マーベルの真骨頂!規格外ストーリー&アクションてんこ盛りのドラマ
提供:ディズニープラス
ヒーローチーム“アベンジャーズ”のリーダー、キャプテン・アメリカが去った後の世界が舞台となるマーベルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が、Disney+ (ディズニープラス) で配信中だ。キャプテンから盾を託されたファルコンと彼の親友ウィンター・ソルジャーの新たな戦いを規格外のスケールで描く本作は、『キャプテン・アメリカ』シリーズ直系の骨太アクションと、今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に繋がる布石がてんこ盛りだ。(文/平沢薫)
『キャプテン・アメリカ』シリーズから進化!ドラマの常識を超えたアクション
主人公は、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)に最も近い二人の男。一人は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラスト直前で、スティーブからシンボルである盾を託されたサム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー)。もう一人は、スティーブと幼少期からの親友であるバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)。そんなスティーブを敬愛する二人を描くドラマシリーズに相応しく、本作はリアルで過激なアクション、そして骨太で壮大なストーリーも『キャプテン・アメリカ』シリーズ直系だ。
特に、アクションシーンにおけるリアルな写実的表現、展開の速さは『キャプテン・アメリカ』シリーズで洗練されたものを継承し、さらに進化させている。第1話冒頭でファルコンが見せるド迫力の空中戦、第2話の見せ場となるトレーラー二台の車上を舞台にした緊迫の攻防戦、第3話で登場するコンテナ置き場での複数人を相手にした肉弾戦など、戦闘シーンの見せ方は多種多様。アクション演出のスケールの大きさと迫力は、マーベルの真骨頂と言えるほどのクオリティーとなっている。
また、キャラクターごとにタイプの違うアクションが繰り広げられるのも本作の魅力だ。空を舞うファルコンの自在で敏捷な防御力と攻撃力、鋼鉄の左腕を持つウィンター・ソルジャーのソリッドでシャープな殺傷力。映画に匹敵するアクションを追求した本作だからこそ、ファルコンとウィンター・ソルジャーの特徴を最大限に発揮したアクションを余すことなく見せることができるのだ。
まるで6時間のマーベル映画!壮大なストーリー
アクションだけでなく、骨太なストーリー展開も『キャプテン・アメリカ』直系だ。6時間のマーベル映画とも例えられる本作は、いくつかの物語が同時に展開していく。核となるのは、キャプテン・アメリカの後継者を巡るストーリー。スティーブから盾を託されたサムは、彼のシンボルを背負うことは荷が重すぎると考えはじめ、盾をアメリカ政府へと寄贈する。スティーブが信頼できると認めたサムの行動に、バッキーは納得できていない。一方で、米政府はエリート兵士ジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)を、新たなキャプテン・アメリカに任命。スティーブの盾を継承した“2代目”の登場に、サムの気持ちも徐々に揺らいでいく。果たして、キャップの盾を引き継ぐのは誰なのか。アベンジャーズの未来を担うヒーローをめぐる白熱のドラマが展開していく。
それと並行して、世界全体を揺るがす壮大なスケールのストーリーも展開。そこには、『キャプテン・アメリカ』シリーズ直系の社会派ドラマの要素も含まれている。サムとバッキーが追うのは、現在の世界に不満を抱き、“国境のない統一世界”を目指す集団フラッグ・スマッシャーズ。そして、彼らを追う謎の人物パワー・ブローカーの存在も判明。さらに、米政府による指パッチンからの復帰者たちの支援組織、社会再定住評議会(GRC)も登場。全貌は見えないが、それぞれの目論みが絡んで、大きなドラマが動き出しつつある。現実社会を反映させた、人種差別や難民キャンプを描く場面があるのもこのシリーズらしい。
さらに、キャプテン・アメリカを生み出した“超人兵士計画”についても、より大きなドラマが見えてくる。この計画の秘められていた過去が明かされて、キャップ以外に超人兵士がいたことが判明。MCUの歴史を揺るがす出来事も語られていくのだ。
さまざまなストーリーが織り交ざる一方で、原作コミックとのリンクもたっぷり。新たなキャプテン・アメリカことジョン・ウォーカーや、その相棒のレマー・ホスキンス/バトルスター、そしてフラッグ・スマッシャーズやパワー・ブローカーも原作コミックに登場する名前。コミックへのリスペクトもMCU作品の醍醐味とも言えるだろう。
アベンジャーズにゆかりのある国も!MCU要素がたくさん
アベンジャーズの宿敵サノスの指パッチンによって消滅していた人々が戻ってきた世界を描く本作には、「ワンダヴィジョン」と同じくMCUにまつわるキーワードや国名が多数盛り込まれている。バッキーとサムの何気ない会話の中には、『ブラックパンサー』のワカンダ王国や、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の舞台にもなったソコヴィアが登場。ドラマのカギとなるキャプテン・アメリカの盾はもちろん、超人兵士計画という言葉もMCUファンなら一度は耳にしているだろう。
そして、登場人物にもMCUでお馴染みの顔ぶれが揃っている。第1話からアイアンマン/トニー・スタークの親友ウォーマシーン(ドン・チードル)が登場。さらに、第3話では、『キャプテン・アメリカ』シリーズで活躍したシャロン・カーター(エミリー・ヴァンキャンプ)が意外な成長ぶりを見せるほか、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズ分裂をたくらんだ悪役ジモ(ダニエル・ブリュール)も、映画では見られなかった、原作コミックを踏まえた姿を見せてくれる。このように、すでにMCUに登場したキャラクターの新たな一面を見られるのも注目で、ドラマシリーズによってMCUの世界観がより一層深まっていくのだ。
今後のMCUに直結!
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、今後のMCUを楽しむための重要な作品でもある。メイン脚本家のマルコム・スペルマンは、「本作の出来事から、複数のマーベル作品が派生していく」と Entertainment Weekly に語っており、少なくとも新作3本と繋がりがあると明かしているのだ。
この言葉を裏付けるかのように、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギも、Colliderのインタビューで、「バッキーとサムはMCUの重要な要素だ。彼らのすることは全てMCUに大きなインパクトを与える」と発言している。バッキーとサムの今後はもちろん、本作で初登場したキャラクターが将来的にMCUで活躍する可能性もありそうだ。これからのMCUの展開をより深く楽しむためにも、ドラマの行方から目が離せない。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスで配信中
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