伝説の殺人鬼目線ドラマ、復活!新「デクスター」も衝撃
提供:Hulu
昼間は有能な鑑識官、夜は連続殺人犯として生きる男のスリリングな二重生活を描いた伝説のドラマシリーズの正当続編が「デクスター:ニュー・ブラッド」として復活しHuluで独占配信中だ! 謎を残して終了した前シリーズから8年。多くの視聴者を魅了した、シリアルキラー目線の異色ドラマ「デクスター」の魅力と、新シリーズの見どころに迫ります。
悪を殺す連続殺人鬼デクスターとは?
法で裁けなかった凶悪犯罪者に狙いを絞ったシリアルキラー、デクスター・モーガン(マイケル・C・ホール)の奇妙な日常とユニークな人間模様を描き、シーズン8まで継続された「デクスター」。マイアミ警察殺人課の鑑識で働くデクスターは、優秀な血液分析官で、血痕から殺害を見ていたかのように犯行を言い当てる洞察力は、上司からも一目置かれている。常に冷静で人当たり良好。毎朝職場でドーナツを配るルーティンも欠かさない理想の同僚だ。
しかしそれは、あくまで“良い人”のふり。人懐っこい笑顔の下には、シリアルキラーの素顔が隠されている。幼いころ、抑えきれない殺人衝動に苦しんだ彼は、警察官だった養父ハリーに凶悪犯相手に衝動を満たすように掟を教え込まれ、病でハリーが死んでからも、そのルールに従って殺人を犯しながら、義理の妹デボラの面倒をみて立派に育ててきた。
デクスターを支える殺人の掟
ハリー直伝の殺害方法は、デクスターにとって大切な“儀式”。ターゲットの首に鎮静剤を注射し、人目につかない場所で“手術台”にビニールラップで何重にも縛り付けると、頬を切って血液をコレクションする。心臓にナイフを突き立てて殺した犯罪者の死体は、バラバラにしてゴミ袋に収め、自家用ボート「人生のひとこま号」で海に運び遺棄される。
デクスターが標的の悪人を眠らせた瞬間に感じるカタルシスは、視聴者の倫理観を混乱させ、正義の絶対性を危うくする。しかし、一方でマイアミの気候のように明るいユーモアと、涙を誘う家族の物語こそ本作の持ち味だ。偽りの人生を守るために、余裕の笑みの下で四苦八苦するデクスターはやがて、恋人のリタと結婚し、息子のハリソンが誕生する。シリアルキラーと新米パパの二重生活に疲れ切り、いままで完璧であったデクスターがついつい証拠を残してしまう人間くさい姿には共感してしまうこと必至だ。殺人鬼なのに、思わず「バレないで!」と願ってしまう、アブない魅力に満ちている。
ちなみに、デクスターが出会う凶悪犯には、冷凍車で被害者の血を抜きバラバラにする“冷凍車キラー”、全米各地で3パターンの殺人を一定のサイクルで繰り返す“トリニティ・キラー”、神の命令に従って人を殺す“ドゥームズ・デイ・キラー”、犠牲者から脳の一部を切り取る“脳外科医”など、個性的なシリアルキラーがたくさん。冷凍車キラーはデクスターの生き別れの兄・ルディであったり、トリニティ・キラーはデクスターと同じ家族持ちの連続殺人鬼だったりと、それぞれがデクスターの人生に影響を与えていく。
二重生活にバランスを崩し、徐々にハリーの掟を破っていったデクスターは、トリニティ・キラーに最愛の妻リタを殺され、守りたかった大切な家族まで失うことに。やがてハンナという女性と惹かれ合い、ハリソンと共に異国で新しい人生を始めようと計画するが、その矢先に唯一の理解者であった妹のデボラまで失ってしまう。自分と一緒だと家族が不幸になる。全てを捨てる決意をしたデクスターは、デボラの遺体を海に沈め、「人生のひとこま号」でハリケーンに向かい姿を消した。
10年ぶりの殺人で幕開け!
デクスターがこつ然と姿を消してから10年。「デクスター:ニュー・ブラッド」は、雪の降るニューヨーク州北部の田舎町アイアン・レイクで幕を開ける。警察署長の恋人を持ち、ハンター向けの小さな銃砲店で働くデクスター。ジム・リンジーと偽名を名乗っているが、同僚に毎朝ドーナツを配る姿は彼そのもので、復活を実感させる心憎い演出にニヤリとする。
街の住人たちからも好かれ、この10年、一度も殺人を犯していない。ようやく穏やかな生活を手にしたデクスターだが、どんな場所にも秩序を乱す人間はいるもの。常夏のマイアミとは正反対の凍てつく雪景色が、これから彼を待つトラブルを予兆しているかのようで、期待が高まる。
もちろん、そう簡単に衝動から逃れられるわけもなく、デクスターは、町で幅を利かせる若者を手にかけてしまう。衝動的な犯行には“ハリーの掟”もほとんど役に立たない。死体はいつものようにバラバラにしたが、アイアン・レイクには遺棄する海もない。さらに、殺した若者は町の有力者の息子! 町をあげた捜索をかいくぐりながら、死体処理に右往左往するデクスターは、どこかコミカルで、いつのまにか応援してしまう。全編に漂うブラックユーモアは健在で、まさにシリーズの真骨頂といえる。そして、この新シリーズ一番の注目は10年前に別れたデクスターの息子のハリソンだ。
衝撃の再会!親子で殺人鬼に?
最初こそ拒絶していたが、やがて10年の時を埋めるかのようにハリソンを受け入れるデクスターに優しい父親の表情が見え隠れする。しかし、シリアルキラーの本性を息子にも隠しながら親子の絆の再生を目指す、デクスターの新たな二重生活は、前作以上にスリリングだ。父親が死んだと思っていたハリソンは、悲しみを乗り越え、かしこくてたくましく、誰からも好かれる立派な青年に成長していた。だが、完璧な好青年の顔は、かつてのデクスターそのもの。そんな彼が、血への衝動をのぞかせる不穏な一瞬には、サイコホラーのような不気味な雰囲気と緊張感が漂う。
リタが殺された時、赤ん坊だったハリソンは、母親の血の海のなかに座っていた。幼いころのデクスターも、兄と共に惨殺された母親の血を浴びていた。息子にも“闇の声”が聞こえてるんじゃないか? デクスターの懸念通りに、ハリソンも予想外のトラブルに巻き込まれていく。彼もデクスターのような衝動を抱えているのか。もしそうだったら、デクスターはハリーのように彼を教え導けるのか? はたまたハリソンは、そんなこととは無縁な思春期まっただなかのただの好青年なのか? シングルファーザーの受難を描く、かつて類をみない奇妙な親子ドラマも楽しめそうだ。
死んだはずのあの人も堂々出演?
マイアミにいたころ、デクスターの前には養父のハリーが幻影となって現れ、彼を見守っていた。しかし現在のデクスターの前には、彼が自らの手で命を絶った妹のデボラの幻影が見えている。兄が再び“闇の声”に導かれないように見守っているかのようだ。デボラ役は、前作からジェニファー・カーペンターが続投。舞台はマイアミから遠く離れたが、もしかしたら、ほかにも懐かしいメンバーの再結集があるかも?
殺しの儀式やバラバラ死体が詰まったゴミ袋も健在。さらにアイアン・レイクでは、警察が捜索しない家出人の女性が、こつ然と姿を消す事件が頻発していることも判明している。再び、デクスターとシリアルキラーの攻防が楽しめそうだ。
前作の要素はたっぷりに、今度こそデクスターの最後の物語が描かれることになりそうな新シリーズ「デクスター:ニュー・ブラッド」はHuluで独占配信中。前作「デクスター」シーズン1~8も全て見放題配信されているので、デクスターの過去をおさらいしてから新シリーズを楽しむのもオススメだ。(編集部・入倉功一)
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