JO1川西拓実&鶴房汐恩の原動力とは? 『JO1 THE MOVIE『未完成』-Go to the TOP-』単独インタビュー
オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」で選ばれ、11人で結成されたグローバルボーイズグループ・JO1のドキュメンタリー映画が3月11日に公開される。世界の頂点を目指して奮闘してきたメンバーの結成からの2年間を追う本作について、メンバーの川西拓実と鶴房汐恩が語った。
映画の話を聞いたのは韓国!
Q:映画の話を聞いたのはいつですか?
川西拓実(以下、川西):去年の1月くらいに聞きました。韓国にいる時に全員集められて「映画、あります!」と言われました。話を聞く以前も、いろいろなところで密着のカメラが回っていて取材もあったので、映画ではそれを使っているんだな、と。
Q:いままでさまざまな密着取材をされてきたと思いますが、「ここまでするのか!」と驚いたことはありますか?
鶴房汐恩(以下、鶴房):ここまでくるの? と思ったのは、ライブのリハーサルの時です。着替えるんですが、その着替えを撮られていました(笑)。
川西:あー(笑)。
鶴房:裸の時です。多分使われてないと思いますけど(笑)。
Q:密着取材が続くなかで、どこまで撮られるのかな、と考えてしまうことはありますか?
鶴房:(キッパリと)僕はないです。
川西:僕はカメラに撮られていると身が引き締まる気持ちです。その反面、精神的に疲れてきたりすることもあるので……そういう時は、静かに違う部屋に行ったりします。
Q:(映画の)映像から、自分を客観的に見て気づいたことはありますか?
鶴房:太ったな、と(苦笑)。
川西:見た目がね(笑)。
鶴房:これはアカンな、と思いました(苦笑)。
川西:僕は表情とか。「普段こういう表情なんだ……なるほど」ってなりました(笑)。
Q:なるほど、とはいい意味ですか? 悪い意味ですか?
川西:どっちもです……(笑)。
Q:では成長したな、と思った点は?
鶴房:日本語が上手くなりました! あと、身体がどんどんゴツくなっています。オーディションから徐々に。
川西:(鶴房さんを見て)体がね、確かに。僕は、密着とか入っているときに、最初のころより、わりと自然な姿を見せれるようになったかな、と思いました。
Q:あらためてメンバーのことで気づいたことはありますか?
川西:木全翔也っていう子と、河野純喜くんが常に元気だなと感じました。やっぱり映画の中でも元気でした(笑)。
鶴房:そうですね。結構素になれないとか、カメラが回っているとあんまり素じゃないとかあると思うんです。まあ、本当の素は自分にしかわからないと思うんですけど。見ていると、結構みんな落ち着いていて、カメラに映っている時もリラックスして対応しているのかな、と感じました。
原動力、そして歌詞づくりの難しさ
Q:お二人が歌やダンス、パフォーマンスをしたいと思う原動力はどこからきていますか?
川西:僕はあまりなにも考えていないかもしれません。ただ、好きなんだなと。
鶴房:僕もそうですね。好きだなぁって。やっていて気持ちよくなっている、と感じます。
Q:お二人はラップの歌詞を書くことがあると思いますが、楽しさ、難しさはいまどう感じていますか?
鶴房:やっぱり難しいです。先に音から始まって歌詞をつくるのか、歌詞から始まって音をつくるのか。歌詞で言いたいことを言おうとすると語呂がよくなかったり。なので、どれだけ面白くできるのか、単刀直入に「愛してる」と言うより、ひね曲がった言い方にしたいな、とか。そういうのを入れるのが難しいなというのはあります。
川西:僕はめちゃくちゃ考えているとあまりいい歌詞が出てこなくて、急にふと思いつくのが良かったり、ということが多いので……。難しい、と思えば思うほどあまり歌詞が出てこないという感じです。たまに浮かぶ言葉がいい感じだったりします。
Q:鶴房さんはドラマでもラップを披露していますね?
鶴房:一回歌詞を書いて、と言われて書いたんですが、ほぼ却下されました(苦笑)。僕が書いた歌詞が、めっちゃメロディーっぽくなってしまって。監督とお話しして、できるだけ監督の意に沿うようにしました。
相手をいい気持ちにさせるような人になりたい
Q:デビューから約2年経ちましたが、お二人が考える“プロ”とは?
鶴房:僕たちはまだペーペーですけど……プロの基準がどこかわかりませんが、パフォーマンスを見て「すごいな!」と思う人がすごい人だなと思います。
川西:結果と……プロセス。
鶴房:(突然大きな声で)プロセス!
川西:(笑)。結果を出して、過程でもちゃんと努力して、できてる人ですかね。
Q:一緒に仕事をして、すごいなと感じた人はいますか?
川西:今は違うところに行っちゃったんですけど、スタッフさんです。すごく仕事に一生懸命で、腰も低くて礼儀正しくて。一緒に仕事させていただいて、自分がいい気持ち、幸せな気持ちになれたので、そんなふうに相手をいい気持ちにさせるような人になりたいな、って思います。
鶴房:メンバーでもいいですか? 誰か、ということでもないんですけど、例えば、スタッフさんとかJAM(編集部注:JO1ファンの呼称)にすごく優しく対応するのは当たり前じゃないですか。なんて言うんだろう、例えば、コンビニの店員さんとかに、ちゃんと対応する人はホンマに優しい、すごい人だなって思いました。
Q:そういった姿を目撃したことが?
鶴房:あった気がするな、と。誰とかはないですけど、ホンマに根がすごく優しいだろうなって。
川西:(頷きながら)あるかもしれない。
支えになったこと
Q:これまでコロナ禍でファンとの交流も限られる中でどんなことが支えになっていますか?
川西:僕は、ファンの方はもちろんそうですけど、スタッフの方やメンバーが支えてくれたし、いなかったらちょっとしんどかっただろうなと。
鶴房:JAMにもすごく助けられたんですけど、スタッフもメンバーもみんな目標があったので、その目標があったから良かったなと思います。
Q:仕事の幅が広がり、見えてきた課題・目標は?
鶴房:変わらずトップです。あと個人的に、みんなも思ってると思うんですけど、やっぱりライブでみんなの地元に行きたいです。
川西:僕は、いろんな仕事をいただいて、いろんなチャンスとかが転がっている中で、存在感をもっと出していけるように頑張っていきたいです。グループとしても。
【取材後記】
その場にいるだけで華やかな空気をまとう2人。撮影では、モニターを見て「ジョニー・デップや!」(川西)、「ザック・エフロンやん」(鶴房)とお互いを褒め合い、その天真爛漫な様子は自然と周りを笑顔に。取材では、自由にボケる鶴房を川西が笑顔で優しく受け止める一方、質問に対して真剣にゆっくりと言葉を紡ぐ川西の様子を見守り、時には「僕が先に」と答える鶴房の様子が印象的だった。
編集部:梅山富美子 写真:上野裕二
映画『JO1 THE MOVIE『未完成』-Go to the TOP-』は3月11日公開