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『ジュラシック・パーク』グラント、エリー、マルコムの歩み 最新作で29年ぶり再集結

左から順に『ジュラシック・パーク』でのサトラー博士、グラント博士、マルコム博士 - Murray Close / Getty Images

 スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める『ジュラシック・ワールド』シリーズの第3弾『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(7月29日全国公開)。恐竜たちが世界へと解き放たれ、物語が新たな局面を迎える同作では、『ジュラシック・パーク』(1993)で大活躍したアラン・グラント(サム・ニール)、エリー・サトラー(ローラ・ダーン)、イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)が、約29年ぶりに三人揃って再集結する。シリーズの礎を築いたといっても過言ではないレジェンドたちの再登場に備えて、彼らのこれまでの活躍を紹介する。(文・構成:zash)

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恐竜をこよなく愛する古生物学者 アラン・グラント

『ジュラシック・パーク III』にも登場したグラント博士 - Murray Close / Getty Images

 恐竜たちが闊歩する史上最高のテーマパーク「ジュラシック・パーク」の生みの親であるジョン・ハモンドに招待され、パークへと足を踏み入れたアラン・グラント。主にモンタナで発掘作業を行っている、誰もが認める恐竜の専門家だ。

 パークの存在に懐疑的な態度を示していたが、ひとたび蘇った恐竜たちの姿を見るや、興奮を抑えられなくなるほど、恐竜たちを愛している。同行した研究助手のエリー・サトラーや数学者のイアン・マルコムらと共に、イスラ・ヌブラル島での大事件に巻き込まれるも、命辛々生還を果たした。

 イスラ・ヌブラル島の悪夢から数年後。『ジュラシック・パーク III』(2001)では、サイトBと呼ばれるイスラ・ソルナ島で少年が行方不明となり、その父親から捜索のガイドを頼まれる形で、再び恐竜たちが生息する島へと足を踏み入れる。そこでは高い知能を持つヴェロキラプトルや最大の肉食恐竜スピノサウルスらが生息しており、グラントに猛然と襲い掛かってくる。しかしグラントは行方不明になっていた少年を見事に見つけ出し、生還を果たすのだった。『ジュラシック・パーク』では典型的な子供嫌いの学者として登場したが、ジョン・ハモンドの孫らと接することで克服し、『ジュラシック・パーク III』ではエリーの息子から恐竜男として慕われている。

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タフさと優しさを兼ね備えた古植物学者 エリー・サトラー

ローラ・ダーンふんするエリー・サトラー - Murray Close / Getty Images

 恋人であり研究助手も務めるアラン・グラントに同行する形で、「ジュラシック・パーク」へとやって来たエリー・サトラーは、グラントと同じくパークの危険性を唱える。

 パーク内で病気のトリケラトプスを見つけた際には、自らの手をトリケラトプスのフンに突っ込み、原因を探るなど優しい性格の持ち主。同時に、たった一人でパーク内の電源を復旧させるために足に怪我を負いながらヴェロキラプトルからの壮絶な逃走劇を見せたり、T-レックスに襲われながらも無事に生還するなど勇敢な一面も併せ持つ。

 「ジュラシック・パーク」の危険性を涙ながらに訴える場面は、名シーンの一つとして数えられている。『ジュラシック・パーク III』ではグラントとすでに破局していることが明かされ、結婚相手との間に2人の幼い息子を持つ母親となっている。

皮肉屋のカオス理論専門家 イアン・マルコム

前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』でカムバックしたマルコム博士 - Murray Close / Getty Images

 グラントやエリーと共に、「ジュラシック・パーク」の安全性を確認するために招待を受けた数学者イアン・マルコム。蘇った恐竜たちを目の当たりにした際には驚きを隠せずにいたが、常に皮肉めいた強い否定的意見を唱え続け、ハモンドらを辟易させた。パークが非常事態に陥り、T-レックスが脱走した際には、ハモンドの孫を救うため囮(おとり)になるなど勇敢な一面も併せ持つ。

 イスラ・ヌブラル島での事件後が描かれる『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)では、イスラ・ソルナ島で再び恐竜たちと遭遇することになる。黙ってついてきてしまった娘のケリーと共に幾度となく窮地に追い込まれるが、何とか生還。しかし安堵も束の間、今度は本土にT-レックスが上陸する事件が発生。後にサンディエゴ事件と語り継がれるこの難局をも、サラ・ハーディング(ジョン・ハモンドの指示でサイトBへ向かった古生物学者)と協力して切り抜ける強運ぶりを発揮した。

 時が経ち、恐竜に関する著書を発表していたマルコムは、連邦議事堂の議会に参加。ハイブリッド種インドミナス・レックスによる「ジュラシック・ワールド」の惨劇で取り残された恐竜たちの救出の是非を問う会議で、自然に委ねるべきだとの見解を示した。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)における「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」の言葉には、彼の皮肉屋っぷりが大いに現れている。

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レジェンドたちの活躍は?どうなる『ジュラシック・ワールド』最新作

 1993年に始まった『ジュラシック・パーク』シリーズの集大成となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムのレジェンド三人が当時のキャラクターを再演する。

 すでに公開されている予告編では、解き放たれた恐竜たちへの警鐘を説くマルコム、久しぶりの再会と思しきグラントとエリーが、事態の収束へ向けて動き始める姿が描写されている。さらには、オリジナルキャストとクリス・プラットブライス・ダラス・ハワードら新シリーズのキャストが一堂に会し、何やら不穏な空気に包まれている場面も見受けられる。まさに『ジュラシック・パーク』シリーズの集大成と呼ぶに相応しい展開が待ち受けていそうだが、一体どんな作品に仕上がるのだろうか? グラント、エリー、マルコムの活躍から目が離せない。

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