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韓国時代劇がアツい!オススメ9選

今週のクローズアップ

 韓国ドラマは時代劇もアツい! ドラマ「愛の不時着」「梨泰院クラス」をきっかけに、韓国ドラマ・映画にハマり、韓国時代劇にも魅了された編集部員が個人的におすすめ韓国時代劇9作品を紹介する。(編集部・梅山富美子)

「恋慕」(2020)

「恋慕」
「恋慕」より - Netflixシリーズ「恋慕」独占配信中

 韓国のWEBマンガが原作。少女タミは、王位継承者だった双子の兄弟の死により、男装して世子(王の世嗣ぎ)のイ・フィとして生きていくことになる。王の座を狙う者や王を意のままに操ろうとする者など、さまざまな思惑が渦巻く宮廷で、タミは正体を隠しながら苦難の道を歩む。タミ役を子役から活動しているパク・ウンビン、タミの初恋の相手でのちにイ・フィの師匠となるジウン役を9人組ダンスボーイズグループSF9(エスエフナイン)のロウンが担った。

 王として一瞬たりとも気が抜けないタミと、性別と立場を超えて世子を好きになるジウンの一途な恋愛も見どころのひとつ。パク・ウンビンとロウンの演技は多くの人を魅了し、2021年のKBS演技大賞の最優秀女優賞(パク・ウンビン)、新人演技賞(ロウン)、人気賞(パク・ウンビン、ロウン)、ベストカップル賞(パク・ウンビン&ロウン)を受賞した。

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「太陽を抱く月」(2012)

キム・スヒョン
キム・スヒョン - Han Myung-Gu / WireImage / ゲッティ イメージズ

 韓国のベストセラー小説をドラマ化し、最高視聴率46.1%を記録した。朝鮮王朝の架空の時代を舞台に、初恋の相手同士である王子フォンと少女ヨヌの切なく壮大な物語が展開する。ヨヌの死に絶望したフォンは、ヨヌの面影がある巫女・ウォルに惹かれていく。フォン役を担ったのは、「ドリームハイ」「星から来たあなた」「サイコだけど大丈夫」と話題作に数多く出演する人気俳優キム・スヒョン。心を閉ざし冷徹な大人に成長してしまったが、野望渦巻く宮中で苦しみながら本来の自分を取り戻していく王を熱演した。

 さらに、主人公たちの子ども時代のキャストで、ヨ・ジング(「ホテルデルーナ ~月明かりの恋人~」)、キム・ユジョン(「コンビニのセッピョル」「ホンチョンギ」)、イム・シワン(「ミセン -未生-」「それでも僕らは走り続ける」)、キム・ソヒョン(「恋するジェネレーション」「恋するアプリ Love Alarm」)が出演。彼らはドラマの主演を務めるなど、約10年間、第一線で活躍し続けている。

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「麗<レイ> ~花萌ゆる8人の皇子たち~」(2016)

IU
韓国の歌手・女優のIU - JTBC PLUS / Imazins via Getty Images

 中国のベストセラー小説を基にした本作は、IU(アイユー)演じる化粧品販売員のコ・ハジンが、湖でおぼれて目を覚ますと高麗時代にタイムスリップしたことから巻き起こるラブロマンスを描く。少女ヘ・スとして生きることになったコ・ハジンは、8人の皇子たちと出会い、第8皇子ワン・ウク、第4皇子ワン・ソに惹かれていく。それぞれ違う個性と魅力を持つ皇子たちが、王の座を巡り切ない運命を突き進む姿は涙を誘う。

 皇子たちを演じたのは、イ・ジュンギ(映画『王の男』)、カン・ハヌル(「ミセン -未生-」「椿の花咲く頃」)、ナム・ジュヒョク(「スタートアップ:夢の扉」「二十五、二十一」)、ベクヒョン(ダンスボーカル・グループEXOのメンバー)、ホン・ジョンヒョン(「絶対彼氏。」)など豪華。“推し”の皇子を見つけながら観る楽しさもある。

「新米史官ク・ヘリョン」(2019)

「新米史官ク・ヘリョン」
「新米史官ク・ヘリョン」より - Netflixシリーズ「新米史官ク・ヘリョン」独占配信中

 朝鮮王朝時代を舞台に、自由と本を愛するク・ヘリョン(シン・セギョン)が、朝鮮王朝初となる女性史官の道を歩む姿と、“梅花”という名前で小説を書くトウォン大君こと王子イ・リム(ASTROチャウヌ)との甘い恋愛を描く。自立した女性ヘリョンに魅了されていくトウォン大君が、恋を知っていく初々しさがほほ笑ましく、女性史官という未知の世界に足を踏み入れたヘリョンたちの奮闘には目頭が熱くなる。

 人気女優のシン・セギョンと“顔天才”と呼ばれることもあるチャウヌの美しさはもちろんのこと、衣装も含め、全編にわたり淡く美しい色合いの映像が印象的な本作。また、ヘリョンと、彼女の師となるミン奉教(イ・ジフン)が、立場や年齢を超えて信頼関係を築いていく姿は、羨ましくもある。

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「ノクドゥ伝 花に降る月明り」(2019)

 先ほど紹介した「太陽を抱く月」に出演したキム・ソヒョンと、「ソロモンの偽証」「恋するレモネード」などで知られるチャン・ドンユンが共演したロマンス時代劇。離島で暮らす青年ノクドゥ(チャン・ドンユン)は、とある事情で女性だけが住む寡婦村に潜入し、女性として暮らすことになる。同居人で妓生見習いのドンジュ(キム・ソヒョン)とは、ことあるごとに反発し合うが、お互いのことが気になっていく。

 とにかくノクドゥ役のチャン・ドンユンの女装姿が美しい。女性のフリをして村に潜入する、という突拍子もないように聞こえる物語に違和感を与えず、さらにストーリーに引き込む表現力がある。また、カン・テオ演じる恋のライバル、チャ・ユルムが徐々に見せる恐ろしい素顔と計画、ノクドゥとドンジュがそれぞれ抱える秘密など、最後まで手に汗握る展開が続く。

「王になった男」(2019)

ヨ・ジング
ヨ・ジング - THE FACT / Imazins via Getty Images

 イ・ビョンホン主演の映画『王になった男』(2012)をドラマ化。朝鮮王朝中期を舞台に、王イ・ホンが、命を狙う勢力から逃げるため、自身とそっくりな道化師ハソンを身代わりにする。「太陽を抱く月」など子役から活躍するヨ・ジングの芸達者ぶりは圧巻。狂気にのまれていくイ・ホンと、本物よりも本物の王らしくなっていくハソンを好演した。

 イ・ホン、ハソンと複雑な三角関係に苦しむ王妃ソウンを演じたイ・セヨンは、韓国でヒットした2PMジュノ主演の「赤い袖先(原題)」でもヒロインを担ったことでも注目を浴びている。また、全16話(1話が約70~80分)あり、映画版とは違った人間模様なども楽しむことができる。ちなみに、チョ内官役のチャン・グァンは、映画版でも同役を担当した。

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「トキメキ☆成均館スキャンダル」(2010)

パク・ミニョン
パク・ミニョン - JTBC PLUS / Imazins via Getty Images

 朝鮮王朝時代が舞台。男装して科挙試験を受け、女子禁制の名門校・成均館に入学したキム・ユニは、正体を隠して寄宿舎で暮らすことになる。そこで出会った仲間と共に試練を乗り越え、ルームメイトのイ・ソンジュンと恋に落ちていく。「キム秘書はいったい、なぜ?」「気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!」のパク・ミニョンがキム・ユニ、「屋根部屋のプリンス」のユチョンがイ・ソンジュンを演じた。

 堅物のイ・ソンジュンが、キム・ユニへの気持ちに気づき、素直になっていく様子はまさに王道のラブロマンス。そして、成均館の仲間たちの絆は青春ドラマとしても味わい深いものがある。また、『#生きている』「地獄が呼んでいる」のユ・アイン、「太陽の末裔 Love Under The Sun」「ヴィンチェンツォ」のソン・ジュンギと話題の映画やドラマに出演する彼らの若き日の姿を見ることができるが、10年以上経っても変わらない彼らの容姿には驚かされるばかりだ。

「雲が描いた月明り」(2016)

パク・ボゴム
パク・ボゴム - The Chosunilbo JNS / Imazins via Getty Images

 「太陽を抱く月」のキム・ユジョンと、青春スターのパク・ボゴムが共演し、最高視聴率25.3%を記録した時代劇ラブ・コメディー。幼いころから男装して生きてきたホン・ラオン(キム・ユジョン)は、ひょんなことから内官に合格。世子であるイ・ヨン(パク・ボゴム)とお互いの正体を知らないまま距離を縮めていく。パク・ボゴムが、屈託のない笑顔が魅力的なヨンを好演。ストーリーが進むにつれ、ただお茶目なだけでない、さまざまな重圧の中で生きるヨンの繊細な素顔を見せ、俳優としてのふり幅の広さを見せた。

 本作には、「ヴィンチェンツォ」でインパクトを残したクァク・ドンヨン、「初恋は初めてなので」「警察授業(原題)」のジニョンなど、若手キャストの活躍も光った。なお、パク・ボゴムは、2022年に兵役を終え、今後どんな作品に出演するのか、多くのファンから注目を浴びている。

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「ポンダンポンダン 王様の恋」(2015)

 大学入試の試験会場から抜け出した高校生のダンビ(キム・スルギ)は、突然、朝鮮時代の王宮にタイムスリップしてしまう。ダンビは、思いがけず王・世宗(ユン・ドゥジュン)に苦手な数学を教えることとなる。現代っ子のダンビが、王宮で生きるために奮闘する姿は、思わず応援したくなる。そして、王との儚い恋愛がさわやかに描かれる。

 韓国ドラマといえば、1話が1時間以上で全16~20話、さらには50話以上ある作品も。観るまでに躊躇(ちゅうちょ)してしまうこともあるが、本作は1話15分程度、全10話と気軽に楽しむことができる。主人公が現代に生きる高校生ということで、共感しやすいのもポイント。本作をきっかけに、韓国時代劇に触れてみてはいかがだろうか?

 女装や男装、王の入れ替わり、タイムスリップものなど創作を織り交ぜたエンタメから、壮大な歴史大作まで、韓国時代劇は知れば知るほどハマってしまう。紹介しきれなかった名作も数知れず。また、近年は「哲仁王后(原題)」「御史とジョイ(原題)」「赤い袖先(原題)」といった作品が韓国で人気を博し、時代劇が盛り上がりを見せている。今後も新たな名作と出会えることを楽しみにしたい。

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