インフルエンサーの仮面ライダーヒロイン誕生:星乃夢奈
シネマトゥデイ特撮部
星乃夢奈「仮面ライダーギーツ」(放送中)
特撮作品に出演する魅力あふれるキャストを紹介する新連載「シネマトゥディ特撮部」。第1回は、令和仮面ライダーシリーズ第4弾「仮面ライダーギーツ」のヒロイン、鞍馬祢音(くらま・ねおん)/仮面ライダーナーゴ役の星乃夢奈(ほしの・ゆな)さんを徹底解剖しました。
【PROFILE プロフィール】
生年月日:2004年11月7日
出身地:北海道
身長:153cm
血液型:B型
趣味・特技:ピアノ
芸歴:小学6年生のとき、兄であるYouTuber「怪盗ピンキー」の動画に出演し、人気を博す。2017年、自身のYouTubeチャンネル「ゆなちゃんねる」を開設、雑誌「Popteen」のモデルとしても活動を始めた。ABEMA「彼とオオカミちゃんには騙されない」「ANIMALS‐アニマルズ‐」などに出演。今年6月、芸名を「ゆな」から現在の「星乃夢奈」に変更した。
【INTERVIEW 作品について】
Q:出演が決まった現在の心境は? また、周囲からの反応は?
歴史ある作品なので、携われることが奇跡だと思っていますし、選んでいただいたからには結果を出せるように頑張りたいと思っています。オーディションに受かったとき、お母さんに最初に報告したら泣くほど喜んでくれて、お兄ちゃんたちは「夢奈が変身するライダーのベルトが出たら買うね!」と言ってくれました。
Q:「仮面ライダー」シリーズはご覧になっていましたか?
日曜の朝にいつも観ていました。家には、お兄ちゃんたちが集めた変身ベルトやフィギュアがたくさん置いてあります。一番覚えているのは「仮面ライダーカブト」(2006~2007)。お兄ちゃんがずっと変身ポーズを真似していました(笑)。
Q:ご自身が演じる鞍馬祢音はどんな人物ですか?
お金持ちの家で大事に育てられたセレブで、自由になりたい願望があって「家出したい、一般人になりたい」と配信するインフルエンサーです。お嬢さまだから戦いは避けてきていますが、一度やると決めたことはとことんやる気持ちが強い、まっすぐな子だと思います。わたしも、どんな壁にぶち当たっても目標に到達するまで諦めない負けず嫌いなので、そこは似ています。ただ、わたしは末っ子で甘えて育ってきたので、一人っ子の祢音ちゃんの気持ちを理解するのには時間がかかったかなと思います。しかも、祢音ちゃんみたいなお嬢さまは、自分の周りにはいませんから(笑)。
Q:仮面ライダーナーゴはどんなライダーですか?
ナーゴは、変身ポーズが可愛らしくて、変身後もセレブっぽくゴールドが入った猫で、それも可愛くて好きです。耳のところはヘッドホンのようなデザインになっているのですが、それが今後どう関わってくるのか、ナーゴがこれからどう変わっていくのか、わたし自身もまだ知らないので、楽しみにしています。
Q:仮面ライダーに変身した感想は?
「ついに変身しちゃった!」と感動しました。台本で変身することはわかっていましたが、ベルトをつけたことで実感が湧きました。
Q:特撮作品ならではの撮影で苦労したことは?
そこにないものを見て驚く表情を作るなど、想像力が試されるお芝居です。「大きい敵がいます」と言われても具体的に大きさがわからないですし、「ここからビームが来ます」というのも想像しがたいんですが、撮影を重ねる中で、少しずつ掴めてきているかな。まだまだお芝居は未熟ですけど、これから成長したいと思っています。
Q:アクションシーンはありますか?
まだ逃げたり怯えたりするシーンがメインで、戦うシーンはないです。祢音ちゃんは普段、そこまで好戦的な感じでもないので。実はわたし、運動神経は平均よりも少し下なんです。小6からYouTuberだったので、身体を動かすこともあまりなく、部活にも入っていませんでした。わたしの走る姿を見た監督さんたちから「走り方、変だね」と言われたくらい運動音痴です……。「変ならとことん変にする?」「でもそれだとキャラクター的に違うよな」って話も出て、「ごめんなさい、頑張ります」としか言えませんでした。
Q:劇中に登場する生き残りゲーム「デザイアグランプリ」の勝者は、デザイアカードに書いた願いを叶えることができます。星乃さんご自身が参加したとしたら、どんなことを願いますか?
「家族が人生に困らないくらいのお金がほしい」ですね。がんばって兄妹3人を育ててくれたお母さんに立派なお家や車を買ってあげて、楽にしてあげたい。セレブな祢音ちゃんがうらやましいです(笑)。
【PRIVATE 素顔に迫る一問一答】
Q:ご自身の長所と短所は?
長所は常に明るくてポジティブなところ。あとは「裏表がないね」とよく言われますが、それは裏も表に出る性格だからです(笑)。短所は、顔や態度に気持ちが出やすくて、すぐ見抜かれちゃうところかな。
Q:チャームポイントはどこですか?
笑顔です。YouTuberとしての活動の中でも、「夢奈ちゃんの笑顔を見たら、自分も笑顔になれる」とコメントをいただくことが多いので。ただ、口角が上がりやすい口らしく、必死なお芝居や疲れた表情をしても笑って見えてしまって、そこは苦戦しています。
Q:好きな映画やドラマは?
映画『君の膵臓をたべたい』がすごく好きで、定期的に観返しています。主演の浜辺美波さんがいまのわたしと同じくらいの年齢で撮影していたので、監督が浜辺さんのお芝居について語っているインタビューなどを興味深く拝見しました。ほかの作品でも、監督のお話を聞いたり読んだりするのが好きです。
Q:美容のためにしていることは?
イベントなどでみなさんに直接お会いする日の前には、筋トレやダイエットをしています。ご飯を食べることがすごく好きなので、どんどん食べちゃうんですけどね……(笑)。
Q:役者になりたいと思ったきっかけは?
親がすごくテレビドラマを観る人で、幼稚園くらいの頃からわたしも一緒に観ていました。セリフを覚えてみんなの前で披露していたらしいので、きっとその頃から、人前に出ることが好きだったんだと思います。子役のオーディションに受かったこともあったのですが、家庭の事情で行けなくて、心残りもありました。そんなとき、小6でお兄ちゃんのYouTubeに出演したことをきっかけにスカウトしていただいて、自分のチャンネルを始めて、モデルのお仕事もやらせていただきました。インフルエンサーとして活動していく中で、改めて「いま、やりたいことは?」と聞かれたとき、「やっぱりお芝居がしたいです」と事務所にお願いしました。
Q:役者の面白さは?
自分じゃない誰かになるという体験は、ほかではできないと思います。たとえ夢奈として嫌なことがあっても、お芝居をしていると忘れられる。違う人になる感覚はすごく楽しいです。でも、YouTubeはファンの方との距離が近くて、別の楽しみがあるので、引き続きやっていきたいです。この先も、いろいろな挑戦をしたいと思っています。
(取材・文:早川あゆみ 写真:高野広美)
【TV INFO インフォメーション】
「仮面ライダーギーツ」
「仮面ライダーゼロワン」から始まった令和仮面ライダーシリーズ第4弾。謎の敵・ジャマトの脅威から街の平和を守るゲーム「デザイアグランプリ」の参加者が仮面ライダーに変身し、理想の世界を叶える権利を手にするべく、生き残りをかけた戦いに挑む。監督は中澤祥次郎、杉原輝昭など。脚本は高橋悠也が執筆している。
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「仮面ライダーギーツ」はテレビ朝日系にて毎週午前9時~放送中