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母の日に観たいおすすめ映画

 毎年5月の第2日曜日は母の日で、今年は5月9日となります。日頃のお母さんへの感謝の気持ちを込めて、お母さんを題材にした作品を紹介します。皆さんそれぞれにお母さんへの思いは異なると思いますが、身近にいる方も、親元から離れている方にとっても年に一度は思いを確かめてみませんか?

わが子への愛を抱えて気丈に生きる母『茜色に焼かれる』(5月21日公開)

 『舟を編む』『町田くんの世界』などの石井裕也監督がメガホンを取り、『そして父になる』などの尾野真千子が主演を務めるヒューマンドラマ。世知辛い世の中で、時代に翻弄(ほんろう)されてきた主人公が、愛する中学生の息子と共にたくましく生きていく。息子をドラマ「隣の家族は青く見える」などの和田庵が演じるほか、片山友希オダギリジョー永瀬正敏などが共演する。

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『茜色に焼かれる』作品情報

母から息子へのプレゼントとは…『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(2018)

 WEBマガジン「くらげバンチ」で連載された原作者の宮川サトシの実体験をつづったエッセイ漫画を実写映画化。がんを告知された母と息子が過ごした日々と、その後の物語を描く。主人公は『愛しのアイリーン』などの安田顕、母親を『あやしい彼女』などの倍賞美津子が演じるほか、松下奈緒村上淳石橋蓮司らが共演。監督を務めるのは『日日是好日』などの大森立嗣

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』作品情報

大きな愛で包む肝っ玉母さん『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)

紙の月』などの宮沢りえと、『愛を積むひと』などの杉咲花が母娘を演じ、余命宣告を受けた主人公の奮闘に迫る家族ドラマ。行方不明の夫を連れ戻すことをはじめ、最後の四つの願い事をかなえようと奔走するヒロインの姿を捉える。『チチを撮りに』などの中野量太が監督と脚本を担当し、物語を紡ぎ出す。母親と娘の強い絆はもとより、人生の喜怒哀楽を詰め込んだストーリーに夢中になる。

『湯を沸かすほどの熱い愛』作品情報

現代版母をたずねて三千里『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016)

 『英国王のスピーチ』などのプロデューサー、イアン・カニングが製作に名を連ねた実録ドラマ。幼少時にインドで迷子になり、オーストラリアで育った青年が Google Earth を頼りに自分の家を捜す姿を追う。メガホンを取るのは、テレビシリーズや短編などを手掛けてきたガース・デイヴィス。『スラムドッグ$ミリオネア』などのデヴ・パテル、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラ、名女優のニコール・キッドマンらが顔をそろえる。

『LION/ライオン ~25年目のただいま~』作品情報

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母と子の強い絆『ルーム』(2015)

 エマ・ドナヒューの小説「部屋」を、『FRANK -フランク-』などのレニー・アブラハムソン監督が映画化。7年間も密室に監禁された女性が、そこで生まれ育った5歳の息子のため命懸けで脱出に挑み、長い間世間から隔絶されていた彼らが社会に適応していく過程を描く。主演は、『ショート・ターム』などのブリー・ラーソン。生まれて初めて外の世界に触れた息子の戸惑いを、子役のジェイコブ・トレンブレイがみずみずしく演じる。

『ルーム』作品情報

惜しみなく愛情を注いだ母の思い『母と暮せば』(2015)

 「父と暮せば」などの戯曲で有名な井上ひさしの遺志を名匠山田洋次監督が受け継ぎ、原爆で亡くなった家族が亡霊となって舞い戻る姿を描く人間ドラマ。原爆で壊滅的な被害を受けた長崎を舞台に、この世とあの世の人間が織り成す不思議な物語を映し出す。母親を名女優吉永小百合が演じ、息子を『プラチナデータ』などの二宮和也が好演。ほのぼのとした中にも戦争の爪痕を感じる展開に涙腺が緩む。

『母と暮せば』作品情報

母だって抱きしめられたい『きみはいい子』(2015)

 幼児虐待や学級崩壊といった問題を通して愛について描いた中脇初枝の小説を基に、『そこのみにて光輝く』などの呉美保監督が映画化したヒューマンドラマ。学級崩壊をさせてしまう新米教師、親からの虐待を受け自身も子供を虐待する母親、家族を失い一人で暮らす老人といった老若男女が、現実と葛藤しながらも生きていく姿を映す。出演は、『軽蔑』などの高良健吾や『そして父になる』などの尾野真千子をはじめ、池脇千鶴高橋和也ら。奥深いストーリーと共に、実力ある俳優たちの演技合戦が楽しめる。

『きみはいい子』作品情報

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突然の母との別れに直面した娘の思い『母よ、』(2015)

 『息子の部屋』などのイタリアの名匠ナンニ・モレッティが、自身の体験を基に親の死を経験する主人公を通して家族や人生について深く掘り下げた人間ドラマ。深刻な病状に陥った老齢の母の世話をしながら、映画監督としての仕事や娘についての悩みを抱えて生きる女性の姿をつづる。主演は『はじまりは5つ星ホテルから』などのマルゲリータ・ブイ。ほかにジョン・タートゥーロやモレッティ監督自身が出演。さりげないユーモアと温かい愛情を交えて描かれた家族の物語と、マルゲリータの好演に心を打たれる。

『母よ、』作品情報

認知症の母との何気ない日常にほっこり『ペコロスの母に会いに行く』(2013)

 漫画家・岡野雄一が、自分が経験したことをヒントに描いたエッセイコミックを実写化したヒューマンドラマ。認知症の老いた母親とその息子が織り成す、笑いと涙にあふれた触れ合いをつづっていく。メガホンを取るのは、『時代屋の女房』『ニワトリはハダシだ』などのベテラン監督・森崎東。テレビドラマ「3年B組金八先生」シリーズなどの赤木春恵、数多くの出演作を持つ岩松了が主人公の母子を熱演する。老いや認知症を肯定する前向きなストーリーとテーマはもとより、舞台となる長崎や九州各所の美しい景色も見どころ。

『ペコロスの母に会いに行く』作品情報

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思春期の息子と母親との愛憎『マイ・マザー』(2009)

 『わたしはロランス』で注目を浴びたカナダのケベック出身の新鋭、グザヴィエ・ドランの監督デビュー作にあたるドラマ。母親と2人で暮らす少年が、彼女を愛しながらもその存在を拒否してしまう複雑な感情に悩まされながらも成長する姿を見つめる。グザヴィエが監督と脚本のほか、主人公の少年ユベールを好演してハイティーン特有のいら立ちを見事に体現。親との愛憎という普遍的テーマを鮮烈なタッチで描破し、観る者に言いようのない後味を与える彼の手腕に感嘆してしまう。

『マイ・マザー』作品情報

お母さんの優しさがしみじみわかる『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 。』(2006)

 リリー・フランキーが亡き母への思いをつづって、200万部を超える大ベストセラーとなった同名の自伝小説の映画化。監督を『さよなら、クロ』の松岡錠司、脚本をリリーと同郷の松尾スズキが担当し、社会現象的なブームにまでなった原作の映画化に挑んだ。主人公の“ボク”にオダギリジョー、“オカン”にベテラン女優の樹木希林。昭和から平成を見つめてきた東京タワーをめぐる母子の深い愛情のドラマに胸打たれる感動作。どこか頼りなくナイーブな主人公を演じたオダギリジョーがハマリ役。

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 。』作品情報

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