大河ドラマ「光る君へ」キャスト・ビジュアル【一覧】
平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く2024年の大河ドラマ「光る君へ」(1月7日放送スタート、NHK総合で毎週日曜よる8時~ほか)。武家台頭の時代を目前に、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の生涯をたどる本作のキャストを紹介します。脚本を大河ドラマ「功名が辻」(2006)、ドラマ「セカンドバージン」(2010)などの大石静、語りを伊東敏恵アナウンサーが担当する。
相関図
キャスト
まひろ/紫式部(演:吉高由里子)
父・為時のもとで並外れた文学の才を発揮。のちに、まひろが書きつづる「源氏物語」は道長のバックアップを受け、天皇や貴族の間で大ベストセラーとなる。
藤原為時(ふじわらのためとき 演:岸谷五朗)
まひろ(紫式部)の父。下級の貴族で裕福な生活とは縁遠かった。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける。
ちやは(演:国仲涼子)
まひろ(紫式部)の母。心優しい女性で、不器用な夫を支え、幼いまひろや弟の太郎を愛情深く育てる。
藤原惟規(ふじわらののぶのり 演:高杉真宙)
まひろ(紫式部)の弟で、幼名は太郎。勉学が苦手で、文学の才がある姉と比較される。のんびり、ひょうひょうとした性格。
藤原宣孝(ふじわらののぶたか 演:佐々木蔵之介)
まひろ(紫式部)の父・藤原為時とは職場の同僚で同年配の友人同士。世知に長け、鷹揚な性格。まひろのことは幼いころから知っており、良き話し相手となる。
藤原道長(ふじわらのみちなが 演:柄本佑)
平安の貴族社会で最高の権力者として名を残した。まひろ(紫式部)と幼いころに出会い、特別な絆を育んでいく。のちにまひろの「源氏物語」の執筆をバックアップし、宮中への出仕を勧める。
藤原道隆(ふじわらのみちたか 演:井浦新)
道長の長兄。兼家の嫡男。才色ともに優れ、上品さ、明るさをも兼ね備えている。権力を弟たちではなく、息子に継がせようとする。
藤原道兼(ふじわらのみちかね 演:玉置玲央)
道長の次兄。兄・道隆にすべてにおいてかなわず、その苛立ちの矛先が道長に向くことも。父の愛を渇望している。まひろ(紫式部)との間に因縁がある。
藤原詮子(ふじわらのあきこ 演:吉田羊)
道長の姉。円融天皇に入内し、父の望みどおり皇子をもうける。その懐仁親王(やすひとしんのう/後の一条天皇)を溺愛し、成人後も寄り添い、宮廷での勢力を増していく。
藤原兼家(ふじわらのかねいえ 演:段田安則)
道長の父。藤原氏の中でも名門の出で、権力を得て政治のトップに立つべく画策。いずれは天皇の外祖父となり、栄華を息子らに継がせようとする。
時姫(ときひめ 演:三石琴乃)
道長の母。兼家の嫡妻。出世街道を突き進む夫を支えつつ、三兄弟の行く末を見守る。
藤原道綱(ふじわらのみちつな 演:上地雄輔)
道長の腹違いの兄。知性豊かな母を持ちながら一向に才に恵まれず、父・兼家からは嫡妻の息子たちより軽く扱われている。明るくお人よしで、ニクめない性格。
藤原寧子(ふじわらのやすこ 演:財前直見)
兼家の妾。一人息子の道綱を溺愛している。才色兼備で和歌に長け、兼家との日々を「蜻蛉日記」として残す。まひろ(紫式部)も幼いころから「蜻蛉日記」に親しんでいる。
乙丸(おとまる 演:矢部太郎)
まひろ(紫式部)の従者。まひろに振り回されながらも従っている。
百舌彦(もずひこ 演:本多力)
藤原道長の従者。道長が少年のころから仕えている。
いと(演:信川清順)
藤原惟規の乳母。惟規を溺愛し、行く末に気をもみながら仕えている。まひろの姫らしくない振る舞いに、やきもきすることも。
さわ(演:野村麻純)
まひろ(紫式部)の友人。父・藤原為時が世話をする女性の、以前の結婚で生まれた娘。愛情に飢えた一風変わった娘で、まひろを慕っている。父親の九州赴任についていく。
直秀(なおひで 演:毎熊克哉)
町辻で風刺劇を披露する散楽の一員。当時の政治や社会の矛盾を面白おかしく批判する。その自由な言動に、まひろ(紫式部)と藤原道長は影響を受ける。一方で、本性のわからない謎めいた男でもある。
絵師(演:三遊亭小遊三)
絵を描くかたわらで、文や歌の苦手な者のために代筆業を営んでいるが、実はまひろ(紫式部)が文や歌を作っている。まひろの創作欲への入り口となる。
源倫子(みなもとのともこ 演:黒木華)
藤原道長の嫡妻。源雅信の娘で宇多天皇のひ孫。大らかで強い女性。まひろ(紫式部)と不思議な関係を築いていく。
源雅信(みなもとのまさのぶ 演:益岡徹)
倫子の父。藤原氏の勢いには一歩譲るが左大臣に上りつめる。愛娘の倫子を入内させるべきか悩み、機を逃す。
藤原穆子(ふじわらのむつこ 演:石野真子)
源雅信の妻で倫子の母。まひろ(紫式部)の遠縁にあたる。倫子をのびのびと育て、穏やかな家庭を築いている。
赤染衛門(あかぞめえもん 演:凰稀かなめ)
歌人。源倫子の女房であり、一条天皇の中宮となる娘の藤原彰子にも仕えた。姫たちに学問を指南するうちに、まひろ(紫式部)とも交流するように。
藤原定子(ふじわらのさだこ 演:高畑充希)
道隆の長女。一家の繁栄を願う父の思いを一身に負い、年下の一条天皇に入内する。清少納言らが集うサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃となるが、悲運に見舞われる。
藤原伊周(ふじわらのこれちか 演:三浦翔平)
道隆の嫡男。才色兼備の自信家。若くして父の引き立てによりスピード出世を果たす。父亡きあとは妹・定子への一条天皇の寵愛を頼りに、道長と火花を散らすライバルとなる。
高階貴子(たかしなのたかこ 演:板谷由夏)
道隆の嫡妻。宮仕えの経験がある知的な女性。道隆のあとを継ぐ息子たち、天皇への入内が見込まれる娘・定子の教育に力を入れる。
ききょう(清少納言 演:ファーストサマーウイカ)
歌人・清原元輔の娘。才気煥発。一条天皇に入内した定子のもとに女房として出仕し、忠誠を尽くす。
藤原公任(ふじわらのきんとう 演:町田啓太)
頼忠の息子。同い年の道長と友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化していく。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀で、まひろ(紫式部)の「源氏物語」に興味を持つ。
藤原斉信(ふじわらのただのぶ 演:金田哲)
道長、公任とともに青春時代を過ごす。道長の長兄・道隆のもとに仕えるも、道長が出世し始めると変わり身の早さを見せ、腹心として地位を築いていく。ききょう(清少納言)とも交流がある。
藤原よし子(ふじわらのよしこ 演:井上咲楽)※「よし」はりっしんべんに氏が正式表記
花山天皇の女御。寵愛を受けるが早逝。天皇の出家のきっかけとなる。
藤原頼忠(ふじわらのよりただ 演:橋爪淳)
公任の父。藤原兼家のライバル。娘を円融天皇に入内させるも皇子を得られず、政治的な力を持てず名ばかりの関白になる。
源明子(みなもとのあきこ 演:瀧内公美)
道長のもう一人の妻。父・高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ盾を失う。のちに、まひろ(紫式部)の存在に鬱屈がたまっていく。
源俊賢(みなもとのとしかた 演:本田大輔)
明子の兄。父・高明を政変後に失うも地道に出世。当初は道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を現していく。
藤原行成(ふじわらのゆきなり 演:渡辺大知)
道長よりも6歳下。道長政権下で蔵人頭に抜擢されると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮し、支え続ける。文字の美しさでは右に出る者がおらず、もてはやされた。
藤原実資(ふじわらのさねすけ 演:秋山竜次)
藤原小野宮流の当主。道長の先輩格で有職故実(政治や儀式のしきたり)に詳しく学識がある。正義と筋道を重んじると同時に、プライドが高い頑固者。道長にとってはも煙たい存在でもある。
藤原義懐(ふじわらのよしちか 演:高橋光臣)
花山天皇の叔父。若い天皇を支える役としてスピード出世。しかし、藤原兼家の謀略によって天皇が退位したことで一夜にして権力を失うはめに。
藤原顕光(ふじわらのあきみつ 演:宮川一朗太)
道長の一回り年長の公卿。儀式での失敗など無能ぶりがしばしば嘲笑されるが、競争相手である公卿たちが早く亡くなったことで政治の中枢に残る。
安倍晴明(あべのはるあきら 演:ユースケ・サンタマリア)
陰陽師。陰陽寮に属する天文博士。並外れた占いの才能を持ち、畏怖される。天皇や貴族の生活はもちろん政局にも大きな影響を及ぼす。
円融天皇(えんゆうてんのう 演:坂東巳之助)
64代天皇。道長の姉・詮子が入内し、懐仁親王(やすひとしんのう/のちの一条天皇)をもうける。道長の父・兼家は、孫の懐仁親王を一日も早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとする。
花山天皇(かざんてんのう 演:本郷奏多)
65代天皇。東宮(皇太子)のころから、まひろ(紫式部)の父・藤原為時に漢籍の指南を受ける。即位後、藤原兼家の孫である懐仁親王が東宮となったため早々の譲位を画策され、大事件が起きる。
一条天皇(いちじょうてんのう 演:塩野瑛久)
66代天皇。道長の甥で、幼くして即位。入内した道隆の長女・定子を寵愛するが、のちに道長の長女・彰子も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。
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