのファンの仮説が違っていたことも判明。ファンの間では、ジョージーはコミックに登場する巨大コミュニティー「コモンウェルス」の一員で、マギーはそこで暮らしているのではないかとの説があったのだ。ちなみにこの「コモンウェルス」は、シーズン10第16話でユージーン(ジョシュ・マクダーミット)たちを取り囲んだ人々だという説もある。
さて、マギーの話に戻ろう。今も、彼女のニーガンへの怒りは変わっていない。最後に2人が対面したのはシーズン9第5話。マギーは、ニーガンは自分の夫グレンを殺した罪で死刑になるべきだと考え、獄中のニーガンに会いに行くが、彼が精神的に弱って「殺してくれ」と言うのを見て「死ぬより悲惨だわ。そのままでいい」と言って去った。その時もニーガンを許してはいないのだ。今回も牢から出たニーガンを見て表情が険しくなり、キャロル(メリッサ・マクブライド)から彼が外に出た事情を聞いても、その表情は変わらない。2人の間で何か起こりそうな予感だ。
また、マギーの夫グレンへの変わらぬ愛を感じさせるのが、彼女の幼い息子・ハーシェルの帽子。これは、グレンがかぶっていた野球帽を連想させるもの。サイズが息子にぴったりなのでグレンの帽子ではないのだろうが、同じ型の帽子を息子に被せるマギーの気持ちが切ない。
そして、キャラクター描写とは別に、シーズン11に向けての布石もある。早くも新たな敵、“収穫者”が登場。しかも、この敵にはユニークな特徴がある。これまでの敵は、総督から“囁く者”まで原作コミックに登場していたが、“収穫者”は原作コミックに登場していないのだ。なのでどんな集団なのか未知数。マギーの前で「教祖のご指名だ」と言って自爆した男が収穫者の一員だとしたら、カルト教団的な集団なのだろうか。追加エピソードが始まったばかりだが、早くもシーズン11が見たくなる!