ディズニー史上、最も衝撃の展開!『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』に鳥肌
提供:ディズニー
『ベイマックス』で日本でも90億円超のヒットを記録したドン・ホール監督による最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』が11月23日(水・祝)から公開されます。それは誰も見たことのない“もうひとつの世界<ストレンジ・ワールド>”でのハラハラわくわくな大冒険、そして父と息子によるグッとくる人間ドラマが融合しながらも、ディズニー史上最も衝撃の結末を迎える驚きの映画なのです。
こんなの見たことない!不思議な世界にジブリのようなファンタジー感
“ストレンジ・ワールド”と聞いて、どんな世界を想像するでしょう? この先の未来にあるかもしれない科学技術の進んだピカピカとした世界? 無限に広い宇宙のどこかに存在する、地球上のどことも違う時間軸と文化を持つ世界? この映画の舞台は、そのどれとも違います。
なにしろ監督は『ベイマックス』のドン・ホールです。『ベイマックス』の舞台は、東京とサンフランシスコを混ぜ合わせた架空都市“サンフランソウキョウ”でした。桜並木や五重塔があって、超高層ビルが建ち並ぶ、東洋と西洋が融合したような近未来都市です。そんなオリジナルな世界を生んだドン・ホール監督。その最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』では、さらなる不思議な世界を生み出します。
それは主人公のサーチャーが愛する豊かで牧歌的な国アヴァロニアに始まります。われわれがよく知るカントリーな風景と、アナログにも見える乗り物が空を飛ぶ、今いる現実の少し先をいくような近未来感、両者がナチュラルに融合した懐かしい未来像です。そこからサーチャーは、ある理由から不思議な世界へと冒険に出ることに。その世界は今までに見たことがない不思議な驚きにあふれていて、タイトルにもある“ストレンジ・ワールド”とはまさにそこのことだと気が付きます。
ピンクとパープルと淡いブルー、そこにはすべてが甘い極彩色に彩られた夢みたいな景色が広がります。色とりどりのサンゴに似た岩棚が続き、ピンクのイソギンチャクのようなクリーチャーが風に揺れて。その合間をクラゲのようにカタチを変化させる生きものや、ヤドカリの中身みたいな……イカみたいな……そんな巨大生物が漂い、強い赤色に輝く怪鳥のようなものが飛んでいくーー。まるで大地を含むすべてが有機的に調和し、それぞれが自由に生きているような世界です。
それは宮崎駿監督の数々のアニメーションを観てきたわれわれにとって、どこかなじみ深いもので、ジブリのような温かでどこか懐かしさを感じるファンタジー世界でもあります。なにしろドン・ホール監督は『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』が大好きなのですから。
そんなディズニー史上最も不思議な世界観で繰り広げられる大冒険は、まるでディズニーランドのアトラクション! まずは潜水艦のような飛行船のような乗り物で膜を打ち破って不思議な世界へ突入。空飛ぶジェットスキー(?)を高速で走らせ、空間を泳ぐように飛ぶぷよぷよとしたピンクの魚の大群の背をバランスが崩れそうになりながら駆け抜けます。
この圧倒的な映像美と乗り物の浮遊感にサーチャー一家と一緒にドキドキわくわくしっぱなしになることは確実。劇場の大きな画面で観れば、サーチャーたちとこのド迫力なアトラクション感を体感できます!
『ベイマックス』監督が再び描く絆の物語
『ベイマックス』は、絆を描く物語でもありました。主人公は幼いころに両親を亡くし、大好きな兄と親代わりのおばさんと暮らすヒロ。ある事故で、その兄をも突然に失う彼を優しく癒やしたのがケアロボットのベイマックスでした。その絆は人間とロボットの枠なんて軽く超え、自己犠牲なんて思ってもいなくても、そうとしかいえない行動を迷わずにとるベイマックスに心を動かされました。
そんな絆の物語を描いたドン・ホール監督は今回も、この大冒険を通して家族の絆を描きます。物語の中心になるのは主人公のサーチャーですが、ティーンエイジャーの息子イーサンとはジェネレーションギャップもあるのか意見が衝突することも。しかし、そんな、サーチャーも父親とはことごとく考え方が違って、冒険家の父とは正反対の農業の道を選びました。
こんなに考え方の違う家族ですが、ラブラブな妻のメリディアンや、サーチャーのことが大好きですぐに飛びついてきて顔をぺろぺろなめる愛犬のレジェンドと一緒に冒険することで、すてきなチームワークが生まれ、家族の間にも変化が生まれます。
そうして冒険の途中で出会うのはベイマックスに匹敵するほど魅力的なキャラクターで、水色に光るスライムのような生命体スプラットです。
ドン・ホール監督が描くキャラクターは、どこか人間くさくて愛らしい。人間の心を持たなくても、その行動が結果的に人間をハッとさせる優しさに満ちています。今回のスプラットもしかり。なぜかイーサンになつくのですが、スプラットには目鼻がないので、顔からその感情は読み取れません。でもその愛嬌ある仕草や行動で、なんとな~く人柄(?)が伝わる愉快なキャラクター。そして意外な大活躍を果たすのです。
どんな危機的状況にあってもサーチャーたちと、遊んでいるようにうれしくて、舌を出して大喜びするレジェンドも癒やし要因として絶大な効果を発揮しています。
誰も予想できない、衝撃の結末!
冒険の末にサーチャー一家がたどりついた先にはディズニー史上最も衝撃なラストが待っています。これって……そういうこと!? みたいな。そこからは、これまで目にしていた不思議な世界を構成する一つひとつが、違った意味を持つことがわかるのです。
やがて訪れる、想像もしなかったエンディング。今現在のわれわれが直面する笑えない現実、地球規模での環境破壊やエネルギー問題への危機感を、ファンタジーでなければ出来ないやり方で鮮やかに描き出します。
このピンクの世界、かわいい~! みたいな驚きは、この物語のほんの入口。共同監督としてクレジットされ、脚本も手がけたクイ・グエンは言います。
「今日、自分たちが下す決断が、次の世代に影響を与えるかもしれません。そのことをどう意識すれば良いのでしょうか? 今日のため、明日のための世界を、どう作っていけば良いのでしょうか? 私たちは、フィルムメーカーとして、私たちと地球の関係について何かを言う機会でもあると感じました」
衝撃の事実を知って映画を観終えたら、これまで見ていた世界がぜんっぜん違うものに見えることでしょう。そしてきっと、もう一度最初からこの映画を観直したくなるに違いありません。(文・山崎麻見)
映画『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』は11月23日(水・祝)より全国劇場公開
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