衝撃…2代目キャプテン・アメリカがまさかの選択「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第4話
提供:ディズニープラス
アベンジャーズの二大ヒーローがタッグを組み、世界規模の陰謀に立ち向かうマーベルドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の第4話が9日、Disney+(ディズニープラス)で配信開始となりました。
超人血清をめぐる陰謀を阻止するため、世界中を駆け回るファルコン/サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)&ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)。前回は、2人が宿敵ヘルムート・ジモと手を組むまさかの展開に、助っ人としてシャロン・カーターまで登場! キャプテン・アメリカの盾をめぐる跡目争いも加熱するなか、物語はついに佳境へと突入していきます。
今週もシネマトゥデイ編集部から、ほぼ全てのマーベル関連取材に携わってきた入倉と、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギのサインが家宝な生粋のMCUファン・倉本が第4話を鑑賞。今後の展開予想と共に熱くエピソード4の魅力を語ります!
『ブラックパンサー』の女性親衛隊が強すぎた!今週のアクション
入倉:先週から出てきたドーラ・ミラージュがやっぱり強かったね!
倉本:さすが、ワカンダの親衛隊ですよね!
入倉:『アベンジャーズ/エンドゲーム』でサノス軍に立ち向かうだけあるよね(笑)。『ブラックパンサー』本編より活躍していたかも。今回のアクションは集団での戦いがメインだったけど、そういう戦いでは、彼女たちが最強かもね。
倉本:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でバッキーに渡したメタルアームを、いとも簡単に外せるとは! やはりワカンダのテクノロジーは進歩していますね(笑)。
入倉:逆に言えば、それだけバッキーを理解しているということ。ワカンダの人々とバッキーのつながりが強いことがわかるよね。
倉本:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と『インフィニティ・ウォー』の間でバッキーに何があったのかというのも、今回描かれていました。
入倉:しかし、ジョン・ウォーカーとバッキーとファルコンを手玉に取っちゃうとか、今回の最強キャラクターは間違いなく彼女たちだったよ。
倉本:新キャップもなす術なし……。敗れた時のジョンの顔は忘れられませんよ。「超人血清を打っていない奴らに負けるなんて……」という悲壮感に満ちた表情をしていましたから。
入倉:アクションの間も、そうした人間ドラマが進行しているんだよね。それぞれの戦い方に新キャップも含めた3人の個性も現れているし、アクションとストーリーが見事に融合している。
倉本:アクションのスケールでいうと、第1話の空中戦、第2話のトレーラー上のバトルの方が明かに派手なんですよね。でも今回は、スケールをある程度抑えた分、各キャラクターの能力を存分に発揮した非常に深いアクションシーンになっているんですよね。
入倉:今回の見どころはまさにそこだよね、各キャラの個性を生かしたアクション。あと『ブラックパンサー』が好きな人には、ぜひドーラ・ミラージュの活躍を観てほしい!
倉本:『ブラックパンサー』では脇役ポジションだった彼女たちが、今回ものすごく輝いていましたからね。映画ではそこまで活躍の場を与えられていなかったキャラクターにスポットが当てられるのも、ドラマシリーズの魅力だなと改めて感じました。
サムとバッキーはもはや夫婦!今週のバディ感
倉本:やはり今回もバディというよりトリオな感じがしました。サム&バッキー対ジモという構図で。ジモが相変わらず問題児でしたね……。
入倉:サムとバッキーのバディぶりは、こなれてきた感じがするね。バッキーなんて「相棒じゃない」って言ってるくせに、サムが敵に一人で呼び出されたら「俺も行く」って即答したり。
倉本:ここまでストーリーが進むと、2人のバディ感を意識的に描かなくても、自然と伝わってくる感じがします。信頼し合っているあの2人だからこその空気感ですね。
入倉:もはや夫婦感があるというか(笑)。製作陣がジモを出した理由はそこにあるのかなって気がしたよ。完成されたバディを、問題児が引っ掻き回す。
倉本:今回はジモも良かったです! エピソードが進むにつれて、ジモのことが好きになってきています(笑)。ロキみたいに愛される悪役なんですかね? 『シビル・ウォー』でアベンジャーズ分裂をたくらんでいましたけど、今回はお菓子で子供から情報を聞き出していたり、何だかかわいく感じてしまうんですよね。
入倉:確かに、トリックスターだよね。でも大変な罪を犯しているわけで、このまま許されることはない。ジモをどう扱うかで、クライマックスでサムとバッキーに一悶着ある気がするなぁ。とにかく、サムとバッキーはかなりいい感じに見える。ただ、絶対的な食い違いがあるとすれば、やっぱりキャップの盾についてなんだよね。バッキーなんて、3話連続くらいで「なんで盾を渡したんだ」ってサムに詰め寄ってないか?(笑)
ジョン・ウォーカーが衝撃の行動に…今週のキャプテン・アメリカ
入倉:ジョン・ウォーカーのあの選択には声が出たよ! 本当に衝撃的だったし、その後の展開もあまりにショックで……。
倉本:今回のエピソードで、初代キャップであるスティーブと2代目キャップを名乗るウォーカーの決定的な違いが出ましたね。
入倉:ウォーカーに対するプレッシャーのかけ方がすごいよね。アクションシーンもそうだけど、観ていて何だかかわいそうになってきちゃったよ。
倉本:第4話の主役はジョン・ウォーカーかというくらい、彼のストーリーに進展がありましたね。
入倉:サムとバッキーは「おまえなんかキャップじゃない」っていう態度だけど、見ていると彼の苦しみも伝わってきて、単純にこいつはナシとは言えない気分になったな。
倉本:ファンにサインしてあげるシーンも何だか切なく感じました。外面は新キャップとして気丈に振舞っているんですけど、精神状態は本当にギリギリで……。あのシーンは見ていて胸が苦しくなりました。
入倉:そもそもアベンジャーズって、ブラック・ウィドウ、ホークアイとか、肉体的には“普通の人”がいるわけだし。なぜ、彼らはソーやハルクと共に戦えていたのか。人をヒーローにするのは、盾でも超人血清でもなく、他に大切な何かがあるんだっていうことを考えさせられるエピソードだったよね。そういう意味でいうと、やっぱり一番キャップにふさわしいのはサムなのかな。
倉本:サムが、少しずつスティーブに近づいている気がします。フラッグ・スマッシャーズのリーダーであるカーリ・モーゲンソウと戦わずに話し合いをつけようとするところもスティーブらしい。彼がいなくなったことで、サムにも変化が出てきているんですかね? その変化が今後、行動やセリフに現れてくるのか気になります。
入倉:単純な力ではなく、精神や魂の部分でキャップに近づいている気がするよね。
倉本:キャプテン・アメリカになる資格は、まさにその部分だと思います。
入倉:フラッグ・スマッシャーズとの戦いとか、いわばサムだけ一般人のような状況で、キャップの資格があると感じさせるのはすごい。あと残りは2話だけど、彼らが立ち向かうべき、本当の敵が誰なのかもわからなくなってきたね。
倉本:2人にとっての敵はフラッグ・スマッシャーズなのか、それともフラッグ・スマッシャーズを追うパワー・ブローカーなのか。
入倉:または、彼らを抑圧する権力者なのか。これは『シビル・ウォー』でキャップが直面した悩みにもつながる気がする。2人が最終的にどんな決断を下すのか、楽しみになってきたね。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスで毎週金曜配信
ディズニープラス公式サイト
(C) 2021 Marvel
【プロフィール】
シネマトゥデイ編集部・入倉功一
ほぼ全てのマーベル関連の取材に携わり、サンディエゴ・コミコンにも参加。キャプテン・マーベル正式発表の場に居合わせたのは今でも自慢。ケヴィン・ファイギ、アンソニー・ルッソ、ジェームズ・ガンなどにインタビュー経験あり。ベストMCU作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。
シネマトゥデイ編集部・倉本拓弥
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は劇場で7回鑑賞。『エンドゲーム』の渡航取材でロバート・ダウニー・Jrとすれ違ったのは今でも忘れない。プライベートでも海外のコミコンに参戦し、原作コミックも集めている。ベストMCU作品は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』。