17歳にして芸歴17年!?『水は海に向かって流れる』で抜てきの大西利空
激推しスター発掘調査隊
『水は海に向かって流れる』大西利空(おおにし・りく)【第6回:激推しスター発掘調査隊】
次世代スターとして活躍が期待される俳優の素顔に迫る本企画。今回は、映画『水は海に向かって流れる』で主人公・榊千紗の相手役に抜てきされた大西利空さんを徹底解剖します!
プロフィール
生年月日:2006年5月16日
出身地:東京都
身長:172cm
血液型:O型
芸歴:幼い頃から芸能界で活躍し、2012年のドラマ「ゴーイング マイ ホーム」で初のレギュラー出演。映画『3月のライオン』『キングダム』などで主人公の幼少期を演じたことでも知られる。近年の出演作は、『ファーストラヴ』『るろうに剣心 最終章 The Final』、Hulu「君と世界が終わる日に(Season4)」など。野球好きで、とくに読売ジャイアンツのファンであることから、「月刊ジャイアンツ」にて「大西利空のG熱大リク」連載中。
PRIVATE 素顔に迫る一問一答
Q:身長は今、どのぐらいですか?
今は172、3cmぐらいだと思います。ついこの間、もう止まったのかなと思ったら、最近また伸び始めたので、絶賛伸び続け中みたいな感じです(笑)。家にいると、親との身長差で自分が伸びてるなと感じています。
Q:今、一番観たい映画は?
少し前ですが、二宮和也さん主演の『ラーゲリより愛を込めて』を観たいです。親や周りの友だちもすごくいいと言っているので。
Q:映画は映画館派ですか? 配信派ですか?
映画館で観るのももちろん好きなんですが、公開中に観られないことも多いので、配信サイトで観ることも多いです。よく観る作品はアクション系やアニメの映画です。
Q:友だちに何か作品を勧めるとしたら?
アニメ「ONE PIECE ワンピース」ですかね。「ONE PIECE」って長いので、なかなか観る時間はないかなと思っていたんです。ところが、年末に1話ちらっと見たらハマっちゃって、気づいたら、今560話です。なんだかんだで結構観ていますね(笑)。
Q:今、ハマっているのは?
ズバリ、「ONE PIECE」ですね。仕事の移動中や、家ではお風呂の中でも観ています。
Q:「ONE PIECE」の中で一番、好きなキャラクターは?
サボです。
Q:好きな俳優、憧れの俳優は?
幼い頃からお仕事で舘ひろしさんにすごくよくしていただいたんです。とてもダンディーな方ですごく優しくて、人間性も素晴らしい方で、僕にとっては憧れの俳優さんです。 もう少し若い世代では菅田将暉さんなど事務所の先輩方ですね。みなさん懐が深い方たちで、仕事面でもいつもいい刺激を与えてくださって、尊敬しています。
Q:学校ではどんな生徒ですか?
明るくておしゃべりで……というような生徒だと思います。結構ワイワイしていて、いや、ちょっとうるさいかもしれないです。今回の映画で演じた直達とはちょっと違いますね(笑)。
Q:長所は?
ポジティブなところ。
Q:短所は?
優柔不断なところです。
Q:特技は?
スポーツ。とくに、野球、バスケットボールは得意です。
Q:好きな科目は?
体育と数学と物理、生物です。
Q:俳優としての目標は?
オールラウンダーでいろんなところで活躍できる俳優になりたいですね。将来はできれば、海外でも活躍してみたいです。海外の作品もとても面白くて、規模が大きいものも多いじゃないですか。また、アクション系の作品でもコミカルなシーンがあったりするので、そんな作品に携わってみたいと思っています。
Q:生後5か月で芸能界入りされて、17歳にして芸歴17年と長いですが、大西さんにとってお芝居することの面白さは?
自分自身とは違った性格や、環境にいるキャラクターを演じることができて、一度の人生じゃ歩めないことをお芝居であればできる。そこがすごく面白くて楽しいことです。
MOVIEインタビュー
Q:約400人のオーディションを勝ち抜いて、出演が決まった時はどう思いましたか?
素直に嬉しかったですね。オーディションに受かってから、原作を読んだのですが、僕が想像していた何倍も大きな役だったので、かなりプレッシャーを感じました。ただ、400人というたくさんの中から選んでいただけたということはあまり気にしていません。オーディションは、自分が良かったら受かる。本当に自分次第というところだと思っているので。400人であろうと、何人であろうと、オーディションを勝ち抜くということ自体はすごく嬉しいことだと思っています。
Q:直達という役ですが、ほとんど出ずっぱりの大変な役でしたね。
そうですね。直達自体、難しい役ですし、自分で演じていく上で難しい部分もありました。ただやっていくうちに、周りのみなさんとの掛け合いで打ち解けていくことができ、直達をうまく表現できたかなと思っています。
Q:相手役の広瀬すずさんに初めて会った時、どんな印象を持ちましたか?
初めてお会いした時は緊張しました。なにしろ、相手役を演じるので、「大丈夫か、これ?」という不安でいっぱいでした。間近で演技されているのを見ると、本当に圧倒されてしまいました。でも、実際にはすごく気さくな方で話しやすくて。次第に緊張も解けました。
Q:広瀬さんのすごさですが、具体的には?
存在がすごいんです。演じている作品の数もすごいですし、人としても女優としてもこの業界のトップレベルに存在する方だと思うので尊敬しています。本当にそこにいるだけで、こちらが見惚れるというか、圧倒されるような感じです。
Q:広瀬さんと最初に撮影したシーンは?
クランクインは、猫を土手で見つけて、それを榊さんに言っちゃうというシーンだったんです。そんなに重いシーンじゃなかったので、あまり緊張せずにできました。
Q:広瀬さん演じる榊さんと直達が少しずつ、親しさを増していくという設定ですが、撮影現場ではどんな話し合いをしていたのですか?
実は作品の話はあまりしていないんです。撮影の合間には学校生活のことや、休日なにをして過ごすのかといった話をしていました。
Q:直達という役は、ご自身に近いですか?
そうですね。直達はストレートに物事を言うことができるタイプですが、僕も結構ストレートに言うタイプです。直達とは年齢的にも同世代なので、近いところがすごくあったのかなと思います。
Q:直達には楓(當真あみ)の気持ちがわからないなど、ちょっと乙女心に対して鈍感なところがありますが、ご自身はどうですか?
似ているかもしれません(笑)。あまりそういうことを気にしないので、鈍感かもしれないです。
Q:演じていて、一番難しかったところは?
直達が、榊さんに対して感情を一気に出すシーンです。幼い頃から、このお仕事をさせていただいていますが、ドラマや映画などいろんな作品に出てきた中で、初めてぐらい壁にぶち当たりました。台本をいただいて読んだ時から、このシーンは本当に重要だと、ずっと頭の中で考えていて。考えすぎてしまったんだと思います。1テイク目の時に自分自身の感覚で、これ、うまく行かないかもなと思っていたら、やっぱりうまくできなくて。結局その日はできず、2日間かかってしまいました。1日目の撮影を終えた後、いろんな方とお話をしたり、励ましをいただいたりして、家に帰ってからは次の日の撮影まであえて一切考えず、翌日の撮影は台本も見ないで行きました。一旦、頭の中をリセットして行ったので、すごくいい方向に行ったのかなと思います。大変でしたが、いい形になったと思っています。
Q:そのシーンについて広瀬さんは何か言っていましたか?
自分のせいで撮影を止めてしまったので、申し訳ないなと思っていたんですけど、広瀬さんは「うまくいかなかったときは、気にしなくていいよ」と言ってくださいました。監督も今日はやめて、明日やるという提案をしてくださったので。そうじゃなかったら、絶対、納得いかないシーンになっていたと思います。監督にもすごく助けていただきました。
Q:今回の前田哲監督は、今年は『ロストケア』『大名倒産』など公開作が目白押し。いま注目の監督ですが、お仕事してみてどうでしたか?
特に波長が合う監督でした。すごく話しやすくて面白いし、大変なシーンの時には、「一回、落ち着きな」と言ってくださったんです。ごく普通のシンプルな言葉ですが、その時の僕にとってはとても有難くて重みのある言葉でした。壁にぶち当たった時に言われたからこそ、すごく安心できたし。それがあって次の日の撮影につながったと思っています。
Q:完成した作品を観て、どう感じられましたか?
自分で思っていた以上に良かったと思います。僕は普段、自分を高く評価しないんです。でも、今回の作品に関しては、ストーリーがわかってるのに、作品自体にすごく見入ってしまうほどでした。なので、すごく安心しました。
Q:今回の作品は自分にとってどんな作品になりそうですか?
まだ十代ですが、この作品は自分の俳優人生にとってターニングポイントになるんじゃないかなと思います。それぐらい大きい作品になると思います。
Q:どんなところを観てほしいですか?
「恋をすること」を放棄して、自分の心も閉ざしている榊さんの心情を、直達がどう変化させていくのかが見どころだと思います。ぜひ楽しみにして観てください。
取材・文:前田かおり 撮影:奥山智明
ヘアメイク:Emiy スタイリスト:MASAYA
【インフォメーション MOVIE】
田島列島のコミックを原作に、『そして、バトンは渡された』などの前田哲監督と『ちはやふる』シリーズなどの広瀬すず主演で映画化したドラマ。笑顔を見せることのない26歳の女性会社員が、男子高校生や脱サラしたマンガ家など男女4人とシェアハウスで共同生活をする。脚本を『潔く柔く きよくやわく』などの大島里美が担当する。
映画『水は海に向かって流れる』は6月9日公開
(C) 2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (C) 田島列島/講談社