『2gether THE MOVIE』ブライト&ウィンが明かす作品への想い:インタビュー
タイドラマ「2gether」は、大学生の主人公がとある理由で学園一のイケメンに“ニセの彼氏”になるようお願いすることから始まる、ピュアなときめき満載のラブストーリー。瞬く間に世界を虜にしたこの物語が映画になった。『2gether THE MOVIE』は、ドラマ版をベースに、撮り下ろしシーンや、主人公2人が心情を語るボイスオーバーを加えたもの。主人公のサラワットとタインを演じ、日本でも大人気のブライト(ワチラウィット・チワアリー)&ウィン(メータウィン・オーパッイアムカジョーン)が、この映画の裏側や「2gether」シリーズについて語った。(編集部・小山美咲)
■少し大人になったサラワット&タインを演じて
Q:映画撮り下ろしシーンの台本を読んだときの感想を聞かせてください。
ブライト:ファンの皆さんに楽しんでもらえるような、幸せな気持ちになってもらえるようなストーリーだと思いました。
ウィン:セリフの節々にサラワットとタインの成長ぶりが見られるような、大人になったような感じの内容になっていて、あたたかさを感じました。
Q:「2gether」「Still 2gether」から少し大人になったサラワット&タインを演じるにあたり、どのようなアプローチをしましたか?
ブライト:2人のキャラクターが大人になったのは、彼らがたくさんのことを経てきたからなのだと思います。2人はお互いをよく理解し合っていて、どんな問題でも一緒に解決できるのだと思います。サラワットについては、映画版でどのような人物になるかよく理解していましたし、脚本を読んだときに、どのような感じになるのかハッキリと想像できました。映画版のサラワットを理解するのは、そう難しくありませんでした。
ウィン:タインは大人になったと思います。卒業後も2人は一緒です。タインという役にはすぐ入り込むことができました。タインの本質を理解できていたので、脚本をもう一度読み直す必要はありませんでした。
Q:新録のボイスオーバーの収録の際、意識したことはありますか? 過去のシーンにあてて心情を語るのはどんな気持ちでしたか?
ブライト:ドラマでは、それぞれのキャラクターが何を考えているかを伝える機会がありませんでした。しかし映画では、モノローグでその時の気持ちを表現することができたので、よりサラワットが何を考えているかを理解することができました。
ウィン:ドラマでは、タインは行動でしか感情を表現できませんでした。映画では、それぞれの行動の裏にある気持ちを声で表現できたので、うれしかったですね。
Q:新撮シーンについて、言える範囲で「特に見てほしいポイント」を教えてください。
ブライト:最後の方の、コンサートのシーンです。ファンがまだ一度も見たことがない場面ですし、サラワットが“次に何をするのか”、みんな驚くと思います。また、仲間が一緒に歌うところは、懐かしく、とてもハッピーな気持ちになります。
ウィン:みんなが久しぶりに集まったラストのシーンです。キャスト全員が登場します。
■好きなセリフはあのシーンの…
Q:歌唱シーンも本作の魅力ですが、ウィンさんから見て、ブライトさんの歌声、どんなところが素敵ですか?
ウィン:えっと、ブライトさんが高音で歌うところですね。なぜかと言うと、僕自身は声が低いので、高音で歌っているところが素敵だなと思います。
Q:映画でタインがサラワットの歌を聴いているときの笑顔がとても自然でした。
ウィン:あのシーンは実際にサラワットと出会った頃から今までを思い返して、気持ちがピークになったタイミングのシーンでもあるので、演技というよりは、本当の気持ちが顔の表情に表れていたと思います。
Q:ブライトさんはウィンさんの演技をご覧になっていかがでしたか?
ブライト:演じるときはサラワットになりきっているから、ウィンをウィンではなくタインとして見ているんですね。サラワットとしてタインを見て、とてもよくできましたと思います。
Q:シリーズの中で好きなセリフを教えてください。
ブライト:自分は先輩の代役で演奏をしているので自己紹介を割愛します、というライブのシーンですね。
Q:サラワットの最初のシーンです。そっけないキャラクターが出ていましたが、意識しましたか?
ブライト:自分の素をそのまま出しただけです(笑)。
Q:ウィンさんはどうですか?
ウィン:「そんなに見つめると落ちるまでキスするぞ」というセリフです。
Q:実際に言われたらどうしますか?
ウィン:急いで逃げちゃうかもです(笑)。
■ブライト&ウィンにとっての「2gether」
Q:「2gether」の世界的なヒットで、お二人を取り巻く環境は大きく変わったと思います。そのなかで、変わらず大切にしてきたことはありますか?
ブライト:以前よりとても仕事が忙しくなり、リラックスできる時間がほとんどありません。変わってほしくないことは、時間です。旅行がしたいので、もっと時間がほしいです。
ウィン:大切にしてきたものは、変わっていません。変わったことといえば、僕のことを知る人が増え、また仕事も増えたことです。変わっていないことは、ライフスタイル。僕の生き方は、以前と変わりません。
Q:日本でもお二人は大人気です。世界中で大きな注目を浴びることをどう受け止めていますか?
ブライト:とても嬉しく、ワクワクしています。日本で公開される映画の主役を演じることになるなんて、想像していませんでした。ファンの皆さんが映画を楽しんでくれると嬉しいです。
ウィン:とてもワクワクしていて、嬉しいです。僕自身初めての映画で、それが日本で公開されるなんて。ぜひ『2gether THE MOVIE』を観てください。今まで経験したことのない、新しい体験になると思います。
Q:改めて「2gether」という作品と演じた役柄は、お二人にとってどのような存在になりましたか?
ブライト:この作品は常に頭の中にあり、とても誇りに思っていることです。自分の演じたキャラクターが大好きです。
ウィン:「2gether」は僕の人生の中で最も意味のある出来事の一つです。僕の初めての仕事であり、初めての役。そして、自分自身や他人に対して、自分はできるのだと証明することができました。
【編集後記】
「2gether」の大ヒットにより世界から注目を浴びる存在となったブライト&ウィン。魅力はその圧倒的なビジュアルのみならず、真摯に役に向き合うプロフェッショナルな姿勢にあるようだ。無邪気な笑顔とクールな眼差しを自在に操る様子から垣間見える、底知れなさもまた魅力。日本の人気漫画「花より男子」を実写化するドラマ「F4 THAILAND : BOYS OVER FLOWERS」という話題作も控え、今後ますますの活躍が期待されるが、まずは現時点での2人の集大成といえる『2gether THE MOVIE』を目に焼き付けたい。
映画『2gether THE MOVIE』は6月4日より公開
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