「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第2話:冒頭から衝撃…救世主の素性が明らかに
今週のウォーキング・デッド
海外ドラマ「ウォーキング・デッド」の新スピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」は、ストーリー展開が速い! 早くも第2話「ヒバリ」で、“救世主”と呼ばれる少年の正体、修道女の意外な経歴が明かされる。盛りだくさんだった第2話の見どころをまとめて確認したい。(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第2話をまだ見ていない方はご注意ください。
あの時、パリはこうだった…地下鉄のショッキングな光景
ウォーカーが初めて発生した時、パリではどんな光景が繰り広げられたのか。冒頭では、当時の状況を、まだ修道女ではなかったイザベル(クレマンス・ポエジー)の視点で見せてくれる。遠くで何かが起きているのが見えて、何かは分からないがとりあえず遠ざかる、彼女の反応もリアルだ。
ショッキングなのは、地下鉄のホームでの光景。電車を待つ彼女の目の前で、近づいてきた列車は速度も落とさず、窓からウォーカーたちが人々を襲う血みどろな光景を見せながら、停車することなく通り過ぎる。「ウォーキング・デッド」本家シリーズでは見られなかった斬新な光景だ。やっぱり「ダリル・ディクソン」は、これまでの他のスピンオフとは一味違う。パリでのウォーカー発生シーンは、冒頭からイザベルが地上に戻って交際相手らしい人物の車に乗るまで、イザベルの姿を追って映し出して行きながら、まったくセリフがない。この演出も緊迫感を高めている。
早くも明かされた主要キャラ2人の過去
ストーリーもサクサク進み、第2話で早くもメインキャラクター2人の過去が判明する。まず、修道女イザベルは、かつてクラブでクレジットカードや時計を盗んでいた窃盗犯。ドラッグも服用するし、手首にはリストカットの跡がある。そんなイザベルが現在のように変わったのは、妹が死ぬ前、彼女の赤ん坊の面倒を見ると誓ったからだろう。
その赤ん坊が、修道院で人類を再生に導く救世主と言われていた少年ローラン(ルイ・ピュエシュ・シグリウッツ)。彼が特別なのは、ウォーカーに噛まれて感染した母親から生まれたのに、ウォーカーにならなかったからのようだ。なるほど、彼の身体を調べて、ウォーカーに感染しなかった理由が見つかれば、彼は人類の救世主になるかもしれない。
ダリル&小さな子供の組み合わせは鉄板
ダリル(ノーマン・リーダス)たちが今回出会うのは、幼稚園だった建物で自給自足の生活をする、幼児から10代くらいの子供たちの集団。食卓では、みんながダリルの行儀の悪い食べ方を真似して、みんなでテレビドラマのDVDを見る時には、幼い男の子がダリルを自分の隣の席に誘う。ダリルはなぜか子供にはいつも好かれる。
このドラマは、ロビン・ウィリアムズが宇宙からきたエイリアンを演じる米コメディシリーズ「モーク&ミンディ」(1978~1982)。ダリルが後で「子供の頃に兄と一緒に観た」と言い、ダリルと兄メルル(マイケル・ルーカー)の固い絆を思い出させるのも、本家シリーズファンには嬉しい。
ダリルは馬を手に入れるため、リーダーのルー(キム・ヒゲリン)と一緒に略奪に向かい、ここで古城の堀のような場所に溜まっているウォーカーの群れに遭遇する。主要登場人物が、ウォーカーの群に飲み込まれそうになるという「ウォーキング・デッド」あるあるが、ここでやっぱり起きる。
そして、ラスト近くで描かれるのが、前話でダリルへの復讐を誓った武装集団生者の力の一員コドロン(ロメイン・リーバイ)の行動。彼は、修道院でダリルたちの旅の地図を発見する。となると、ダリルを発見するのはそう遠くないだろう。次回のダリルはどこに行き、どんな相手と遭遇するのか。そして、どんな困難が彼を待ち受けているのだろうか。
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