ついに完結「ウォーキング・デッド」初期メンバー&子役たち今昔
エディターズPickup!
大ヒットゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」が、ファイナルシーズンの放送を終えついに完結。2010年の放送開始から、11シーズンにわたった壮大なドラマを開始当初から彩った初期からの主要キャストと、記憶に残る印象的な子役たちの昔と今の姿を追ってみました。
アンドリュー・リンカーン(リック・グライムズ)
シーズン1から生存者たちを導いてきたアンドリュー・リンカーン演じる元保安官リック・グライムズ。愛娘ジュディスの誕生に、妻ローリや息子カールとの別れ。数々の困難が刻み込まれたかのように、彼の容貌もかなり様変わりしました。シーズン9をもってリックはシリーズから卒業。彼が主人公の劇場版三部作が予定されていたが後に頓挫。その代わりにアンドリューとダナイ・グリラ(ミショーン役)が主演を務める、全6話のリミテッドシリーズが2023年に動画配信サービス「AMC+」で全米配信される予定です。
ノーマン・リーダス(ダリル・ディクソン)
ノーマン・リーダス演じるダリルは、メルル・ディクソン(マイケル・ルーカー)の弟としてシーズン1にゲスト出演。原作に登場しないオリジナルキャラクターにもかかわらず絶大な人気を博し、シーズン9以降はリックに代わって主人公的な役割を務めるまでになりました。シリーズ完結後もダリルの単独作品「ダリル・ディクソン(原題) / Daryl Dixon」が予定されています。
メリッサ・マクブライド(キャロル)
シーズン初期は夫エドの理不尽な虐待に苦しむ気弱な女性だったキャロルは、数々の悲劇や戦いを経て、コミュニティーから一目置かれるサバイバーに成長。家族を失った後、ダリルと強い絆で結ばれました。夫に強要され地味で目立たない服装が中心だったのが、今ではすっかり戦士の見た目に。ダリルとのスピンオフシリーズが予定されていましたが、メリッサの降板によりダリルの単独シリーズとなりました。
ダナイ・グリラ(ミショーン)
刀を携えゾンビを引き連れた衝撃的なデビューから、生存者グループきっての戦士として活躍してきたミショーン。行方不明となったリックを探して、シーズン10でシリーズを卒業。今後はリックとのスピンオフシリーズが企画されています。彼女を演じるダナイ・グリラは『ブラックパンサー 』のオコエ役でマーベルファンにもお馴染みの存在となりました。
ローレン・コーハン(マギー)
シーズン2からグリーン農場一家の長女として登場したマギー。当初から勇敢で冷静な判断力は変わらず、恋仲となったグレンの死も乗り越え、人々を導く存在となっていきます。マギー役のローレン・コーハンはシーズン9の中盤で退場しましたが、約2年後に復帰。2023年には、夫グレンを殺したニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)と共に主役を務めるスピンオフ「ザ・ウォーキング・デッド:デッド・シティ(原題) / The Walking Dead: Dead City」が放送予定です。
スティーヴン・ユァン(グレン)
アトランタでリックを手助けして以来、グループの中心として皆を支えてきたグレン。当初は少年のような童顔でしたが、立派な青年に成長。それだけに、シーズン7におけるあまりに残酷な死は多くのファンにショックを与えました。グレン役のスティーヴン・ユァンは、韓国映画『バーニング 劇場版』(2018)がカンヌ国際映画祭出品、『ミナリ』(2020)が米アカデミー賞作品賞ノミネート、さらにジョーダン・ピール監督の『NOPE/ノープ』への出演など、シリーズ卒業後も着実にキャリアを築いています。
チャンドラー・リッグス(カール・グライムズ)
内気で消極的な少年だったリックの息子カール。心配して彼を呼ぶ、リックの「カール!」という叫び声が耳に残っているファンも多いのでは。反抗期や母の死を経て、妹ジュディスを守りながらたくましく成長しましたが、その最後はゾンビにかまれて自ら命を絶つという悲劇的なものでした。カール役のチャンドラー・リッグスは現在、俳優のほかストリーマーとしても活動しています。
エミリー・キニー(ベス・グリーン)
マギーの異母妹。大人しく繊細な少女が、数々の困難を経てたくましく成長。ダリルとも絆を育みましたが、人間同士の争いによって命を落としました。ベス役のエミリー・キニーは「THE FLASH/フラッシュ」「LAW & ORDER」など人気ドラマに出演。シンガーソングライターとしても活動しています。
マディソン・リンツ(ソフィア)
キャロルの娘で、シーズン2でウォーカーとなる悲劇的な運命で視聴者にショックを与えたソフィア。彼女を演じたマディソン・リンツはその後、人気テレビシリーズ「BOSCH/ボッシュ」に出演。当時の面影を感じさせない立派な女優に成長しています。
リジー・サミュエルズ(ブライトン・シャービノ)
シーズン4に登場した、ウォーカーと人間との差に疑問を抱える少女。心に闇を抱えた彼女の倫理観はやがて、妹のミカに恐ろしい最期をもたらしました。あどけなくも狂気に囚われた少女を演じたブライトン・シャービノは現在20歳。立派な大人の女優に成長し『ロックダウン 非常事態』(2019)などに出演しています。
主要メンバーはシーズン初期から10数年を経てほとんどが代替わり。シーズン1からシリーズを引っ張ってきたノーマン・リーダスとメリッサ・マクブライドがいかに頑張ってきたかが伺い知れます。「ウォーキング・デッド」は今後もスピンオフシリーズが次々と放送予定。年末年始を利用してシーズン1からシリーズの歴史を振り返ってみてもいいかもしれませんね!