スター・ウォーズの裏社会が明かされる!「ボバ・フェット」徹底解説
提供:ディズニープラス
新たなる「スター・ウォーズ」ギャラクシーとして、映画『スター・ウォーズ』シリーズ屈指の人気を誇る史上最強の賞金稼ぎ、ボバ・フェットが主人公のドラマシリーズ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」がディズニープラスで配信中! 犯罪王を目指すボバの仁義なき戦いを描く本作の魅力を、『スター・ウォーズ』の聖地とも言える砂の惑星や、シリーズの知られざる裏社会と共に紹介する。(文・平沢薫)
舞台はルーク・スカイウォーカーが育った聖地!
『スター・ウォーズ』の原点と言っても過言ではない惑星が、本作の舞台となる砂の星タトゥイーン。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から続く旧3部作の主人公、ルーク・スカイウォーカーが育った地にして、ジェダイマスターのオビ=ワン・ケノービが彼の成長を見守った星でもある。さらに、ルークの父アナキン・スカイウォーカーが育ったのもタトゥイーン。アナキンが母の死に直面し、ダース・ベイダーへと至る道に足を踏み出したのもこの星だった。
さらに、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』からはじまる新3部作の主人公レイが、ルークとレイアのライトセーバーを埋めたのもこの星タトゥイーン。いわば『スター・ウォーズ』全宇宙の原点であり、聖地だ。シリーズにおける重要な出来事は、すべてこのタトゥイーンで起きたと言ってもいい。
砂漠という過酷な環境のなか、多種多様な種族が生き残りをかけて争うタトゥイーンは、決して平穏な土地ではない。銀河の辺境に位置するため、中央政権の干渉は及ばず、無法者たちが力を競い合う弱肉強食の世界だ。だからこそ、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」のような、さまざまなドラマが生まれる余地がある。映画ではなじみのなかった、犯罪者やチンピラも、主要キャラクターとなる可能性を秘めている。
犯罪王を失った『スター・ウォーズ』始まりの地
本作の見どころのひとつが、旧3部作の最終章『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』から、その5年後を描くドラマ「マンダロリアン」までの間に、タトゥイーンで何が起きたのかを明かす物語だ。
タトゥイーンの闇市場は、巨大犯罪組織の権力者であったジャバ・ザ・ハットが全てを牛耳り、莫大な富を我が物にしていた。しかし、銀河に名をはせたタトゥイーンの犯罪王でもあり、支配者でもあったジャバは、『ジェダイの帰還』における、ルーク・スカイウォーカーたちとの戦いで命を落とす。支配者を失ったタトゥイーンは、新たなリーダーをめぐる、悪党どもによる群雄割拠の時代へと突入した。このことは、「マンダロリアン」シーズン2最終話のポストクレジットで、ボバがジャバの玉座を奪うシーンからも見てとれる。
さらに第4話時点では、それと並行して、ボバ自身の空白の5年間が回想という形で描かれていく。ジャバが倒された『ジェダイの帰還』の戦いで、巨大生物サルラックに飲み込まれたボバは、いかにして怪物の体内から脱出し、どうやって過酷な砂漠で生き延びてきたのか。今まで、そしてこれから彼がたどる旅の工程には、意外な種族との交流をはじめサプライズが満載。まさかこんなことが! とファンの驚く展開が連続する。
タトゥイーンの<大名>争い勃発!
ドラマの中心となるのは、タトゥイーンの支配者をめぐる仁義なき抗争だ。ジャバと違って、恐怖ではなく尊敬でこの地を支配しようとするボバだが、無法者ぞろいの星で、果たしてそれは可能なのか。第1話からボバは、何者かが送り込んだ暗殺者に命を狙われる。タトゥイーンの市長も何かを隠している様子で、ジャバの後継を主張するハット族の双子が登場。これまでの『スター・ウォーズ』とは一味違った、陰謀渦巻く物語が展開する。
ちなみに本作では、この地を収める支配者が「大名」と呼ばれていることも判明する。日本の時代劇に影響を受けた『スター・ウォーズ』らしい。さらに本作には、より闇社会の存在を意識させる、スパイス(ドラッグ)シンジケートまで登場。『スター・ウォーズ』の新たな社会構造が明らかになっていくのが興味深い。
映画とのつながり続々!豪華カメオにも期待?
『スター・ウォーズ』の原点であるタトゥイーンならではのお楽しみが、過去シリーズでもおなじみのキャラクターや種族、ドロイド、アイテムがたっぷり登場することだ。
『新たなる希望』から登場しているジャワ族やタスケン・レイダー族のほか、バンサやランコアなどおなじみのクリーチャーも続々と出演。酒場では『ジェダイの帰還』に登場したバンド(マックス・レボ・バンド)が演奏を披露していたり、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でルークも入っていたバクタ・タンクでボバが傷をいやしたりする。こうした馴染み深いキャラやアイテムと再会すると、映画の冒険が思い出されるようで、胸が躍る。
『スター・ウォーズ』世界の文化にまつわる新事実が明かされるのもうれしいところ。例えば、タスケン・レイダーが使用する武器の製造過程や、彼らの奥深い文化に感銘を受けたりする。これまで知られていなかった惑星タトゥイーンの歴史と文化がたっぷり描かれ、『スター・ウォーズ』世界をより深く、より奥行きのあるものにしてくれるのだ。
懐かしのキャラクターといえば、「マンダロリアン」シーズン2では、ルーク・スカイウォーカーが登場するビッグサプライズが描かれた。前述のように、タトゥイーンは、スカイウォーカー家だけでなく、数々の主要キャラクターが立ち寄った場所。「ボバ・フェット」ではどんなサプライズが待ち受けているのか、最終話まで目が離せない!
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」はディズニープラスで独占配信中(毎週水曜更新)
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