『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は『ハリー・ポッター0』!霜降り明星せいやが熱弁
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魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のブルーレイ&DVDがリリースされた。『ファンタビ』シリーズ第3弾にして、『ハリー・ポッター』シリーズとのリンクが今までになく強くなった本作は、往年のファンの胸をときめかせる要素が満載。ダンブルドアが大活躍するだけでなく、彼の知られざる秘密まで明かされるとあって、自身のYouTubeチャンネルでダンブルドアについて語り尽くしていた“ダンブルドア通”霜降り明星・せいやも大興奮だ。せいやが「『ハリー・ポッター』シリーズを観ている人は絶対観るべき!」と激推しする理由とは?(取材・文:市川遥 写真:TOWA)
若き日のダンブルドアは破天荒!
『ハリポタ』シリーズから時をさかのぼり、ハリーたちがホグワーツで使っていた教科書「幻の動物とその生息地」の著者である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描く『ファンタビ』シリーズ。第3弾となる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、マグル(魔法力を持たない普通の人間)を力で支配しようとするグリンデルバルドが勢力を拡大させた1930年代を舞台に、ニュート率いるデコボコチームがダンブルドアからの指令を受けて立ち上がる。これまでは一歩引いたところにいたダンブルドアも、グリンデルバルドとついに対決するという熱い展開が待ち受けている。
せいやは「『ハリー・ポッター』シリーズからずっとみんなが楽しみにしていたのは、やっぱりダンブルドアのアクションやったと思うんですよ! ダンブルドアは『ハリー・ポッター』シリーズ第5弾『不死鳥の騎士団』でもヴォルデモートとかなりがっつり魔法のやり合いをしているんですけど、今回はそれ以来です。しかも今回は“若き日”ですから、ダンブルドアのかなり機敏な動きや魔法が見られて、最高に満足できる映画でしたね」と声を弾ませる。
「これは僕の一考察なんですけど、ダンブルドアは“姿現し・姿くらまし”をベースにした戦い方が得意なんやろなと。姿現しは上級者じゃないと使えないっていうイメージがあるんです。それをあの近距離であれだけ俊敏にすごいスピードで使えるというのが、ダンブルドアの偉大さなんやろなっていう。あんな戦闘、今まで観たことないですよ!」
グリンデルバルドから対ダンブルドア戦の秘密兵器として起用された強大な魔法力を持つ青年クリーデンスですら、ダンブルドアの前では赤子の手をひねるようにのされてしまう。「あれもすごかったですね! 呪文を唱えるとかじゃなくて、よくわからんまま勝っているというね、もう強すぎて!(笑) 横綱すぎるんです。クリーデンスという、ダンブルドア一族の血を受け継いでいる人ですら、魔法にかかったことにすら気付けないほどの圧倒的な力の差。ダンブルドアは本当に偉大ですよ! 『これこれ! これが観たかってん!』ってなりましたもん。すごい爽快感でした」
本作にはダンブルドアの弟アバーフォースも重要なキャラクターとして登場。10代の頃、グリンデルバルドとの関係にのめり込んだダンブルドアは家族を顧みなくなり、その結果、不幸な事故で妹を亡くしている。この弟との関係によって、ダンブルドアの新たな一面を見ることもできたとせいやは言う。
「“兄弟あるある”じゃないですけど、あんなに偉大な魔法使いでも兄弟関係でギクシャクすんねや、みたいなところもリアルですよね。でもアバーフォースがダンブルドアに冷たい理由もわかる。そんだけダンブルドアが悲しませてきたんやな、と。ダンブルドアって意外と破天荒ですよね。『ハリー・ポッター』シリーズでは全部見通している、余裕のあるダンブルドアですけど、若い時は結構やんちゃ! アバーフォースの方が大人というか。兄さんはもうじっとしといてくれよ、ぐらいの(笑)。でもアバーフォースは、ダンブルドアにもちゃんと料理は作ってくれるんです……なんか汁物ばっかりでしたけどね。あれで腹いっぱいになんのかな? アバーフォースはちょっと汁物多めですね」
『ハリポタ』とココが同じでココが違う!
ホグワーツ城やホグズミードをはじめ、本作がそこかしこで『ハリポタ』シリーズとリンクするのもファンにはたまらない点だ。「ちょこちょこ『うわーあった! あった!』というのが出てくるんですよね。それがすごくいいんですよー! ぞわっとしましたもん。ホグワーツ城のシーンなんかは、映画館でもやっぱり沸いていました。『ハリー・ポッター』のあの『てんてーてんてんてん、てんてーん♪』っていうテーマ曲が流れたところでみんな『うおーーー……!』っていう(笑)。スニッチが飛んでて、『帰ってきたで!』みたいなね。あと、若い時のマクゴナガル先生! マクゴナガル先生ってわかる瞬間もいいですよね!」
その一方で、主人公であるシャイでおっちょこちょいな魔法動物学者のニュートの存在が、『ハリー・ポッター』とはまた違う魅力になっているとせいやは言う。「ニュートと魔法動物とのやり取りって、結構笑えるしかわいいんですよ。ニュートは大学の奥の方で生物を研究している天才みたいな感じで、ハリーとはまた違う。ハリーが体育会系だったらニュートは理系。ハリーってクィディッチで最年少シーカーになっていたり、意外とイケイケやったりするんです。でもニュートはすごい内向的で、その違いも面白い。イケイケな時のハリーには、『あれ?』ってなる時もあったんで。たまにね(笑)。ハリーのお父さん、ジェームズにも『……この人、イケイケすぎへんか?』みたいなところがあったから(笑)」
「脇役の存在も『ファンタビ』はすごくいい! 全員が全員、違う動きをしてくれるけど、最後は一つになるという、その感じが面白かったです」というせいやが特に推すのが、本作で本格登場となったイルヴァーモーニー魔法魔術学校の呪文学教授ユーラリー・ヒックスだ。「ユーラリー教授はやっぱり渋いっすねー。呪文学の教授だけあって、呪文の使い方がすごくうまいじゃないですか? ずーっと上級魔法をわからんようにやっている感じが、すごくいい」と絶賛する。
「今回、呪文がすごく多く出てくるんですけど、“無言呪文”っていって上級者は呪文を口に出さずにかけられるんですよ。『ハリー・ポッター』シリーズでも、マクゴナガル先生がスネイプ先生に対して無言呪文で攻めていたりしました。ダンブルドアはもちろんですけど、ユーラリー教授も基本、無言呪文。バチっと閃光食らった相手が失神するから、『あ、今の“ステューピファイ(失神の呪文)”やったんかな』と後から気付くという、それも面白いですよね! 『ファンタビ』は無言呪文が多いのも特徴と言えますね。誰も叫ばないから、ソーシャル的にもいい。マスクも要らないし。時代にも合ってんのかなと思います」
せいや、ジェイコブとクイニーの愛に涙…
ダンブルドアの命を受けたニュートが結成するのが、ユーラリー教授やマグルのパン屋ジェイコブらから成るデコボコチームだ。
「自分はなんかやっぱり、ジェイコブ目線で観てしまうんですよね。ニュートでもなくダンブルドアでもなく、ジェイコブの動きやったら自分もできそうやな、みたいな。だからジェイコブは結構、応援しちゃいます。(マグルだから)何にも出来へんけど、何かやりそうじゃないですか。それがいいんですよね!」
「芸人にもちょっと通じるところがあるというか。彼はそこにいるだけで面白いじゃないですか。『こいつ何か目ぇ離されへんな』みたいなね。ロケとかしても、ジェイコブは面白いと思うんですよ。芸人も、アイドルとかジャニーズの方とは違う動きをしないといけないんで、『こいつ何かしでかしそうやな!』みたいなジェイコブの空気は、見習わなあかんな、と思いました」
マグルとの結婚を禁じる魔法界の法により、前作で引き裂かれることになってしまったジェイコブと“人の心が読める”魔女のクイニー。ジェイコブを応援しているせいやだからこそ、本作で描かれる二人の恋の結末には涙がこぼれたという。「クイニーが“闇落ち”というか、ジェイコブのことを想ったり、いろいろ上手く行っていなかったりして反抗期みたいな感じになっちゃうんですけど、どんだけおかしなっても、ジェイコブは変わらず、真っすぐ、真っすぐに愛を伝えるという! あれがよかったですね! しかもクイニーって心を読めるから言わなくてもわかるのに、ジェイコブはあえて言うし、クイニーが疑わないというのは、ジェイコブはほんまに想ってんねやという。それがいいですよね!!」
「あんな大っきい男になりたいです。やっぱり、すごいですよあれ! あれはすごい! ジェイコブは、決してモテるタイプではないじゃないですか? でもあれができる人が、結局、一番幸せになれんちゃうかなって。ジェイコブみたいにはなかなかなれないですよ。一人の人をあんなに信用して愛情を注げるって、すごいなって思いますね。あれは泣いちゃいますね」
『ファンタビ』未見はもったいない!
『ハリー・ポッター』シリーズと地続きでありつつ、『ファンタビ』ならではの魅力にも満ちた本作。せいやは「『ハリー・ポッター』シリーズを観てんねやったら、『ファンタビ』を観てないのはめっちゃもったいないと思います。絶対観るべきですね! 『うわ、ココとココつながった!』とか『あ、そうやったんや!』とか感動できるんで!」と力説する。
「これから、さらにどんどんつながっていくと思うんですよ。だってグリンデルバルドは『ハリー・ポッターと死の秘宝』にも出ているじゃないですか? 牢獄に入れられていて、結構おじいちゃんで弱々しい感じで。『ファンタビ』でのあのすごい魔法使いが、何でああなったんかとか、今後つながっていくはずなんです。『ファンタビ』は『ハリー・ポッター』じゃないけど、『ハリー・ポッター』でもある。『ハリー・ポッター0(ゼロ)』というか、シリーズの前の物語なので観るべきですよね! そしてこの『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、『ファンタビ』の中で一番面白かったです!」
『ダンブルドアの秘密』のブルーレイ&DVDリリースは、再び魔法界へと舞い戻ることができるまたとないチャンス。観れば『ハリポタ』の感動がよみがえるのと同時に、新たな発見とかつてないバトルに大興奮させられるはずだ。
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