『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズのあらすじは?全6作振り返り
J・R・R・トールキンの「指輪物語」を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズ全6作品のあらすじと見どころを公開順に紹介する。その数千年前が舞台となる実写ドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」(Prime Video にて独占配信中)では、偉大な力の創造、王国の栄枯、冥王サウロンの再来など、中つ国の第二紀で起きる壮大な物語が描かれる。また、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作のIMAX上映が9月16日より順次開始される。(※一部ネタバレあり)(編集部・香取亜希)
『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)
監督・共同脚本・製作:ピーター・ジャクソン
キャスト:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン
小さな村に住むホビット族のフロド・バギンズは、養父ビルボに世界を滅ぼす魔力を秘めた“ひとつの指輪”を託された。指輪を狙う冥王サウロンを滅ぼすためには、その指輪をモルドール国の滅びの山の火口に捨てるしか方法はない。フロド、ガンダルフ、メリー、ピピン、サム、アラゴルンら9人の旅の仲間たちは、サウロンの手下たちに追われながら、指輪を捨てる旅に出る。ニュージーランドの大自然が、3部作のロケ地として有名になった。
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002)
監督・共同脚本・製作:ピーター・ジャクソン
キャスト:イライジャ・ウッド、ケイト・ブランシェット、リヴ・タイラー
3手に分かれた旅の仲間たち。滅びの山を目指すフロドとサムは、執拗に後を追ってくる指輪の前の持ち主だったゴラムに、モルドールへの道案内を頼むことにする。一方のアラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、オークに囚われたメリーとピピンの救出に向かう途中、危機に陥っていたローハン国の民とともにサウロンの手下である魔法使いサルマンと対決する。タイトルにある二つの塔とは、サウロンの目が印象的なバラド=ドゥアとサルマンがいるオルサンクのこと。ちなみに原作では、ミナス・モルグルとオルサンクを指す。
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)
監督・共同脚本・製作:ピーター・ジャクソン
キャスト:イライジャ・ウッド、ショーン・アスティン
滅びの山に近づくにつれ、指輪の魔力によって心身ともにむしばまれ、疑心暗鬼になっていくフロドは、サムと仲たがいしてしまう。アイゼンガルドでメリーとピピンと再会を果たしたアラゴルンたちは、サウロン軍の侵攻を阻むためゴンドールへ向かう。アラゴルンはゴンドールの王の末裔であることから、タイトルにある“王の帰還”の“王”とはアラゴルンのこと。世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞では11部門、ゴールデン・グローブ賞では4部門にノミネートされ、どちらも全部門で受賞した。映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作はこの『王の帰還』をもって幕を閉じる。
『ホビット 思いがけない冒険』(2012)
監督・共同脚本・製作:ピーター・ジャクソン
キャスト:マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン
『ホビット 思いがけない冒険』は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚にあたる。フロドの養父ビルボ・バギンズの若き日の物語だ。ホビット族のビルボは魔法使いのガンダルフに誘われ、13人のドワーフとともに、火を噴く邪悪なドラゴンのスマウグに奪われたドワーフの王国と財宝を取り戻すため、エレボール(はなれ山)を目指す旅に出る。ゴラム、フロド、ガラドリエルなど、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作でおなじみのキャラクターもちょい役で登場する。
『ホビット 竜に奪われた王国』(2013)
監督・共同脚本・製作:ピーター・ジャクソン
キャスト:マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、ルーク・エヴァンス
ドワーフの結束を強める「アーケンの石」を手に入れるため、スマウグの潜む山を目指す旅の仲間たちは、巨大なクモの群れや闇の森のエルフ、オーク軍と戦う中、湖の町・エスガロスで弓の達人バルドと出会う。オーランド・ブルームがレゴラス役で再登場するほか、ベネディクト・カンバーバッチが伝説の邪竜スマウグの声を担当する。
『ホビット 決戦のゆくえ』(2014)
監督・共同脚本・製作:ピーター・ジャクソン
キャスト:マーティン・フリーマン
邪竜スマウグに襲われたエスガロスは火の海になるが、バルドが先祖から代々受け継がれてきた「黒い矢」を放ちスマウグを打ち取ることに成功する。一方、ドワーフの王子トーリンは「竜の病」に侵され、心を病んでしまう。『ロード・オブ・ザ・リング』でビルボを演じたイアン・ホルムが晩年のビルボとして登場するが、本作はイアンの遺作となった。