スター・ウォーズ実写ドラマ「マンダロリアン」シーズン3を徹底予習!
『スター・ウォーズ』の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」シーズン3が、いよいよ3月1日にDisney+(ディズニープラス)で配信スタート! 今回はどんなアドベンチャーが待っているのか? これまでのストーリー、再登場キャラクター、新シーズンの見どころを徹底予習しておこう。(この記事は「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」までのネタバレを含みます)
これまでの「マンダロリアン」を超整理!
ドラマのベースとなるのは、戦闘集団マンダロリアンの賞金稼ぎディン・ジャリン、通称マンドー(ペドロ・パスカル)と、ヨーダと同じ種族の子供グローグーの旅を描く、アクションアドベンチャー。時代背景が、映画のエピソード6にあたる『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の5年後なので、旧3部作(オリジナル・トリロジー)でおなじみの種族や生物である、ジャワやサンド・ピープル、バンサなどが続々登場。惑星タトゥイーンが舞台のひとつなのも大きな魅力だ。
マンドーのドラマは、シーズン1と2、そしてスピンオフドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」で描かれており、現時点でストーリーの流れは2つ。マンドーとグローグーの物語と、マンドーとダークセーバーおよび惑星マンダロア再興の物語が展開中。それぞれの物語を振り返っておこう。
1:マンドーとグローグーの物語
もともと一匹狼の賞金稼ぎであるマンドーは、獲物としてグローグーを捕らえるが、旅の途中でグローグーが秘めていたフォースによって命を救われ、その力を狙う帝国軍の残党から彼を救出する。マンダロリアンの掟では、助けた孤児は、自分で育てるか、同族の元に届けなくてはならない。マンドーはグローグーと同じジェダイを探して旅をし、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル/マックス・ロイド=ジョーンズ)と出会い彼を託す。しかしグローグーは、ルークからジェダイになるかマンドーの元に戻るかの選択を託され、マンドーを選んだ。
2:マンドーとダークセーバーの物語
ジェダイを探す旅の途中で、マンドーは、マンダロア再興を目指すマンダロリアン、ボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)のグループに出会う。彼女は、マンダロリアン統一の象徴であるダークセーバー※を探していた。そのセーバーは、前の所有者だった旧帝国軍将校モフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)からマンドーが奪い、彼女に渡そうとする。しかし、ダークセーバーの正統な所有者になるには、勝ち取らなくてはならないため、彼女は受け取りを拒否。現時点で、マンドーはダークセーバーの所有者ということになる。
※ダークセーバー:黒いブレードの古代のライトセーバー。マンダロリアンのリーダーの象徴とされる。マンダロリアン初のジェダイ、ター・ヴィズラが作成し、ジェダイ・テンプルが所有していたが、ヴィズラ家がそれを奪って保管してきた。ヴィズラ家のパズ・ヴィズラは自分が持つべきだと考えている。
シーズン3ではこんな展開が描かれるはず!
1:掟破りの償いのため惑星マンダロアへ
シーズン3の予告編で、マンダロリアンのアーマー職人アーマラーが指摘。過去のエピソードでマンドーは、マンダロリアンの掟を破って、人前でヘルメットを脱いでしまった※。教義によれば、惑星マンダロアの地下にある泉に入らなければその罪は許されない。まずはこの冒険が描かれるはず。
※チルドレン・オブ・ウォッチ:孤児のマンドーを育てたマンダロリアンの一派。古代のマンダロリアンの生き方を目指し、「人前でヘルメットを脱いではならない」などの掟を実践する。シーズン2の第3話「後継者」でマンドーは、ボ=カターンたちがヘルメットを脱ぐのを見て驚くが、彼女は彼の一派を「社会から離反した狂信的なカルト集団」だと語る。
2:ダークセーバーの行方が描かれる?
マンダロア再興を目指すボ=カターンも予告編に登場。マンダロリアンを統べるために、彼女にはダークセーバーが必要なはず。また、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の第5話「マンダロリアンの帰還」でダークセーバーを手に入れようとマンドーに挑んだマンダロリアンの戦士、パズ・ヴィズラ(クレジットされていないが、彼の声は本作のクリエイターのジョン・ファヴロー)も狙っているはず。マンドーたちが向かうマンダロアで、ダークセーバーをめぐって何かが起きる?
3:グローグーの過去が判明?
グローグーはこれまでの記憶を失っており、彼の過去にはまだ謎がある。判明しているのは、惑星コルサントのジェダイ・テンプルでフォースを学んでいたことと、ジェダイ抹殺指令オーダー66発令時もそこにいたが、何者かに救出されたことのみ。シーズン3の予告編には、ライトセーバーを構えるジェダイたちを映し出した、オーダー66発令時の回想らしい光景があるので、グローグーの過去が判明するかも?
再登場キャラをチェック!
グリーフ・カルガ(カール・ウェザース)
賞金稼ぎギルドの元締め。グローグーに命を助けられ、マンドーたちの親友となった。
ペリ・モットー(エイミー・セダリス)
タトゥイーン在住のベテラン整備士。口は悪いが腕はよく、マンドーが信頼している。
ボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)
元マンダロア統治者サティーン・クライズ女公爵の妹。マンダロリアンの統一を目指す。
また、シーズン3の予告編には、帝国残党の命令に反してグローグーを助けようとした医師ドクター・パーシング(オミッド・アブタヒ)や、何度もマンドーと遭遇している、アジア系の顔立ちの新共和国軍パイロット、カーソン・テヴァ(ポール・スン=ヒョン・リー)も登場。
さらに、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドク役で知られる、クリストファー・ロイドが初出演する。役柄が未発表なので、サプライズな登場をしてくれそうだ。
予告編に登場していなくても、レジェンドキャラクターが再登場する可能性も大。過去のエピソードでマンドーが出会った、ルークやアソーカ・タノ(ロザリオ・ドーソン)、ボバ・フェット(テムエラ・モリソン)や、まだ生存しているモフ・ギデオンが、また登場するかもしれない。
シーズン3は新監督も超充実!
クリエイターと脚本は、これまでと同じく、『アイアンマン』の監督ジョン・ファヴローが担当。エピソード監督は、デイヴ・フィローニ、ブライス・ダラス・ハワード、リック・ファムイーワ、カール・ウィザースが続投するが、新たに豪華な3人の新監督が参加する。まずは2020年の『ミナリ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたリー・アイザック・チョン。そして、大ヒットアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』を手掛けた監督トリオの一人、ピーター・ラムジー。『ブラックパンサー』の撮影監督レイチェル・モリソン。彼らが吹き込む新たな魅力にも注目だ。(文・平沢薫)
「マンダロリアン」シーズン3は3月1日(水)よりディズニープラスにて日米同時配信開始
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