冒頭10分が壮絶!MCUアクションがヤバすぎた「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話
提供:ディズニープラス
「ワンダヴィジョン」に続く、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマシリーズ第2弾「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の第1話が19日、「Disney+(ディズニープラス)」で配信開始となりました。本作がメインに据えたのは、そのタイトル通りキャプテン・アメリカの友であるファルコン/サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)&ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)! キャプテン・アメリカが自身の象徴である盾をファルコンに引き継いだ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストから直結する物語が展開していきます。
そこでシネマトゥデイの編集者の中で、2人のMCUファンを選抜! ほぼ全てのマーベル作品の取材をしてきた入倉と、マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギのサインが家宝の倉本が同作を毎話鑑賞し、壮大なスケールのアクション、ファルコン&ウィンター・ソルジャーのバディ感、そして2代目キャプテン・アメリカになるのは一体誰なのか……? を熱く語っていきます。
最初の10分がとにかくヤバい!今週のアクション
倉本:冒頭10分間にわたって展開する、怒涛のアクションシーンに大興奮しました! アクションの演出も『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から進化しているのを感じました。所々でファルコンの視点を盛り込んでくるのがニクいですね。
入倉:「ワンダヴィジョン」は往年のシットコム形式で静かなスタートだったけど、今回はスタートから出し惜しみなしの空中戦。こんなにファルコンが活躍するシーンは観たことないよ! 劇場のスクリーンで観たかったレベル!
倉本:確かに! 犯罪者が国境を越えてしまうと人質を助けられないという、タイムリミット的な演出があるのもいい! こうした緊張感のあるアクションは『キャプテン・アメリカ』シリーズならではの演出です。
入倉:アクションのつるべ打ちなんだけど、他国の領空を気にしながら戦ったり、政治的な要素もしっかりと入ってるんだよね。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の良質なポリティカルスリラーとしての一面をしっかり守っている。昔、ルッソ兄弟が「アクションはキャラクターやストーリー主導で描かれるべき。ストーリーに貢献しないアクションを見せても、観客は興味を失うだけ」って言っていたけど、しっかりとその方向性が守られている感じがしてうれしかった。
倉本:MCUファンとしては、ファルコンのスーツに搭載されたレッドウィングの活躍がうれしかった! スーツがリニューアルされて高機能になっていましたね。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などでも使っていましたが、本作ではさらに登場する場面が増えそうな予感がします。
入倉:詳しくは言えないけど、すごい機能が追加されていたね! これからどんな活躍をしてくれるのか楽しみ。アクションシーンでは、狭い飛行機内の格闘から人間同士の空中戦というすごいシーンにつながっていって、息をつく暇もない。あれ、どうやって撮影しているんだろう。
倉本:とにかく、あの10分はスピード感があって、時がたつのが早く感じました!
入倉:本当に一瞬だよね。「ワンダヴィジョン」は謎が解き明かされるごとにいつものMCUになっていく感じがしたけど、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はのっけからMCUが帰ってきた! って感じがして最高だった!
バッキーが居酒屋に入り浸り!今週のバディ感
倉本:第1話では『エンドゲーム』の後、サムとバッキーがそれぞれ何をしていたのかを映し出す展開でしたね。
入倉:『エンドゲーム』のラストで、キャップとファルコンが交わした会話が効いてくるんだよね。あの会話を覚えていると、「ああー!」となる人が多いはず。
倉本:『エンドゲーム』まで普通に活躍していたスティーブ・ロジャースが世界からいなくなってしまったというのが伝わってきて、観ていて切なくなってしまいました……。
入倉:人々の間でキャップは、半ば都市伝説化しているんだよね。居場所をめぐってうわさが飛び交っていたり。やっぱり寂しい気持ちになるよね。
倉本:キャップがいなくなって、世界の均衡が崩れてしまっているというのがわかりましたね。世界はキャップに代わる新たなスーパーヒーローを求めているんだと感じました。
入倉:キャップの盾を博物館に寄贈するシーンで、ファルコンのスピーチがすごくいいんだよね。力だけではなく、象徴としてのキャップの存在の重さが感じられて。ファルコンが素直に盾を受け継ぐって言えないのが理解できる。アンソニー・マッキーは本当にいい役者なんだと思った。
倉本:『エンドゲーム』でスティーブから盾を託されたサムの葛藤が、表情で伝わってくるシーンがいくつもありました。こうした側面からも『エンドゲーム』とのつながりが見えてくるんですよね。
入倉:あの博物館も懐かしくなかった?
倉本:懐かしかったです! キャプテン・アメリカの歴史がズラ~っと並んでいましたね。
入倉:ファルコンとウォーマシンがあそこで会話している場面だけで胸熱だよ。
倉本:ウォーマシン登場は今週のサプライズでした! 「ワンダヴィジョン」でもモニカ・ランボーやダーシーが再登場したように、本作でもMCUのキャラクターがたくさん登場してくれることに期待です。
入倉:やっぱり今のところ、ファルコンの方が主人公っぽい感じなのかな? そういえば、ファルコンが意外と世間に顔を知られているのが面白かった。
倉本:チュニジアとか銀行で写真撮影求められていましたね(笑)。
入倉:結構ノリノリで記念写真に応じていて(笑)。バッキーとサムは、やっぱり陰と陽みたいな感じなのかな。
倉本:バッキーは、本作で過去の行動や罪を清算していくように思いました。
入倉:『シビル・ウォー』でも描かれたけど、ヒドラの暗殺者だったころの話が重くのしかかってくる感じだよね。そういえば、第1話には日本人がきゅんとするシーンがある。バッキーが日本食の居酒屋に入り浸っている。あれマジで居酒屋らしい居酒屋だった!
倉本:招き猫の手を止めるシーン、バッキーファンにはたまりませんよ!
入倉:めっちゃ面白かったなー。同時にバッキーの過去にまつわるシリアスな場面でもあっていいシーンでした。
早くも最有力候補が登場!今週の2代目キャプテン・アメリカ予想
入倉:さて……1話目から政府公認のキャップが出てきちゃったね。
倉本:登場の仕方もチャーミングでしたよね。テレビ中継で新しいキャップがお披露目されて、新キャップはカメラに向かってウインクしていましたから。
入倉:まだ素顔はわからないけど、演じているのは、カート・ラッセルの息子のワイアット・ラッセル。マスク越しでもわかるさわやかなイケメンで、これぞアメリカ人の顔って感じ。
倉本:キャプテン・アメリカはアメリカを象徴するヒーローだから、ビジュアル面もある程度意識しているんですかね?(笑) しかし、2代目キャプテン・アメリカはあの方で確定なんでしょうか?
入倉:演じている役者さんで言えば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のエゴの息子でもあるからね(笑)。二代目キャップの資格はあると言ってもいいかも。
倉本:MCUファンとしては、俳優同士でつながりがあるのも面白いですよね。エンドロールを注意して見てみると、新キャップの正体はジョン・ウォーカーという男性であることがわかります。原作コミックだと、彼は後にUSエージェントというヒーローになっているんです。
入倉:政府公認ということになっているし、しれっと盾も持っているし。1発目から最有力候補が出てきたね!
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスで毎週金曜配信
ディズニープラス公式サイト
(C) 2021 Marvel
【プロフィール】
シネマトゥデイ編集部・入倉功一
ほぼ全てのマーベル関連の取材に携わり、サンディエゴ・コミコンにも参加。キャプテン・マーベル正式発表の場に居合わせたのは今でも自慢。ケヴィン・ファイギ、アンソニー・ルッソ、ジェームズ・ガンなどにインタビュー経験あり。ベストMCU作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。
シネマトゥデイ編集部・倉本拓弥
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は劇場で7回鑑賞。『エンドゲーム』の渡航取材でロバート・ダウニー・Jrとすれ違ったのは今でも忘れない。プライベートでも海外のコミコンに参戦し、原作コミックも集めている。ベストMCU作品は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』。