『007』次のジェームズ・ボンド候補まとめ ダニエル・クレイグの次は誰?
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6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ(53)は、『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』『007 スカイフォール』『007 スペクター』に主演。そして、10月1日に日本公開を控える『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもってシリーズからの卒業を発表しています。彼の後を継いで7代目に就任するのは一体誰なのか? 候補として海外メディアの報道にしばしば登場する俳優たちをまとめました。(編集部・市川遥)
トム・ハーディ
『ヴェノム』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ダンケルク』などでおなじみのトム・ハーディは、1977年ロンドン生まれ。5代目ボンドのピアース・ブロスナンも「トム・ハーディは素晴らしいボンドになれると思うから、ぜひ見てみたい。少しの落ち着きのなさを取り入れられる役者こそふさわしい。それなしではボンドではないからね」と彼を推しています。
トム自身も次期ボンドを演じたいかと The Daily Beast に聞かれると、「役について話してしまうと、自動的にその役争いから離脱してしまうというジンクスがあるんだ。だから、どうしてもその質問には答えられないな! もし回答したら、役を逃すからね」と応じるなどまんざらでもなさそう。これまで何度も組んできたクリストファー・ノーランが監督するボンド映画に出演するのはどうかと問われると、「クリスならすごいことになるね! わお、本当にヤバイだろうね。超ヤバくなるよね」と興奮気味でした。
イドリス・エルバ
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『パシフィック・リム』などのイドリス・エルバは、1972年ロンドン生まれ。人気テレビドラマ「刑事ジョン・ルーサー」シリーズの演技が人々に愛され、次のボンド候補として取り沙汰されるようになりました。
イドリスは「イングランドには文化的多様性があるから、その(黒人ボンドが誕生する)段階に来ていると思うが、他の国はまだそうじゃない。選ばれたとしても、『(※多様性を重視すべきという風潮によって)どうせ黒人だから選ばれた』って思われるだろう」と BBC Radio 2 にコメント。もちろんオファーがあれば検討するとしたものの、「後継者を探す時には正直、僕では年齢が合わないと思うんだ。だけど誰もが欲しがる役だよね」と語っています。
ヘンリー・カヴィル
『マン・オブ・スティール』のスーパーマン役や『コードネーム U.N.C.L.E.』で知られるヘンリー・カヴィルは、1983年生まれのイギリス人俳優。Digital Spy が2020年に実施したファン投票では、次期ボンドに相応しい俳優として最多票を獲得しました。6代目ボンドオーディションでは若すぎるという理由で落選していたため、今回の7代目はベストタイミングと言えるかも? ヘンリー自身、ボンド役への思いは変わっていないといい、GQのインタビューでは「プロデューサーたちが興味を示してくれるなら、間違いなく飛びつくよ」と意気込んでいました。
レゲ=ジャン・ペイジ
ジンバブエ人の母親とイングランド人の父親の血を引くレゲ=ジャン・ペイジは、1990年ロンドン生まれ。Netflixの人気ドラマ「ブリジャートン家」(2020)のサイモン・バセット役でブレイクし、一躍ボンド候補に躍り出ました。
サム・ヒューアン
「アウトランダー」や『バッド・スパイ』で知られるサム・ヒューアンは、1980年スコットランド生まれ。ポッドキャスト番組「Just The Facts with Alex Zane」では、かつての6代目ボンドオーディションにも参加していたと明かしており、「それは素晴らしい経験だった。当時の僕は完全に実力不足だったけど、今はこの役に相応しい年齢になったと感じているよ」と意欲満々!
リチャード・マッデン
「ゲーム・オブ・スローンズ」『ロケットマン』などで知られ、『エターナルズ』でMCU入りも決まっているリチャード・マッデンは、1986年生まれのスコットランド人俳優。2018年には「ボディガード -守るべきもの-」に主演するリチャードを見たプロデューサー陣が「彼こそボンドに相応しい」と考え、オファーの準備も進められていると Daily Mail Online が報じたことも。
ポール・メスカル
ドラマ「ふつうの人々」(2020)への出演で名をはせたポール・メスカルは、1996年アイルランド生まれ。「僕はボンド映画の大ファンだし、素晴らしいフランチャイズだと思う。だけど(実際に演じるのは)非現実的に感じる。リストに名前が載るのはクールだけどね」と Digital Spy に語っています。
ジェームズ・ノートン
「戦争と平和」や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のジェームズ・ノートンは、1985年ロンドン生まれ。ロシアからイギリスに亡命してきたマフィア一族を描いたドラマ「McMafia -マクマフィア」に主演したことで、次期ボンド候補とみなされることに。
トム・ヒドルストン
MCUのロキ役で人気のトム・ヒドルストンは、1981年ロンドン生まれ。ドラマ「ナイト・マネジャー」でスパイを演じたことも。
キリアン・マーフィ
『インセプション』『ダンケルク』などのキリアン・マーフィは、1976年生まれのアイルランド人俳優。ノーラン監督をも魅了した青い目が特徴です。主演ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」が人気を博し、2019年には次期ボンド候補に急浮上。
ルーク・エヴァンス
『美女と野獣』や『ホビット』『ワイルド・スピード』シリーズのルーク・エヴァンスは、1979年ウェールズ生まれ。「素晴らしい役だから、僕も多くの俳優と同じようにチャンスがあれば飛びつくよ」と The Mirror に語っています。
ヘンリー・ゴールディング
『クレイジー・リッチ!』(2018)でブレイクしたヘンリー・ゴールディングは、1987年マレーシア生まれ。父親はイングランド人、母親はマレーシア人です。『クレイジー・リッチ!』以降、『シンプル・フェイバー』『ラスト・クリスマス』『ジェントルメン』『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』と出演作が続いており、初のアジア系ボンド誕生への期待も。
ジェイミー・ベル
『リトル・ダンサー』の元子役で、『ロケットマン』『ファンタスティック・フォー』などで知られるジェイミー・ベルは、1986年生まれのイングランド人俳優。『ディファイアンス』ではダニエル・クレイグと兄弟を演じていました。
エイダン・ターナー
『ホビット』3部作でイケメンドワーフのキーリを演じたエイダン・ターナーは、1983年生まれのアイルランド人俳優。ダニエル・クレイグが演じているうちは次のボンドについては考えたくないといい、「席が空いたときに検討したいな」とinews.co.ukに明かしています。
ジャック・ロウデン
『ダンケルク』などのジャック・ロウデンは1990年生まれのスコットランド人俳優。本人はダニエル続投希望だといい、「僕はダニエル・クレイグの大ファンだから、辞めてほしくない。年齢を重ねるボンドというのは素晴らしいアイデアだから、85歳までやってほしい」とGPにコメントしたことも。
トム・ホランド
『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドは、1996年ロンドン生まれ。「映画好きのイギリス人男子として、ジェームズ・ボンドになりたいと思うよ。僕はスーツがすごく似合うしね」とVarietyのインタビューでアピール。
果たして7代目ジェームズ・ボンドの座を勝ち取るのは一体誰なのでしょうか? 『007』シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリは「ジェームズ・ボンドはどの人種にも当てはまるけど、彼は男性なの」とボンドは女性にはならないということだけはVarietyに明言しています。ブロッコリは「いつも言っているのは、人は一度に一人としか恋ができないということ。映画が公開されて少したてば、将来について取り組むことになるでしょう。だけど今のところは、ダニエル以外のことは考えられないの」とも語っており、7代目の発表まではまだしばし時間がかかりそうです。