映画『Dr.コトー診療所』はどんな内容?情報まとめ
2000年代に人気を博したドラマシリーズを映画化した『Dr.コトー診療所』が12月16日より公開される。(編集部・中山雄一朗)
「Dr.コトー診療所」とは?
東京から僻地の離島・志木那島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と島の人々との関わり合いを通して、命の尊さを描いたドラマシリーズ。山田貴敏の同名コミックを基に、2003年にフジテレビでスタートし、2004年にスペシャルドラマ、2006年にシーズン2が放送される人気ドラマになった。主人公コトーを吉岡秀隆、ヒロインで診療所の看護師・星野彩佳を柴咲コウが演じた。
原作は2000年から「週刊ヤングサンデー」で連載開始し、2008年以降は「ビックコミックオリジナル」へ移籍。現在休載中だが、単行本は累計発行部数1,200万部を超える。
彩佳はコトーと結婚し、妊娠!おなじみのキャストが続投
ドラマではシーズン2の最終回で、コトーが乳がんを患った彩佳の手術を成功させたものの、それ以降の二人の関係については描かれていなかったが、映画ではそんなコトーと彩佳が結婚し、彩佳は妊娠7か月であることが明らかに。さらに、19年前に東京からやって来て以来、島でただ一人の医師として、島民たちの命を背負ってきたコトーだったが、財政難にあえぐ近隣諸島との医療統合の話が持ち上がり、島を出て働かないかとの提案を受ける。
吉岡と柴咲、志木那島の漁師・原剛利役の時任三郎、島民が集うスナック・まりの店主・西山茉莉子役の大塚寧々ほか、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美らおなじみのキャストが集結。そして、シーズン2後、芸能界を引退していた元子役で、剛利の息子・剛洋(たけひろ)役の富岡涼さんが本作のためだけに俳優復帰したことが大きな話題を呼んでいる。監督の中江功、脚本の吉田紀子も続投する。
主題歌は中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」
映画の主題歌はドラマから引き続き、中島みゆきの名曲「銀の龍の背に乗って」に決定した。
ドラマのために楽曲を書き下ろした中島は「命に向き合いながら孤独に戦う医師たちの心に想いを馳せ、命の水の化身である龍に願いを託したかった。その龍の色が銀色であるのは、手術用のメスの色が銀色だから」と2016年発売のベストアルバム「前途」内で解説。
2003年リリース時には「船が海を渡るとき、その後ろに波を切ってできる白波が立つ。それが太陽に照らされてキラキラ輝いている様子は、まるで“銀の龍”のようだ」と語っていた。
新キャストに生田絵梨花、高橋海人
新キャストとして、元乃木坂46の生田絵梨花と King & Prince の高橋海人が出演することが発表された。生田が演じるのは彩佳(柴咲)に憧れ、数年前から診療所の看護師を務める西野那美。志木那島で生まれ、幼いころから島に住む祖母と暮らしていたこともあり、島民とも顔なじみという役どころだ。
一方、高橋は志木那島に2か月間、僻地医療の勉強でやって来た新米医師・織田判斗を演じる。大病院の御曹司で、一見チャラそうな見た目とふるまいから島民に受け入れられないが、コトーの近くで少しずつ医師としての考え方が変わっていく。
豪華ゲストキャスト!あの人たちも帰ってくる
加えて、ドラマシリーズに出演した神木隆之介、伊藤歩、蒼井優、堺雅人ら豪華ゲストキャストの出演も明らかになっている。シーズン1で、当時10歳の神木は大塚寧々演じる母・茉莉子に会うため、一人で東京から志木那島までやって来た息子・竜一にふんした。伊藤は、東京で美容師になるべく働いていたが、子供を身ごもり一人で産む決心をして、志木那島へ戻って来た重雄(泉谷しげる)の一人娘・リカ役だった。
シーズン2で、蒼井は彩佳(柴咲)が診療所を留守にしている期間中、診療所の看護師を務めた仲依ミナ役。堺は乳がんを患った彩佳を治療する東京の病院の担当医で、コトーとは対照的に医師と患者は家族にはなれないと考える冷徹な医師・鳴海慧役を務めた。
(C) 山田貴敏 (C) 2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会