ブーム再び!次に復活する90年代の人気海外ドラマを勝手に予想
今週のクローズアップ
1990年代といえば、人気シリーズが豊富で社会現象になった作品も多数あります。最近では「SEX AND THE CITY」「アリー・myラブ」の復活が発表され話題になっていますが、次に復活しそうな作品を独断と偏見、そして願望も込めつつ勝手に予想します!(編集部・香取亜希)
「となりのサインフェルド」シリーズ
1989年から1998年にかけて制作され、シーズン9まで放送されたシチュエーションコメディ。ニューヨークを舞台に、コメディアンのジェリー・サインフェルドが本人役で出演し、エレイン、ジョージ、クレイマーとのおかしな日常を描きました。アメリカ国民の4人に1人が観たと言われるほど、老若男女に愛された伝説的ドラマです。番組終了から約10年後の2009年、「ラリーのミッドライフ★クライシス」というドラマに4人が1話だけゲスト出演した際には、久しぶりの登場に多くのアメリカ国民が注目し、高視聴率を記録しました。もしまた4人が再集結したら、大きな話題になることは間違いないでしょう。
「ツイン・ピークス」シリーズ
1990年から1991年にかけて制作され、シーズン2まで放送されたミステリーサスペンス。架空の町ツイン・ピークスを舞台に、カイル・マクラクランふんするFBI捜査官がある少女の死の真相に迫る物語は、謎が謎を呼ぶ展開が視聴者の心をつかみ、社会現象を巻き起こしました。主な脚本、監督は鬼才デヴィッド・リンチとマーク・フロスト。ファン待望の続編が2017年に「ツイン・ピークス The Return」(別題:リミテッド・イベント・シリーズ)として復活し、裕木奈江が出演したことでも話題になりました。かつて、本作の重要人物であるローラ・パーマーについて描いた『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』(1992)が映画化されているように、スピンオフ作品が制作される可能性はあるかも? カリスマ的人気を誇る作品なので、まだまだ「ツイン・ピークス」の世界に浸りたいというファンのニーズは多いはず!
「X-ファイル」シリーズ
1993年から2018年にかけて制作され、シーズン11まで放送されたSFドラマの金字塔。デヴィッド・ドゥカヴニーとジリアン・アンダーソンふんするFBI捜査官のモルダーとスカリーが、超常現象がらみの事件に挑むストーリーは、当時熱狂的なファンを生み出しました。その人気はテレビにとどまらず、『X-ファイル ザ・ムービー』(1998)と『X‐ファイル:真実を求めて』(2008)として映画化されたほど。シーズン1から9まででシリーズは終了したかに思われましたが、シーズン10は2016年、シーズン11は2018年とコンスタントに復活しています。ただ、ジリアンがシーズン11を最後にスカリー役を引退すると報じられたこともあり、オリジナルキャストによる完全復活は難しいかもしれませんが、物語的にはまだまだ続きが気になる終わり方なので、いつの日かシーズン12が観られる予感がします。
「ER 緊急救命室」シリーズ
1994年から2009年にかけて制作され、シーズン15まで放送された医療ドラマ。シカゴにある病院の緊急救命室を舞台に、生死と向き合いながら日々奮闘する医療関係者たちの姿と彼らの人間関係をリアルに描き出したことで、多くの人の共感を得ました。本国と同様に日本でも大ヒットし、このドラマをきっかけに、日本に “ER”という言葉が浸透したといっても過言ではありません。また、シリーズを通してメンバーがどんどん入れ替わったことも、この作品の醍醐味の一つ。巣立っていったメインキャストの中には、ノア・ワイリー、ジョージ・クルーニーなど、このドラマでブレイクした人も多数います。もしも続編があるなら、オリジナルキャストにはこだわらず、メンバーを一新した新生“ER”の姿も観てみたい!
「バフィー~恋する十字架~」シリーズ
1997年から2003年にかけて制作され、シーズン7まで放送された青春ホラードラマ。ヴァンパイア・キラーの能力を持つ高校生・バフィーの活躍を描き、今では定番となったヴァンパイア系ロマンス作品の先駆け的存在です。本作をきっかけに、ヒロインのサラ・ミシェル・ゲラーはティーンのカリスマとして人気者になりました。スピンオフ作品の「エンジェル」があるほか、2018年にリブート企画が進行中と発表され、2019年に放送予定でしたがその後の動きがありません。本作は過去にも何度か復活の噂がありましたが、結局実現していないので、今回もとん挫した? ただ、2018年時点では脚本家が決まり、主人公にはアフリカ系女優が起用されるとまで報じられていたので、近いうちに新情報が発表されると信じたい!
「ふたりは最高! ダーマ&グレッグ」シリーズ
1998年から2002年にかけて制作され、シーズン5まで放送されたホームコメディ。天真らんまんな妻ダーマと堅物な夫グレッグという、正反対の2人が起こすハチャメチャなやり取りがお茶の間の笑いを誘いました。シリーズ終了後、ダーマ役のジェナ・エルフマンは、「ウォーキング・デッド」シリーズのスピンオフ作品「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」に出演、グレッグ役のトーマス・ギブソンは、人気シリーズ「クリミナル・マインド」のアーロン役で知られています。放送終了から約20年が経ち、2人がどんな夫婦になったのか気になるところ。
「ドーソンズ・クリーク」シリーズ
1998年から2003年にかけて制作され、シーズン6まで放送された青春ドラマ。アメリカ東部の田舎町を舞台に、4人の男女が高校生から大人になっていく青春の日々を描き、ティーンエイジャーを中心に人気を集めました。メインキャスト4人のうち、女子2名は言わずと知れたケイティ・ホームズとミシェル・ウィリアムズ。映画化を望むキャストの声もありましたが、いまだ作品が復活する兆しはありません。ただ、2018年に放送開始20周年を記念して、4人がエンターテインメント・ウィークリー誌の表紙を飾り、インタビュー企画が実現しました。次の25周年記念には、ぜひ「フレンズ」シリーズのように、同窓会特番などで再集結した姿が観たい!
ここまで願望も込めつつ、勝手に人気シリーズの復活予想をしましたが、「SEX AND THE CITY」のリバイバル新作ドラマ「アンド・ジャスト・ライク・ザット…(原題) / And Just Like That...」は夏に撮影が開始されます。そのほか、公開延期になっていた「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」の前日譚(たん)を描いた映画『ザ・メニ・セインツ・オブ・ニューアーク(原題) / The Many Saints of Newark』は、10月1日に劇場公開と HBO Max で同時配信が予定(日本の公開&配信は未定)されています。90年代のヒットドラマの復活ブームは、まだまだ続きそう(というか、続いてほしい)です。