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予想外の出来事がいくつも…ラストも驚きの展開

今週のウォーキング・デッド

 前話では、あのキャラクターの復帰でうれしいサプライズを体験させてくれた「ウォーキング・デッド」。第14話となる今回も、サプライズが続々! あの人物の意外な一面も見えてくる。(平沢薫)

※ご注意 この記事は「ウォーキング・デッド」シーズン11についてのネタバレが含まれる内容となります。視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

今週のウォーキング・デッド~シーズン11第14話

 今回は、2つの出来事が同時進行、その中でさまざまなサプライズが起きる。出来事の1つは、前話で始まった、共同住宅でのマギー(ローレン・コーハン)やアーロン(ロス・マーカンド)たちと、コモンウェルスの兵士たちの戦闘の続き。そしてもう1つは、兵士のダリル(ノーマン・リーダス)とロジータ(クリスチャン・セラトス)が、先輩兵士に命じられて行う、ある任務だ。

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マギー
共同住宅でコモンウェルスの兵士と戦闘するマギーたち。「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 サプライズの中で一番の衝撃は、ラストシーンのリア(リン・コリンズ)の再登場。副知事ホーンズビー(ジョシュ・ハミルトン)は、運搬中のコモンウェルスの武器を盗んだのは共同住宅の住民たちだと思っていたが、なんとリアの仕業だった。

ダリル
兵士のダリルはある怪しい任務を与えられ……。「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 リアが去ったのは、このシーズン第9話。彼女が率いる収穫者たちはマギーたちとの戦いに敗れ、彼女が仲間2人と共に去ろうとしたところ、その2人をマギーが射殺し、リアは1人で逃げた。彼女がマギーへの復讐を誓っていてもおかしくない。武器を手に入れたのは、そのためなのか。しかしリアが復讐を実行するなら、かつて恋人だったダリルと、もう一度、対決することになるのではないだろうか。

ニーガン
意外な登場をするニーガン。「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 そして、もう1つのサプライズは、ニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)の現状。彼は第9話でコミュニティーを去ったが、その後、この共同住宅でアニー(メディナ・センゴア)と暮らしていて、彼女は現在妊娠12週間。ニーガンが幸福なのはめでたいが、この妊娠がまた何かの事件の原因になりそうな?

セバスチャン
知事の息子セバスチャンの悪行になぜ振り回されれるのか?「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 また、3つ目のサプライズは、コモンウェルス軍のリーダー、マーサー(マイケル・ジェームズ・ショウ)が、冷酷な一面を持っていること。知事の息子セバスチャン(テオ・ラップ・オルソン)の命令に従った兵士2人が、マーサーに「俺たちは、あんたの指示には従わない」と言うと、何も言わずに、即、射殺する。この行動の唐突さが、サプライズ。彼は、第10話ではパーティー会場に入りたがるプリンセス(パオラ・ラサロ)を同伴者にしたし、今回もダリルたちの救援に協力したし、いい人な面もあるのだが、やはり危険な側面も持っている

ホーンズビー
副知事ホーンズビーの行動も怪しい……。「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 そして、サプライズではなく、“やっぱり”だったのが、知事の息子セバスチャンの悪行を、マーサーも、副知事ホーンズビーも知っていて、黙認していることだ。マーサーは、セバスチャンの行動を問題視しているものの「彼に歯向かっても勝てない」と断言する。ホーンズビーもまた、選択を誤った人々やルールに従わなかった人々のことを、セバスチャンの悪行に従事させられても当たり前だと考えている。

ロジータ
兵士としてセバスチャンの命令にダリルと共に従うロジータ。「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 こうしたコモンウェルスの状況を表しているのが、この第14話のエピソード・タイトル「ザ・ロットン・コア」(原題はThe Rotten Core、直訳すると“腐った芯”)だろう。しかし、巨大な集団が抱えるこのような腐敗に、マギーやダリルはどうやったら立ち向かうことができるのか。彼らのこれからの行動が気になって仕方がない。

ハーシェル
ニーガンの過去の行いを知るマギーの息子ハーシェルの心中は。「ウォーキング・デッド」シーズン11より -(C)2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.

 一方、感動的なのが、ニーガンとまだ幼いマギーの息子ハーシェル(キエン・マイケル・スピラー)のやりとり。ハーシェルは、ニーガンが父の敵だと知って銃口を向けるが、銃撃音が他の人々を危険にさらすと指摘されると、銃を下ろす。この自制心。また、ニーガンはハーシェルの前にかがんで目の位置を同じにして、数年経ったら対決すると約束する。その真摯(しんし)さ。ハーシェルは、母マギーからニーガンが何を言ったのかと問われるが、答えない。それは、これが彼とニーガンの問題だと考えているからだろう。

 サプライズが続々の怒涛のストーリー展開の中にも、こうした心を揺さぶるシーンがあるところが「ウォーキング・デッド」。また、次回が楽しみになる。

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