ヤング・アベンジャーズ結成に期待!新世代のMCUヒーローたち
今週のクローズアップ
フェーズ4に突入したマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、新世代ヒーローが続々と登場しており、若き才能が集まる新たなヒーローチームヤング・アベンジャーズの結成が現実味を帯びてきました。今回は、今後のMCUで活躍が期待されるフレッシュなヒーローたちを紹介します。(編集部・倉本拓弥)
※本記事はすでに公開&配信されているMCU作品のネタバレを一部含みます
ミズ・マーベル/カマラ・カーン(演:イマン・ヴェラーニ)
今月8日よりディズニープラスで配信がスタートしたばかりのドラマ「ミズ・マーベル」で初登場したカマラ・カーン/ミズ・マーベル。アベンジャーズが大好きで、キャプテン・マーベルに憧れる女子高校生が、スーパーパワーを手にしたことをきっかけにヒーローの仲間入りを果たします。現在19歳のイマン・ヴェラーニは本作で俳優デビューする新人で、マーベル・スタジオの製作陣も「カマラそのものだ」と満場一致で選んだほどのポテンシャルを持っています。ミズ・マーベルは映画『マーベルズ(原題) / The Marvels』(2023年7月28日全米公開)への登場も発表されており、憧れのキャプテン・マーベルとの共演が実現します。
アメリカ・チャベス(演:ソーチー・ゴメス)
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の重要人物として登場したアメリカ・チャベスは、恐怖を抱いた時にマルチバースを移動できる力を発揮する少女。ドクター・ストレンジやウォンに助けを求め、共にマルチバースの脅威に立ち向かいました。愛嬌のあるチャベスを演じたソーチー・ゴメスは現在16歳で、エネルギッシュな演技と眩しい笑顔で、日本でも多くのファンを獲得しています。また、自身のTikTokでは映画のメイキング映像や共演者とのダンス動画を投稿しており、ティーンらしい可愛らしさも彼女の魅力の一つです。
ケイト・ビショップ(演:ヘイリー・スタインフェルド)
ドラマ「ホークアイ」で活躍した若き弓の名手。『アベンジャーズ』で描かれたニューヨーク決戦で、異星人チタウリと戦うクリント・バートン/ホークアイの姿を目撃したことをきっかけに戦闘技術を磨くようになり、ある事件を機に憧れのクリントとバディを組み、ヒーローのノウハウを学んでいきます。歌手としても大人気のヘイリー・スタインフェルドは、『トゥルー・グリット』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたほか、『トランスフォーマー』のスピンオフ映画『バンブルビー』で主演を務めるなど、俳優活動も絶好調。「ホークアイ」の公式記者会見では、ヤング・アベンジャーズ参加の可能性について「作品は配信されていませんが、その日を楽しみにしています」とコメントしています。
ビリー&トミー・マキシモフ(演:ジュリアン・ヒリアード、ジェット・クライン)
ドラマ「ワンダヴィジョン」に登場した、ワンダ・マキシモフとヴィジョンの双子の子供ビリー&トミー。ワンダの妊娠からわずか2日で誕生した二人は、驚異的な速さで成長し、ワンダと同様に特殊能力が使えるようになります。コミックでは、ビリーがウィッカン、トミーがスピードというスーパーヒーローとしてヤング・アベンジャーズで活躍しており、「ワンダヴィジョン」でも二人がハロウィンでウィッカン&スピードの仮装をしていました。子役のジュリアン・ヒリアードとジェット・クラインは、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にも出演。マルチバースが本格化したMCUでは、別ユニバースでウィッカンとスピードを名乗るビリー&トミーとして登場する可能性も考えられます。
キッド・ロキ(演:ジャック・ヴィール)
ドラマ「ロキ」で虚無の世界に飛ばされたロキが出会った自身の変異体。キッド・ロキは、もともと存在していた宇宙で義兄ソーを殺してしまった極悪非道な存在ですが、原作コミックではロキがキッド・ロキに転生した後、ヤング・アベンジャーズに参加しており、MCUでもヒーローとして再登場が期待されます。今月12日に15歳の誕生日を迎えたキッド・ロキ役のジャック・ヴィールは、Netflixドラマ「このサイテーな世界の終わり」などに出演する注目株で、ヤング・アベンジャーズ参加の可能性については「そのような素晴らしいことに挑戦したいと思いますが、マーベルから『ヤング・アベンジャーズ』については何も聞いていません」と2021年にComicBookMovie.comのインタビューで回答しています。
ホアキン・トレス(演:ダニー・ラミレス)
ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で登場したホアキン・トレスは、ファルコンことサム・ウィルソンと共に任務を遂行した若手の米軍兵士。劇中では、サムから自分のスーツを預かってほしいと、ファルコンの翼など装備一式を受け取ります。サムはドラマ終盤で新キャプテン・アメリカに就任しており、コミックの通りであれば、ホアキンはサムの後任としてファルコンを名乗り、ヤング・アベンジャーズとして活動します。ホアキン役のダニー・ラミレスは、マーベルドラマ「The Gifted ザ・ギフテッド」にゲスト出演したほか、公開中の映画『トップガン マーヴェリック』では新世代パイロットの一人・ファンボーイを演じています。
キャシー・ラング(演:キャスリン・ニュートン)
『アントマン』シリーズ第3作『アントマン・アンド・ザ・ワスプ:クワントゥマニア(原題) / Ant-Man and The Wasp: Quantumania』(2023年2月17日全米公開)に登場するキャシー・ラングは、主人公スコット・ラング/アントマンの愛娘。前2作では幼かったキャシーは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にすっかり大人に成長した姿で登場しており、『アントマン』第3弾では役者も子役のアビー・ライダー・フォートソンから、『名探偵ピカチュウ』のヒロインで知られるキャスリン・ニュートンに変更となります。原作コミックでは、キャシーがアントマンと同様の能力を駆使するスーパーヒーロースタチュアとして活動しており、コミック同様にヤング・アベンジャーズへの加入が期待されます。
MCUフェーズ4では他にも、女性版ハルクことシー・ハルク(タチアナ・マズラニー)や、2代目アイアンマンとして注目のアイアンハート(ドミニク・ソーン)など、新世代ヒーローが続々と登場予定です。ヤング・アベンジャーズ結成は正式発表されていませんが、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、今後10年のMCUについて話し合っていると先日ラスベガスで行われたシネマコン(映画興行主向けのコンベンション)で明言しており、新旧キャラクターとマルチバースを利用した新たなストーリー展開を予告しています。今は個々で力をつけている彼らが同じチームで協力し合う姿を観る日は、そう遠くないのかもしれません。