ついにPart2最終話!マギーとニーガンの関係に大きな変化が
今週のウォーキング・デッド
最終シーズンとなるシーズン11のPart2は、今回が最終話。いよいよこのシリーズ最後のクライマックスに向けて、 “大きな陰謀”と“大きな計画”が動き始める! (平沢薫)
※ご注意 この記事は「ウォーキング・デッド」シーズン11についてのネタバレが含まれる内容となります。視聴後にお読みいただくことをおすすめします。
今週のウォーキング・デッド~シーズン11第16話「神の御業」
前話のラストでサプライズ登場した元“収穫者”リア(リン・コリンズ)。彼女に、コモンウェルスの副知事ホーンズビー(ジョシュ・ハミルトン)が依頼した仕事とは、ファンの予想通り、やっぱりあの人物を倒すことだった。
ホーンズビーが「君は家族の仇を討ち、わたしは仕事の障害を排除できる」と抹殺を依頼する標的は、やっぱりマギー(ローレン・コーハン)。今回はまず、このマギーとリアの死闘が見どころだ。この戦いは短期決戦で今話中に決着がつくが、その代わり、内容は濃く凝縮されている。夜の森での銃撃戦、日中の室内での肉弾戦と、2つのタイプの戦いが描かれる。しかもその中に、両者のいい表情が映し出される。マギーにもリアにも、いい顔をしている美しいと感じさせる瞬間があるのだ。監督は、シリーズ初参加となるオーストラリア出身の女流監督カトリオナ・マッケンジー。ドラマ「スーパーナチュラル」「リバーデイル」などを手がけるベテランだ。
今話のもう1つの見どころは、2つの大きな戦いが動き出すこと。1つはマギー対ホーンズビーの戦い。もう1つは、コニー(ローレン・リドロフ)たち対パメラ・ミルトン知事(ライラ・ロビンズ)の戦い。どちらも、これまで少しずつ描かれてきたが、今話で遂に具体的に動き出す。この2つの戦いが第17話以降のメインストーリーになるだろう。
まず、マギー対ホーンズビー戦では、マギー抹殺に失敗したことを知ったホーンズビーが「全部もらうぞ」と発言。アレクサンドリアとヒルトップ、オーシャンサイドに兵たちを送り込んでコモンウェルスの旗を掲げ、住民たちを捕らえる。これはもう侵略行為だろう。マギーは「わたしがホーンズビーと始めたこの戦いは、わたしが終わらせる」と言うが、それはどのような戦いになるのだろうか。
一方、コニーたち対パメラ・ミルトン知事の戦いにも進展あり。コニーが入手した人名リストを手がかりに知事の腐敗を暴く調査に、知事の助手マックス(マーゴット・ビンガム)が協力することになる。さらに一歩前進、コニーは知事の息子による強奪事件についての記事「パメラ・ミルトンのウソ」を書き、それを知事が発見して激怒する。ミルトン知事はこの事態にどう対応するのか、そしてコニーたちはどう立ち向かうのか。
そんな大きな動きの中で、マギーとニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)の歩み寄りが描かれたことにも注目したい。戦いを前にしたマギーは愛する息子をニーガンに預け、彼に向かって「わたしは信用し始めている」と明言する。「共同住宅で息子を救ってくれた。今後何があっても、今まで何があろうと、それは忘れない」というマギーの言葉は、今後の2人の関係を大きく変えていくのに違いない。
これらのドラマの行方も気になるが、それ以外にもまだ解かれていない謎がある。コニーに人名リストを渡したのは誰なのか? 第10話のラストにレジスタンス組織の隠れ家らしい部屋が登場したが、この組織は存在するのか? そして、人口5万人の大集団コモンウェルスの社会制度や人々の意識を、短期間で変化させることは可能なのだろうか。
と、気になることが山積みだが、この最終シーズンに残された話数は、あと8話しかない。はたして8話ですべてのドラマが描かれるのか。そして、シーズンの最後にはどんな光景が待っているのか。次の配信開始は2022年秋ごろとの噂。まずは、配信開始日決定のニュースを待とう。