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イケメン調査隊

出演作ごとにファンを増やす期待の新星・井上祐貴

イケメン発掘調査隊

『明け方の若者たち』井上祐貴(いのうえ・ゆうき)【第161回:イケメン調査隊】

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インタビュー

Q:脚本を初めて読んだときの感想は?

理想と現実のギャップをモロに受けた若者たちの話。苦しいよなぁと思いながらも、この作品の中に入っていくのが、すごく楽しみになりました。

Q:「僕」(北村匠海さん)と「彼女」(黒島結菜さん)を見守る、、「僕」の親友・尚人を演じる上で、大切にした部分は?

クサくてもいいから、尚人なりのカッコつけをどこかに入れようっていうことですね。尚人の台詞って、ダサかっこいいというか、ちょっとクサい感じがあるんですよ(笑)。尚人はあえてカッコつけることによって、自分の弱さをちょっと隠していたりもする。脚本からも、そういう部分を感じたので、そこは常に意識してやっていました。

Q:4~5年という長いスパンが描かれる中で、尚人の風貌も少し変わりますね。

衣装合わせのとき、監督やプロデューサーさんと「こういう感じにしようか?」と話し合いながら、つくっていきました。尚人はヒゲを生やしたりしますが、そこはメイクさんに助けていただいて。あれは自分のヒゲじゃないんです(笑)。

Q:北村匠海さん、黒島結菜さんとの共演はいかがでしたか?

撮影中は、すごく刺激的な毎日を送らせていただきました。2人と一緒のシーンが多くて、特に匠海くんには今までになかった感情を引き出してもらったなぁと思います。今回はカメラが回っているときと、回っていないときの温度感が同じで。そのまま自然に撮影に入れたので、すごく心地いい現場でした。『明け方の若者たち』のどこかのワンシーンであってもいいんじゃないか、って思えるような会話が待ち時間に生まれたりして。話しながら、あぁ、こういうシーンもありだなぁって、感じていたのを覚えています。

Q:本作の松本花奈監督は、井上さんと同世代ですね。

すごくディスカッションがしやすい監督です。「僕はこう思うんですけど……」っていう、こちらの意見も聞いてくださるし、「こういうのどう?」っていうアイディアも与えてくださるので、とてもイメージがしやすかったです。今もよく覚えているのは、後半、「僕」と尚人がビルの屋上で話すシーン。一歩前に踏み出そうとしている尚人と、そんな尚人にちょっと闘志を燃やす「僕」の姿が描かれている大事なシーンだったので、監督とも細かいニュアンスまでディスカッションしながら演じていきました。

Q:この仕事を始めてから尚人のように「こんなはずじゃなかった」と感じた経験はありますか?

いや、まったくないですね。しっかり覚悟して、この仕事を始めたので。なんでも来い! と思っています、今でも。つらいことがあっても、つらいだけとして受け止めずに、この経験が何かに活きるんじゃないかな、って思うようにしているので。あきらめなければ何かあるはず、とか。まず努力しよう、とか。そういうふうに僕は考えるようにしていて。そこは尚人と通ずるものがありました。

Q:今までを振り返ってみて、これが転機だったなと思うことは?

「ウルトラマンタイガ」(2019)という作品で、主演させていただいたことですね。それまでは大学生で、上京もしていなかったんですよ。大学に通いながら、オーディションを受けに土日だけ上京して、また戻って、という生活を送っていて。このまま卒業後に上京しても、自分は何をするんだろう……と思っていて、本当に不安で不安で仕方なかったんです。ちょうど上京するタイミングで、オーディションで「ウルトラマン」の主人公に決めていただいて。そこからやっぱり、ちゃんと本気で向き合っていこう! と改めて決意しました。

Q:仕事を始めた頃と現在では、仕事に対する想いに何か変化はありましたか?

今の仕事を始める前、イチ視聴者としてバラエティー、ドラマ、映画を楽しんでいたときは、出演者の方たちしか見えていなかったんですよね。それが撮影現場に入ったことで、スタッフもキャストも誰かひとりでも欠けたらつくれない、全員必要なんだと実感するようになりました。特にこのコロナ禍の中で、作品ひとつを完成させて、それを観ていただけることが、どれだけありがたいことなのかを強く感じています。

Q:形はそれぞれ違っても、本作を観て、過去の恋愛を思い出す人は多いと思います。井上さんは、恋愛について、改めてどのように感じましたか?

恋は盲目だな、と思いました(笑)。もうそれに尽きるな、って。匠海くん演じる「僕」に対して、やめといたほうがいいって思っても、最後どうするかを選択するのは本人だから。結局、自分次第だし、もう好きになったら仕方ないよね、っていう結論にいたりました(笑)。

Q:本作の中で、個人的に一番印象に残っているシーンは?

いろいろありますけど、やっぱり高円寺の明け方のシーンですね。同じ方向に向かって「僕」と「彼女」と尚人の3人で走っていく。シーンとしても好きですし、撮影にもすごく時間をかけたんです。本当の明け方の瞬間を狙って撮ったので、それこそキャストもスタッフのみなさんも、誰ひとり欠けたら撮れなかった瞬間だなぁと思いました。1回撮ったときは、ちょっと曇っていたので、もう1回みんなで挑戦しよう! ということになって。その空気感がすごく好きでした。

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一問一答 PRIVATE

Q:好きな映画を教えてください。

僕、『ショーシャンクの空に』(1994)がすごく好きで。ストーリーとしては、果たしてそれが正解なのか? と思ったりもするんですけど。ただ、どんな状況でも、あの映画のように、希望を忘れないっていうことは絶対に必要だろうなぁって思います。いつも観た後に、何かやりたくなるんです。

Q:憧れの俳優は誰ですか?

小栗旬さんです。最初は母親が好きだったんです。それで僕も一緒に出演作を観るようになって、かっこいいなぁと思っていて。この仕事を始めてからは、役者としても、今まで以上にかっこいいなと思うようになりました。

Q:俳優という仕事の醍醐味は?

井上祐貴として生きているだけでは見られない世界を経験できることですね。いろんな職業になって、いろんな感情を味わえる。本当に唯一無二の仕事だと思います。

Q:好きな音楽は?

最近、クラシックを聴いています。台詞を覚えるときに、無音だとちょっと落ち着かないので、音楽を聴くんですけど、歌詞があると口ずさんじゃうので。クラシックを流すようにしたら、けっこうハマってしまいました。

Q:好きな香りは?

柑橘系が好きです。香水もボディソープも、柑橘系をいくつか持っています。

Q:ストレス発散法は?

寝る、もしくは身体を動かす。理想は身体を動かして、寝ることです(笑)。

Q:ファッションのこだわりは?

動きやすいのが一番です。まぁ、動きにくくても、かっこよかったら、テンションが上がるので、その場面、場面によって違うと思うんですけど。動きやすいという条件は、僕の中でけっこう上位にきます。

Q:朝型、夜型、どちらですか?

夜ですね。朝は弱いです。

Q:朝食はパン派? ごはん派?

ごはんです。パンを食べることって、あんまりないです。

Q:アウトドア派? インドア派?

ずーっとアウトドア派だったんですけど、このコロナ禍で、インドアでも過ごせるようになりました。

Q:今、ハマっている食べ物は?

揚げ出し豆腐です。

Q:最近、奮発した買い物は?

ちょっと前なんですが、コロナ禍になった頃、必要だなぁと思って、自転車を買いました。

Q:コンビニでつい買ってしまうものは?

ラーメンです。いろんなお店とコラボしているラーメン。最近はクオリティーが高いものが多くて、よく食べます!

Q:自分の身体で好きなパーツはどこですか?

太ももです。僕、小学生の頃から、ほぼ毎日、自転車に乗っていて。坂も多い環境で育ってきたので、いい感じの筋肉がついている(笑)と言われることが多いですね。親父も自転車好きで、ロードバイクに乗っているんですけど、その親父の脚に似ているんです。

Q:自分を動物に例えるなら?

実家で猫を飼っているので、猫……としか言えないです(笑)。

Q:言われたいのは「かわいい」or「かっこいい」?

かっこいいって言われたら、嬉しいですね。

Q:家の中のお気に入りスポットは?

家にいるときは、ずーっとソファーにいます(笑)。

Q:デビュー当時の自分にアドバイスするなら?

「もっとがむしゃらに、いろんな人に、いろんなことを聞け!」って言いたいです。「休憩時間とかに、わからないこと、もっとどんどん聞いていけよ」って。そうしていたら、今もっと知っていることが多いのになって思っちゃうので。今は現場で、ちょっとでも疑問に思うことがあったら「どうですかね?」って、事前に聞くことを大事にしています。

取材・文:石塚圭子 写真:上野裕二

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インフォメーション MOVIE INFO

ウェブライターのカツセマサヒコによる小説デビュー作を、『君の膵臓をたべたい』などの北村匠海を主演に迎えて映画化。20代の若者たちの喜びと苦しみが入り混じる青春を描く。『ホリミヤ』シリーズなどの松本花奈が監督、『デイアンドナイト』などの小寺和久が脚本を担当。北村ふんする主人公が一目ぼれするヒロインを『カツベン!』などの黒島結菜、主人公の親友となる会社の同期を『ウルトラマンタイガ』シリーズなどの井上祐貴が演じるほか、山中崇、佐津川愛美、高橋ひとみ、濱田マリらが共演する。

井上祐貴プロフィール

生年月日:1996年6月6日
出身地:広島県
身長:178cm
血液型:AB型
趣味・特技:フットサル・サッカー、水泳、料理、ムーンウォーク、筋トレ、ジョギング、ゲーム、読書、映画・ドラマ鑑賞

芸歴:2017年に第42回ホリプロタレントスカウトキャラバンで「審査員特別賞」を受賞し、デビュー。2019年に特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」で主演を務め、「13(サーティーン)」「ホリミヤ」などで知られる。2021年は『NO CALL NO LIFE』『Bittersand』と2本の主演映画が公開されるなど、注目度が上がっている。

『明け方の若者たち』は12月31日公開

(C) カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会

公式サイトはコチラ>

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